婚活のプロなら「理想通りの結婚」を叶えてくれる?|仲人として考えるプロの役割と婚活する側の姿勢

婚活のプロなら「理想通りの結婚」を叶えてくれる?|仲人として考えるプロの役割と婚活する側の姿勢

記事
ライフスタイル
最近、SNSで婚活についてのある投稿が話題になっているのを見ました。

内容を簡単にまとめると、

「婚活のプロが『その理想は高すぎる。現実を知って妥協しなさい』と言うのは、本当にプロなのか?」

というものです。

受験のプロなら、本人が希望する大学へ合格できるように導く。

スポーツのプロなら、本人が目標とするところまで近づけるように指導する。

それなら婚活のプロも、本人が希望する結婚を叶えるように導くのがプロではないか。

そんな趣旨の内容でした。

とても興味深いテーマだと思いました。

ただ、最初にお伝えしておきたいのですが、仲人や結婚相談所によって考え方やサポート方針は本当にさまざまです。

ですので、今回は「これが正解」という話ではなく、一人の仲人として私自身が日々サポートをしていて感じていることを書いてみたいと思います。

「プロなら希望通りにできる」は少し違うと思う


私は、婚活のプロの仕事は、

「本人が希望する条件通りの結婚を、必ず実現させること」

ではないと思っています。

もちろん、希望を聞き、その希望に近づくために一緒に考え、できることを提案するのは仲人の仕事です。

でも、プロが関われば必ずその通りの結果になるわけではありません。

これは婚活以外でも同じだと思います。

私自身、社会人になってから看護学校に入りました。

学校を探した時、国家試験の合格率が何年も100%という学校がありました。

当時の私は、

「ここに入れば国家試験に受かるんだろう」

と思って、その学校を選びました。

もちろん実際には、学校が代わりに勉強してくれるわけではありません。

勉強できる環境がある。

先生方が教えてくださる。

国家試験対策もしてくださる。

でも最後に勉強するのは自分です。

私の学年は全員合格しましたが、翌年には不合格になった方が出て、100%ではなくなりました。

同じ学校で、同じような環境があっても、全員が同じ結果になるわけではありません。

プロができること。

本人がすること。

そこは別だということです。

婚活には、さらに「相手の意思」がある


そして婚活は、受験などよりさらに複雑です。

なぜなら、必ず「相手」がいるからです。

受験なら、ある程度明確な合格基準があります。

必要な点数に到達すれば、合格に近づくことができます。

でも婚活には、

「ここまで頑張れば絶対に結婚できる」

という点数はありません。

自分がどれだけ努力しても、

相手が自分をどう感じるのか。

相手がどんな条件を希望しているのか。

また会いたいと思ってくれるのか。

交際を続けたいと思うのか。

結婚したいと思うのか。

これは自分ではコントロールできません。

たとえば、

「かなり年下の人と結婚したい」

「高収入の人だけを希望したい」

という希望を持つこと自体は自由です。

実際にそういった条件で結婚される方もいますので、可能性がゼロとも言えません。

でも、相手側にも希望があります。

どれだけ自分磨きを頑張っても、相手から見て年齢や条件の段階で対象外になることもあります。

婚活には、

自分で変えられること。

努力できること。

簡単には変えられないこと。

そして相手にしか決められないこと。

これらが全部混在しています。

だからこそ、

「自分がコントロールできることは何か」

「自分にはコントロールできないことは何か」

を整理することも、とても大切だと思っています。

「妥協しなさい」で終わるのも違う


だからといって、

「あなたにはその条件は無理です。妥協してください」

だけで終わるのが、良いサポートだとも私は思っていません。

大切なのは、

「その希望で実際に活動すると、どんな結果が返ってきているのか」

を見ることです。

申し込みは成立するのか。

どんな方から申し込みが届くのか。

実際に会ってみるとどうなのか。

交際するとどんなことが見えてくるのか。

そういった事実を見ながら、

「では、この先どうしていきますか?」

と一緒に考えていく。

私は、それが仲人の役割だと思っています。

理想を捨てるためではありません。

自分の理想と、実際の婚活との接点を見つけていくためです。

婚活には「練習」が必要だと思っています


婚活をしていると、

「理想の人に出会えばうまくいく」

と思ってしまうことがあります。

でも実際には、それだけではありません。

いろいろな人に会ってみることで、

「私はこういう人だと安心できるんだ」

「条件は良いけれど、一緒にいると疲れる」

「絶対必要だと思っていた条件だけど、意外とそこまで重要ではなかった」

「この人とはきちんと話し合える」

など、自分自身について分かってくることがあります。

そして、

自分の気持ちを伝える。

相手の話を聞く。

違いについて話し合う。

距離を縮める。

相手を思いやる。

意思表示をする。

決断する。

こうした経験を重ねることで、私は少しずつ「結婚の器」が育っていくと思っています。

婚活にも、筋トレや素振りのような「練習」があるということです。

ホームランを打ちたいのに、

素振りをしない。

筋トレをしない。

試合にも出ない。

それでは、どれだけ良いコーチについていてもホームランは打てません。

婚活でも同じです。

「理想の人ではないから会いません」

とプロフィールだけで判断していると、出会いの機会だけでなく、自分自身が経験を積む機会も減ってしまいます。

もちろん、誰にでも無理をして会えばいいという意味ではありません。

ただ、

少し条件が違う。

プロフィールだけでは分からない。

今までなら対象外にしていた。

そんな方にも一度会ってみることで、自分の価値観がより明確になることがあります。

私は、

「理想を捨てるために人に会う」

のではなく、

「理想を確かめるために人に会う」

という考えです。

一見、遠回りに見える経験が、あとから振り返ると

「あの経験があったから、この人を選べた」

につながることもあります。

サポートを受ける側にも「関わり方」がある


そして、もう一つ私が日々とても大切だと感じていることがあります。

それは、

「良いサポートは、提供する側だけでつくるものではない」

ということです。

プロだから。

お金を払っているから。

何でもしてもらって当然。

私は少し違うと思っています。

もちろん、サポートする側には提供すべきサービスがあります。

だからといって、受ける側が必要以上に気を遣ったり、相手の機嫌を取ったりする必要はありません。

ただ、サポートも人と人との関係です。

話をきちんと聞く。

分からないことは質問する。

教えてもらったことを一度やってみる。

やってみた結果を報告する。

必要な連絡をする。

そして何かをしてもらったら、感謝を言葉にする。

こうした関わり方も大切だと思っています。

これは、

「仲人の言うことを何でも聞きましょう」

という意味ではありません。

自分からサポートに参加するということです。

私自身も「教わる側」の姿勢を意識しています

私自身、夫から野球を教えてもらう時があります。

その時は、なるべく素直に聞くことを意識しています。

説明してくれている時には、きちんと話を聞く。

言われたことを実際にやってみる。

分からないことは聞く。

そして、

「今日も時間を作ってくれてありがとう」

「教えてくれてありがとう」

と伝えます。

夫婦であっても、「親しき仲にも礼儀あり」だと思っているからです。

セミナーを受ける時も同じです。

せっかく時間を使って参加するなら、できるだけ多くのことを学びたい。

だから、私は話を聞きながらリアクションをしたり、質問したりします。

すると講師の方も、

「これも話してみようかな」

「もう少し詳しく説明しようかな」

と、予定していた以上のことを話してくださることがあります。

これは媚びるという話ではありません。

より良いものを受け取りたいなら、自分からもその場に参加する。

ということです。

婚活サポートも、人間関係の上に成り立っています

婚活サポートでも同じです。

活動の報告をしてくださる。

こちらの話に耳を傾けてくださる。

実際に一度やってみてくださる。

その結果をまた教えてくださる。

そうしたやり取りが続くほど、仲人側もその方のことがよく分かるようになります。

すると自然に、

「この方にはこんな話も伝えてみよう」

「この機会も合うかもしれない」

「今ならこの話が届くかもしれない」

と、プラスαのサポートも生まれてきます。

これは特別扱いというよりも、人間関係の中で自然に起きることだと思っています。

反対に、

自分の希望は伝える。

でも提案や質問には反応しない。

行動もしない。

報告もしない。

その状態で、

「プロなんだから何とかしてほしい」

となると、サポートする側にもできることには限界があります。

どれだけ経験豊富な仲人であっても、人の考え方を強制的に変えることはできません。

本人が今は受け取れない状態なら、どれだけ伝えても入らないことがあります。

だからこそ、サポートする側にも境界線は必要です。

何でも背負うことが、良いサポートではないと思っています。

「プロに何をしてもらうか」だけではなく「プロをどう活かすか」


私は婚活のプロとは、

「あなたの理想通りの相手を用意する人」

ではなく、

「あなたが自分に合う結婚について考え、行動し、選べるように支える人」

だと思っています。

婚活には、

仲人ができること。

本人にしかできないこと。

そして、誰にもコントロールできない相手の意思があります。

希望を持つことは大切です。

でも、

「私はこういう人がいい」

と主張するだけではなく、

「そのために自分は何をしているだろう」

「自分はこのサポートを活かせているだろうか」

と考えてみることも大切です。

「プロに何をしてもらえるか」

だけではなく、

「プロの知識や経験を、自分はどう活かすか」。

そこにも婚活する本人の主体性が表れると思っています。

婚活は、人と人との活動です。

だから難しい。

でも、だからこそ奥深い。

うまくいかなかった出会いも、少し違うと思った人とのお見合いも、すべてが無駄とは限りません。

そうした経験の中から、

自分に必要なもの。

自分には合わないもの。

結婚相手として大切にしたいもの。

が少しずつ見えてきます。

私は、その過程も含めて一緒に考えていくことが、仲人の役割だと思っています。

婚活をもう少し整理してみたい方へ


婚活をしていると、

「なぜ良い人がいないと感じるんだろう?」

「どうしてなかなか好きになれないんだろう?」

と悩むことがあります。

そんな方に向けて、自分自身で婚活を振り返れる実践ワーク付きの記事も作っています。

『婚活の教科書①|「良い人がいない」が続く理由|セルフチェック&振り返りシート付き』

「良い人がいない」と感じる原因を整理し、今の婚活を振り返りたい方へ。


『婚活の教科書②|恋愛モードから婚活モードへ|7つの改善策&実践ワーク付き』

「好きになれるか」で判断してしまう、なかなか人を好きになれないという方へ。
婚活相談も承っております。お気軽にお問い合わせくださいね。(予約制)

婚活を一度立ち止まって整理したい時に、ぜひ参考にしてみてください。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す