「アンドロイド」を描いた『Re:bellion』、「人造人間」を描いた『Nameless』…。
それぞれ英語と日本語の違いだけで意味は同じなのに、何故二曲を描いたのか?
それは「同じ意味でも違う響きで変わる印象」があります。
●朝食と夕食の間で…●
例えば、昼食を表す言葉に「昼飯」と「ランチ」があります。
「昼飯」と聞いて、どんなメニューを思い浮かべますか?
「ランチ」ではどんなメニューが浮かんだでしょう?
恐らく、「昼飯」と聞いた時は牛丼やラーメンなど豪快でスタミナの付きそうなメニューが浮かぶでしょう。
そして、「ランチ」だとパスタやサンドイッチなどお洒落そうな、カフェで出てきそうなメニューが浮かぶでしょう。
●ギグとリサイタルはどこへ…●
考えてみれば、「演奏会」を意味する「コンサート」や「ライブ」も思い浮かぶイメージは変わります。
「コンサート」だと、クラシックやポップス、バラード系の演奏が浮かぶでしょう。
「ライブ」だとロック系の激しい音楽が思い浮かぶのではないでしょうか?
●響きとは世界を変える●
もちろん、これらはただの「思い込み」、もっというなら「偏見」とすら言えます…。
別に牛丼やラーメンだって「ランチ」だし、パスタやサンドイッチを「昼飯」と呼んだって構わない…。
ロックの「コンサート」だってあるし、バラード系アーティストだって「ライブ」をします。
そう…すべては印象と思い込みでしかない…。
けれど、人間は不思議なほどこの「言葉の響き」に惑わされます…。
かくいう俺にもその傾向はありました…。
そう…「アンドロイド」と聞いた時と、「人造人間」と聞いた時で、思い浮かぶ物語が違ったんです…。
それは…。
<続く>