なぜ上司は部下の気持ちが分からないのか?

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皆さま
いかがお過ごしでしょうか。

会社で働いていると上司から面倒な仕事などを雑な感じで言い渡されて腹が立っている人もいるのではないでしょうか。せめて言い方だけでも気を付けたら・・・部下の気持ちが分からないのか?と思うことは無いでしょうか。

これは上司に限らず多くの人に当てはまりますが、基本的に誰も他人のことなど見ていません。それでも我々は他人は自分のことを見ていると感じ周りの目を気にする行動を取ります。ただ、残念ながら思っている以上に見ていません。これを透明性の錯覚と言います。

マニトバ大学の実験で相手の意図を人は見抜けるのかという実験があります。実験参加者2人をペアにし、例えば○○な状況のカップルは湧かれるべきか?という問題を話し合います。その際に参加者には5つの態度のうちの1つを声に出さずに態度で表すように言います。例えば①自分の考えを堅持し、絶対に曲げない②相手に交換を持たれることを最優先に行動する③双方が妥協する回数を同じにするよう行動する・・・など5つのうちの一つの態度で話し合いに臨みます。

お互いの相手に、相手の態度は5つのうちどれだったかを聞くと・・・正しく予想できたのたったの26%だったそうです。また面白いのは自分の態度が相手に伝わっていると思うか?と聞くと60%の人が相手にばれていると回答しています。

これぐらい我々の態度は相手に伝わりません。自分たちが思っている何倍もアピールしないと相手は気づいてもくれません。

こんなに忙しいのになぜ助けてくれないのか?
こんな他の味方して部下が嫌な気持ちになっていると思わないのか?

そう思う気持ちは当然ですが、相手はそんなことを考えてすらいないので気づきません。なのでこちらから嫌な気持ちになっているよとフィードバックしないとずーっと同じ行動を取り続けます。

我々は日々沢山の業務に追われ、優先順位の高いものに集中力という資源を投資します。その際にどうしても優先順位が下がってしまうのが部下や他人の行動です。このエネルギーの省エネ行動を認知的倹約家とも言います。

省エネモードに入ってしまったPCのマウスを動かして起動させるように、相手にこちらの気持ちを伝えて気づかせるのが有効です。

一度気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。



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