占い師としての原点

占い師としての原点

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占い
以前、どうしても復縁したいと思っていた人がいました。
5年近く付き合っていた、接客業の彼です。

仕事が忙しくても時間を作ってくれて、体調が悪いときには必要なものを買ってきてくれたり、夜にコンビニへ行こうとすると「危ないから家にいて。買って届けるから」と言ってくれたり。

言葉よりも行動で、大切にされていると感じることが多い人でした。
だから、別れたときは本当につらかったです。

当時の私はかなり落ち込んでいて、どうしても復縁したくて、占い師さんに相談することにしました。

最初にお願いした占い師さんから返ってきたのは、

「復縁できます。でも、今すぐではありません」
という答えでした。
もう、それを聞いただけで嬉しかったんです。

でも、復縁できると言われたら、次はいつ頃なのか、どうやって復縁するのかが知りたくなりますよね。

だから、もう一度お願いしました。

ところが、肝心なところになると話が曖昧になって、悲しい気持ちへの寄り添いの言葉や説明が続き、最後は文字数の関係で終了。

詳しく知りたければ、また次回の鑑定で、という感じでした。

一回の鑑定は、確か2,000円か3,000円くらいだったと思います。
次こそはちゃんと聞けるかもしれない。
そう思って、結局3回くらいお願いしたんです。

でも、毎回同じような感じで、結局知りたかったことはわからないまま。

さすがに3回目で、この人に聞いてもダメだなと思いました。
ただ、「復縁できる」と言われたことで、落ち込んでいた気持ちが少し楽になったのも事実です。

それから、別の占い師さんを探すことにしました。

そのときのことは、今でもよく覚えています。
何となく画面をスクロールしていたら、突然「この人!」と思ったんです。
プロフィールをじっくり読んだわけでも、アイコンに惹かれたわけでもありません。

ただただ直感で依頼してまして。
その占い師さんにお願いしたのは、一度だけです。

返ってきた答えは、私が望んでいたものとは少し違いました。

「望む形での復縁にはならない。でも、また連絡が取れるようになって、会うことにもなる。ただ、最後にはその人との縁が終わる。それは喧嘩や、どちらかが悪いからではなく、自然と終わっていく」

そんな内容でした。

でも、不思議と納得できたんです。
聞きたかったことに、きちんと答えてもらえたからだと思います。

それに当時の私は、復縁という形じゃなくても、また連絡が取れて、一緒に出かけたりできるなら嬉しいと思っていました。

だから、最後には縁が終わると言われたことは、正直あまり頭に残っていなかったんです。

それから、別れて1年経つか経たないかくらいの頃。
どちらから連絡したのかは、もう覚えていませんが、実際に彼と会うことになりました。

その後も何度か会ったり、私が当時働いていたお店に遊びに来てくれたり。
占い師さんに言われたとおり、また交流するようになったんです。

でも、その頃には私にも新しい恋愛が始まっていて、少しずつ自分から連絡することが減っていきました。

そして、結婚するかもしれないという話が出たとき、彼に電話で伝えました。
「おめでとう!良かったね!お前と結婚できるやつは幸せだな」
そう言ってくれたあと、
「最後のアドバイスね。今度はちゃんと相手の人に頼ったりしなきゃダメだよ」と言われました。

5年近く一緒にいたからこそ、私の性格をよくわかっていたんだと思います。

実は、それが彼と直接話した最後の電話になりました。
もちろん、そのときは最後になるなんて思っていませんでした。

後日、相談したいことがあって電話をしたら、番号が変わっていたんです。

接客業なのに番号変えたんだ!って、ちょっとツッコミたくなりましたけどね(笑)

その後、共通の知り合いを通してお店に行くことになりました。

彼も私が来るなら顔を出すと言ってくれていたようですが、急用で遅くなることになり、私もそこまで待てる時間がなくて帰りました。

結局、その日は会えないままでした。

それからは、連絡を取ることも、お店に行くことも、SNSでつながることもなくなりました。

本当に、何もかも自然となくなっていったんです。
そして後になって、ふと思い出しました。
あの占い師さんが言っていた「最後には縁が終わる」という言葉。

あぁ、こういうことだったんだなって。
誰かが悪かったわけでも、喧嘩をしたわけでもありません。

お互いに別々の人生を歩いて、いつの間にか関わることがなくなっていました。

今でも、たまに会ってみたいなと思うことはあります。
でも、思い出って美化されますからね(笑)

この経験は、今でも私の中に残っています。
嬉しい答えをもらえたのに、何度聞いても納得できなかった鑑定。

望んでいた答えとは違ったのに、一度で納得できた鑑定。
どちらも、占いを受ける側だった私が経験したことです。

知りたいことって、ひとつ答えを聞くと、また新しい疑問が出てくるものだと思います。

でも、その疑問に答えず、次の依頼につなげるために答えを残しておくような鑑定は、私はしたくありません。

一度の鑑定で納得できたなら、それでいい。

納得したうえで、また別のことが気になったなら、そのときに相談してくれたらいい。

今、私が鑑定で知りたいことにきちんと答えたいと思うのは、あの頃の自分がいたからだと思います。

占いに答えを求めていた私が、今は答えを届ける側にいる。
振り返ってみると、あの経験が私の占い師としての原点だったのかもしれません。

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