こんにちは!石田大顕です。
誰もいない部屋の隅で小さなラジオから聞こえてくるノイズ混じりの音色に耳を傾けていると、時間の流れが少しだけ緩やかになったような不思議な心地よさに包まれます。
私たちは日々の暮らしの中で目に見える結果やスピードばかりを気にしてしまいがちですが、本当に心動かされる瞬間というのは、案外そういう何気ない隙間にこそ隠れているものです。
画面の向こう側にいる誰かに何かを伝えるとき、私たちはどうしてもきれいに整えられた形や分かりやすい言葉だけを選んでしまいがちになります。
しかし、本当に相手の心に響く表現というのは、その奥にある作り手の体温や、迷いながらも一生懸命に答えを探した足跡がしっかりと息づいているものなのだと実感しています。
形のないアイデアを一つずつすくい上げて、誰もが親しみを持てる確かな形へと翻訳していく作業は、まるで長い旅の途中で見つけた美しい石を丁寧に磨き上げる時間に似ています。
効率や正解だけを追い求めるのではなく、時には立ち止まり、目の前にあるものの手触りや温度を五感でしっかりと確かめてみる。
そうすることで、普段は見過ごしてしまうような小さな違和感の中に、次のステップへとつながる大切なヒントが眠っていることに気づくことができます。
自分自身の内側にある静かな声に耳を澄まし、焦らずに一歩ずつ歩幅を合わせて進んでいくこと。
そうして生み出されたものには、きっと見る人の心を優しく揺さぶるような独自の温もりが宿るはずです。
今日という一日の終わりが、穏やかで満ち足りた時間になるように、これからも自分の感性を信じて丁寧なものづくりを続けていきたいと思います。