ケルト十字は、10枚のカードを使うタロットの展開です。
十字の形に6枚、その右に縦一列で4枚。古くからある並べ方だそうです。
10枚もあると、1枚目から順に意味を追っていきたくなりますよね。
ただ、恋のご相談でそれをすると、10個の意味が並ぶだけで、話がひとつにつながりにくいのです。
そこで私は、2枚ずつ組にして読んでいます。組にすると、同じ人の中にある気持ちの食い違いや、今とすぐ先の差がわかりやすくなるからです。
【10枚の置き場所】
1枚目 今の状況
2枚目 1枚目の上に横向きに重ねる。立ちはだかっていること
3枚目 上。頭で考えていること、目指していること
4枚目 下。心の奥にある気持ち
5枚目 これまでの流れ
6枚目 すぐ先の流れ
7枚目 あなた自身の立ち位置
8枚目 まわりの状況
9枚目 願いと恐れ
10枚目 この流れの行き着く先
7枚目から10枚目は、十字の右側に下から上へ積んでいきます。5枚目と6枚目を左右どちらに置くかは、本によって少し違います。
【3枚目と4枚目】
恋のご相談で、私がいちばん時間をかけるのはこの組です。
(ここからは架空の例です)
「職場の同僚と、二人で食事に行くくらいの仲。でも、そこから先に進まない」というご相談で、3枚目にワンドのエース、4枚目にソードの4が出たとします。
ワンドのエースは、雲の中から出てきた手が、葉の芽吹いた杖を握っているカードです。始めたい、動きたいという勢いがあります。
ソードの4は、騎士の像が手を合わせて横たわっている絵で、壁には3本の剣がかかっています。こちらは、休むこと、いったん止まることのカードです。
頭では「そろそろ自分から誘ってみよう」と思っているのに、心の奥は少し疲れていて、休みたがっている。
私はこの2枚を、どちらも本当の気持ちとして読みます。片方だけを本音と決めると、もう片方の気持ちが置き去りになるからです。
こういうときに勢いだけで誘うと、言葉がどこか固くなりがちです。数日でも、気持ちが追いつくのを待ってからのほうが、自然に声をかけられると思います。
【2枚目に良いカードが出たとき】
2枚目は「障害・試練」の位置です。名前は重いのですが、ここには良いカードが出ることもあります。
同じ例で、2枚目にカップの2が出たとします。向かい合った男女がカップを差し出し合っている、相性の良さを表すカードです。
これが2枚目に来たとき、私は「仲が良いこと自体が、次に進む話を切り出しにくくしている」と読みます。今の心地よさを壊したくないから、どちらも一歩を出さない。少しややこしいのですが、良いカードでも位置によっては足止めになります。
【5枚目から8枚目】
この4枚は、流れの確認として読むことが多いです。
5枚目と6枚目で、これまでとすぐ先を。7枚目と8枚目で、あなたがどこに立っているかと、まわりがどう動いているかを見ます。
8枚目にはお相手の様子が出ることも、職場や友人など二人を取りまく人のことが出ることもあり、どちらとして読むかはご相談の内容と絵柄で決めています。
【9枚目の願いと恐れ】
9枚目には、願いと恐れが同じ位置に入ります。不思議な組み合わせですが、恋のご相談では、願っていることほど叶わなかったときが怖いものです。
例の続きで、9枚目に恋人のカードが出たとします。天使の下に男女が立ち、女性が天使を見上げている絵です。
ここからは、「この人と気持ちを確かめ合いたい」という願いと、「はっきりさせたら、今の関係が変わってしまうかもしれない」という恐れの両方が読めます。2枚目のカップの2とも、話がつながりますね。
【10枚目を最後に読む理由】
10枚目は「最終結果」と呼ばれる位置ですが、私はいつも最後に読みます。
ほかの9枚の流れがそのまま続いたら、どこに行き着くのか。10枚目はその行き先だからです。
たとえば10枚目に、雨雲を背にハートを3本の剣が貫いている、ソードの3が出たとします。ここは甘く読みません。
気持ちを伝えないまま時間がたつと、言えなかったこと自体が痛みとして残る流れです、とお伝えします。
そのうえで、9枚のどこかが変われば、行き先も変わります。この例なら、3枚目と4枚目の食い違いに気づけたことが、変えられる場所になります。
【ケルト十字が向いているご相談】
相手の気持ちと二人のこれからは、6枚の鑑定でも読めます。
ケルト十字が向いているのは、事情がいくつも重なっていて、自分の気持ちもはっきりしないときです。
下でご紹介している鑑定では、10枚を2枚ずつ5つの組で読み、今後3か月の流れを1か月ごとに加えて、PDFの鑑定書と一緒にお届けしています。
ご自分でケルト十字を引く方は、まず3枚目と4枚目だけを並べて、2枚の絵を見比べてみてください。
10枚を一度に読もうとするより、手がかりがつかみやすいと思います。
よみとき書房 ほとり