tkt-artworks代表の、tktと申します。
私は42歳から絵を描き始め、45歳から兼業イラストレーターとして活動を開始しました。
まだイラストレーター活動としては日が浅く、これからお仕事を獲得していこう、という段階です。
基本的に、クラウドソーシングとストックイラストの二つの柱で活動します。
今回は、AI全盛の今、あえて手描きにこだわる理由、についてです。
私が絵を描き始めた2023年当時、すでに画像生成AIが話題になっていました。
当時は自分が絵を描くことを仕事にするなんて考えていなくて、単純に「すごい時代が来たな」とワクワクしていました。
ただ、当時の生成AIイラストは、指の数が多かったり少なかったりで、やっぱり人が描くイラストには勝てないな、と思っていました。
しかし2026年現在、生成AIイラストのクオリティは著しく向上し、もはや人が描くイラストが太刀打ちできなくなりました。
今こうしてイラストを仕事とする立場になってみると、すでにもう多くの企業が生成AIイラストを利活用していて、
どんどん人間のイラストレーターの仕事が無くなっているな・・・と感じます。
それでも、こんな時代だからこそ、私はあえて完全手描きにこわだりたいです。
AIによるイラスト生成は、確かに早いしハイクオリティです。
しかし私としては、イラストが仕上がっていく過程を楽しみたい気持ちがあるため、たとえAIに勝てなくても、自分の手で最後まで描くことにこだわりたいのです。
上手く伝わるか分かりませんが、プラモデルで例えてみます。
私の趣味のひとつにプラモデルがあります。小さなパーツを時間をかけて組み立てて、改造したり、塗装したりしています。
例えば近い将来、買ってきたプラモデルを理想の形に仕上げてくれるフィジカルAIのロボットが出たとします。
「このガンダムを迷彩塗装にしてください」というプロンプトを投げて、その日は寝ます。
夜の間、ロボットが塗装作業をしてくれて、朝起きてみると、迷彩塗装のガンダムが出来上がっていました。
これなら確かに、理想のプラモデルが短時間で簡単にできます。
それでも多分、数日かけてコツコツ自分で塗っていったプラモデルのほうが、愛着が湧くような気がします。
それに、もしAIが全自動でプラモデルを作ってくれるのが良いんだったら、最初から完成品フィギュアを買ったほうが良いですもんね。
完成品フィギュアじゃなく、あえて手間がかかるプラモデルを買うというのは、そういう理由があるからです。
・・・だいぶ話が脱線してすみません。要は、創作活動をするときは、自分の手を動かしたい、ということが言いたかったわけです。
それに、AIが台頭したからといって、手描きのイラストレーターが絶滅するとは思えません。
1839年に最初の写真技術が発表された当時、「画家は死んだ」と言われていました。
しかし画家たちは、写真技術とは別の表現方法を模索して生き残り、結果として絵画の表現の幅が広がりました。
現代のAI技術にも、同じことが言えると思います。
細部まで描きこんだ超絶美麗な絵は、もうすでにAIには勝てませんが、
逆に、人が描いた、ちょっと線がいびつだったり、塗りムラがあったりするのを、「味」として楽しめるのではないでしょうか。
また、その人ならではの描き方のクセが、唯一無二の武器にもなります。
クセのある絵は、一目見るとすぐ「この人が描いたな」と分かりますよね。それは生成AIには簡単にはマネできません。
精神論になりますが、生成AIとは違い、人の手によってえがかれたものには、ちゃんと感情が乗っているように思います。
その人がどういう思いで描いたか、という背景を知ることで、観ているほうも感情移入できます。
やっぱり人の描いた絵には、その人の作家性、物語性がにじみ出るものです。
これまで学んできた技術や、アイデア、人生観、価値観、感情、それら全てを一枚の絵にぶつけるからこそ、人の感情を揺さぶる作品になるわけで、
それは生成AIには決してマネできない部分だと思います。
最終的に、「この人が描いたからこそ価値がある」そう思ってもらえるような絵描きになれれば、もう生成AIと同じ土俵で戦う必要はなくなります。
私もそんな絵描きになれるよう、努力します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
また次の投稿でお会いしましょう。
tkt-artworksでした。