霊視導師の九龍です。
一般的に縁結びといえば、祈ったり、おまじない的な事をして終わる事が多いと思います。
実際それでは縁は結ばれません。
祈りで縁が結ばれるなら誰も苦労しないでしょう。
私自身、長年「縁とは一体何なのか」を考え、実際に多くの方の人間関係や恋愛、仕事、夢の実現に関わってきました。
その中で私は、縁を一つの考え方だけで捉えるのではなく、
「産霊」
「縁起」
「臨床」
この3つの側面から見ていく必要があると考えるようになりました。
なぜなら、この3つはそれぞれ縁の違う本質を示しているからです。
■ 産霊から見る縁
まず一つ目が、神道にある「産霊(むすひ)」です。
産霊とは、単に二つのものを結びつけるという意味ではありません。
異なるものが結びつくことで、それまで存在していなかった新しいものが生まれる。
私はここに、縁の非常に重要な本質があると考えています。
例えば男女が出会う。
二人が結ばれることで、恋愛という関係が生まれます。
そこから結婚が生まれるかもしれない。
家庭が生まれるかもしれない。
二人だからこそ経験できる未来が生まれるかもしれない。
つまり縁とは、
「人と人を結びつけるもの」
というより、
「結びつくことで新しい未来を生み出すもの」
なのです。
これは恋愛だけではありません。
人と仕事が結ばれる。
人と会社が結ばれる。
人と情報が結ばれる。
人と資金が結ばれる。
人と場所が結ばれる。
そこから仕事が生まれ、事業が生まれ、収入が生まれ、人生そのものが変わることがあります。
ですから私は、縁結びを単なる恋愛成就だけとは考えていません。
自分と望む未来との間に必要なものを結び、新しい現実を生み出していく。
これが産霊から見た縁です。
■ 縁起から見る縁
二つ目が、仏教における「縁起」です。
縁起では、物事は突然単独で起こるものではなく、原因となる「因」と、それを成立させる条件である「縁」が重なることで結果が生まれると考えます。
これは縁結びを考える上で、とても重要です。
例えば、
「彼と復縁したい」
という願いがあったとします。
復縁だけを見れば、それは一つの結果です。
しかし実際には、その前にいくつもの縁があります。
もう一度連絡が取れる。
会話が続く。
相手の警戒が薄れる。
誤解が解ける。
再び会える。
安心感が生まれる。
相手の中にもう一度好意が育つ。
その一つ一つが重なった先に、復縁という結果があります。
つまり、
「復縁できる縁があるか」
と考えるよりも、
「復縁という結果までに、今どの縁が足りていないのか」
を見る方が本質的なのです。
連絡の縁が足りないのか。
会う縁が足りないのか。
信頼の縁が足りないのか。
相手が心を開くための縁が足りないのか。
ここを見なければ、いくら「二人には縁があります」と言われても、現実は動きません。
私は、縁とは一つの糸ではなく、
結果まで続いていく複数の縁の連鎖
だと考えています。
これが縁起から見た縁です。
■ 臨床から見る縁
そして三つ目が「臨床」です。
ここでいう臨床とは、実際の人間の感情、行動、関係性を長年見続けてきた中で得た、現実的な縁の理解です。
人間関係は、理論だけでは動きません。
人には感情があります。
執着します。
不安になります。
嫉妬します。
怖くなります。
相手を試したくなることもあります。
返信が来ないことで不安になり、何度も連絡してしまう。
嫌われるのが怖くて、本音が言えなくなる。
過去の喧嘩を引きずり、相手を見るたびに当時の感情が蘇る。
「この人しかいない」と思い詰める。
こうした感情や行動も、縁に大きく影響します。
例えば、
不安になる
↓
何度も連絡する
↓
相手が重く感じる
↓
距離を取られる
↓
さらに不安になる
これも一つの縁の連鎖です。
逆に、
一度距離を置く
↓
自分の執着が弱くなる
↓
接し方が変わる
↓
相手の警戒が薄れる
↓
再び会話が生まれる
これも縁の連鎖です。
つまり縁とは、見えない何かだけではありません。
人の感情、言葉、行動、タイミングによって、現実の中で常に変化していくものでもあります。
だから私は、悪縁というものも単に「悪い人との縁」だけだとは考えていません。
執着。
恐怖。
思い込み。
過去へのこだわり。
依存。
こうしたものも、望む未来を遠ざけているのであれば、ほどくべき縁になります。
これが臨床から見た縁です。
■ この3つを合わせると、縁の本質が見えてくる
本当の縁結びとはこの3つからアプローチしたものだと言えます。
そうすることで、いわゆる縁が結ばれたと思える現象を体験できます。
実際にです。
産霊は、
「縁によって何が生まれるのか」
を教えてくれます。
縁起は、
「その結果を生むために、どんな因と縁が必要なのか」
を教えてくれます。
臨床は、
「現実の人間関係の中で、その縁がどう動くのか」
を教えてくれます。
つまり、
産霊は未来。
縁起は仕組み。
臨床は現実。
私は、この3つを合わせて初めて、縁というものが立体的に見えると考えています。
だから私の縁結びは、単に願いを祈るものではありません。
まず、どんな未来を望んでいるのかを見る。
次に、その未来に必要な縁を見極める。
そして、今その縁を止めているものが何なのかを見る。
不要な縁があればほどく。
必要な縁が足りなければ紡ぐ。
そして現実では、どんな言葉を使い、どんな行動を取り、どんな距離感で相手と関わるべきなのかまで考えていく。
ここまで行って、初めて私は「縁結び」と呼べると考えています。
縁とは、有るか無いかではありません。
縁とは、どのように生まれ、どのようにつながり、どのように未来を作っていくのか。
そこを見るものです。
そして、
未来を生むのが産霊。
未来までの道筋を作るのが縁起。
その道を現実の人間がどう歩くかを見るのが臨床。
この3つを通して、私は20年以上「本当の縁結び」と向き合ってきました。
祈るだけでは、縁は結ばれません。
縁を知り、
不要なものをほどき、
必要なものを結び、
その先に新しい未来を生み出していく。
それが、九龍の考える縁結びです。