提案書の「目的」「制作範囲」「確認事項」が空欄のまま止まるときは、決まっていることと未確定のことを分けると書き始めやすくなります。
今回は、架空の小さな店舗の紹介サイトを例に、書き換え前と書き換え後を並べます。実在の受注事例ではなく、金額や制作日数の相場を示すものでもありません。商品を買わずに、この整理方法だけ使っていただけます。
1.目的は「きれいなサイト」から、誰が何を確認するかへ
書き換え前:見やすいホームページを作る。
書き換え後:初めて来店を検討する人が、取扱内容・営業時間・来店方法を確認できる紹介サイトを作る。予約やオンライン販売の機能は今回の目的に含めない。
見た目の希望は別の欄に残します。「初めての人」と「確認する情報」が決まると、必要なページを考えやすくなります。
2.制作範囲はページ数だけでなく、中身を書く
この架空例では、トップ/取扱内容/店舗案内の3ページを想定します。トップには概要と各ページへの入口、取扱内容には支給された説明文と写真、店舗案内には支給された営業時間と来店方法を載せます。
含めない作業:予約機能、決済機能、写真撮影、原稿の新規執筆、多言語化。
未確定の作業:更新機能の要否。必要なら、誰が何を更新するかを確認してから範囲を見直します。
「3ページだから全部込み」とせず、載せる内容と除外する作業を同じ場所に書くのがポイントです。
3.役割は「素材をもらう」より具体的に
発注側:掲載する文章・写真・営業時間を用意し、使用権限と内容を確認する。確認窓口を1名に決め、社内の意見をまとめて返す。
制作側:受領素材をもとに構成案を作り、合意した範囲を制作する。不足素材と判断が必要な箇所を一覧にする。
これはあくまで記入例です。担当・回数・期限は、実際の相手と合意した内容に置き換えてください。
4.日程は、未定を隠さず条件を書く
書き換え前:できるだけ早く公開。
書き換え後:素材受領日と確認担当者の返答可能日を確認後、構成確認→デザイン確認→実装確認→公開の順に日程を確定する。現時点では公開日は未定。
日付を仮置きするなら「仮」と書き、どの条件が整えば確定できるかも残します。未確定なのに納期を約束する必要はありません。
5.追加の希望は、元の範囲との差で確認する
途中で「予約も受け付けたい」と希望が出た場合の返答例です。
「当初の紹介3ページには予約機能を含めていません。必要な予約項目、受付後の運用、利用する仕組みを確認したうえで、追加作業・費用・日程への影響をご案内します。確認が済むまでは追加実装を進めず、元の範囲との切り分けを相談させてください。」
追加料金が必ず発生するという意味ではありません。契約や個別の合意内容を確認し、決まっていない費用を断定しないための書き方です。
最後に確認する3点
・決定事項と未確定事項が見分けられるか
・相手に用意してもらうものと、自分が行うことが分かれているか
・今回含めない機能や作業が書かれているか
この順で短くメモしてから提案書へ移すと、空欄に何を書くかを整理できます。本記事は一般的な文書作成の例で、契約書や法律上の助言ではありません。
編集用の台紙が必要な方へ
ココナラ内で、小規模Web制作向けの編集可能な提案書PPTXを公開しています。提案書12枚と説明・利用条件等の附録17枚です。本記事の記入例を別ファイルで同梱した商品ではありません。対応環境・未検証事項・利用条件は商品説明をご確認ください。