「腰痛専門」の広告が、患者様の心に響ききらない理由と解決策

「腰痛専門」の広告が、患者様の心に響ききらない理由と解決策

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ビジネス・マーケティング
治療院や整体院の広告・ホームページで、「腰痛専門」「肩こり改善」といった言葉をよく見かけませんか?

もちろん、これらは痛みに悩む患者様が相談先を見つけるための大切な「入口」です。

しかし、言葉が症状名だけで終わってしまうと、どうしても近隣の他院との技術や価格の「比較競争」に陥りやすくなります。

では、どうすれば患者様の心に響き、比較されずに選ばれるようになるのでしょうか。

患者様が本当に治したいのは「部位」ではない

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患者様が求めているのは、腰や肩という「部位の修復」だけではありません。

「痛みのせいで諦めている旅行にまた行きたい」
「最後まで集中して仕事をやり切りたい」
「孫を思い切り抱っこしたい」

このように、痛みによって失われている生活(日常)を取り戻すために来院されます。

実際のリハビリテーション研究などでも、患者様にとって「意味のある生活目標」を共有することが、治療への前向きな姿勢を引き出すうえで非常に重要だと示されています。

広告の主語を「患者様の生活」へ広げる

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広告の言葉を少し変えるだけで、見え方は大きく変わります。

例えば、「腰痛でお悩みの方」という表現を、
「腰の不安で、仕事や趣味を我慢している方へ」
と広げてみます。

こうすることで、患者様は「ここは自分の悩みを分かってくれそうだ」と、自分ごととして捉えやすくなります。

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誇大な約束ではなく、対話のきっかけを
ここで大切なのは、
「絶対に治します」
「必ず趣味に復帰できます」
といった結果を無理に保証することではありません。

必要なのは、「あなたが大切にしている生活について、まずは聞かせてください」という誠実なメッセージを伝えることです。
これにより、初回の問診(ヒアリング)へスムーズにつながる自然な導線が生まれます。

広告と来院後の体験を一致させる

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広告で「生活上の困りごと」に寄り添う言葉を伝えたなら、実際の来院時にもしっかりと「何ができるようになりたいか」を聞く。この一貫性が、患者様の「自分のことを分かってもらえた」という深い安心感や信頼につながります。

広告は、単なる集客の道具ではなく、患者様と誠実に向き合うための「入口」です。

ご自身の院のホームページやチラシの言葉が、患者様の「取り戻したい生活」に寄り添えているか、ぜひ一度見直してみてください。

【参考文献】


[1] Littooij, E., Doodeman, S., Holla, J., et al. (2022). Setting meaningful goals in rehabilitation: A qualitative study on the experiences of clients and clinicians in working with a practical tool. Clinical Rehabilitation, 36(3), 415–428.

[2] Crawford, L., Maxwell, J., Colquhoun, H., et al. (2022). Facilitators and barriers to patient-centred goal-setting in rehabilitation: A scoping review. Clinical Rehabilitation, 36(12), 1694–1704.

[3] Unsgaard-Tøndel, M., & Søderstrøm, S. (2021). Therapeutic Alliance: Patients’ Expectations Before and Experiences After Physical Therapy for Low Back Pain—A Qualitative Study With 6-Month Follow-Up. Physical Therapy, 101(11), pzab187.

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