「もっと周りに合わせなさい」「空気を読みなさい」と言われて、どうしても理解できなかった……そんな経験はありませんでしたか?「むしろ、なんでわざわざ自分を押し殺してまでそんなことをする必要があるんだろう?」と、理不尽さや生きづらさを感じていたかもしれません。
どこにいても自分だけがぽつんと透明な壁の向こう側にいるような、消えない孤立感。「どれだけ誰かと一緒にいても、心の底から理解し合える人なんて、自分にはこの先も現れないのかもしれない」——そんな切ない想いを胸の奥にそっと隠しながら、あなたはこれまで、どれだけの夜をひとりで過ごしてきたのでしょう。
自分の本当の気持ちや素の自分を誰にも届けることができない感覚は、身体の深いところが冷えていくような寂しさがあり、心を少しずつすり減らしてしまうものです。「周りとうまく馴染めない自分が悪いのかな」と、ご自身を責めてしまうこともあったかもしれませんね。
でも、まずは今日まで、その抱えきれないほどの違和感や孤独感をひとりで健気に抱え、今日という日を懸命に生きてきた自分自身を、優しく抱きしめてあげてくださいね。あなたのその感覚や繊細な心は、決して間違っているわけでも、責められるべきものでもないのですから。
「わかってもらえない」は、あなたのせいではありません
少しだけ、私自身の体験をお話しさせてくださいね。
私自身、かつて周囲の人間関係や独特の閉塞感になじめず、どこに行っても不協和音を奏でているような気持ちで模索していた時期がありました。そんなとき、思い切って海外の人々と関わってみることにしたのです。
そこで目にしたのは、私たちが当たり前のように受け入れてきた常識とは、まったく異なる世界でした。「周りに合わせること」や「波風を立てないこと」が美徳とされる環境ではなく、「あなたという人間は、どう考えるのか」「その人だけの独自性や個性」を何よりも尊重し、愛おしむ文化がそこには広がっていたのです。
「空気を読んで周りに同調する」ことよりも、「あなたはどう思う?」とひとりの人間としての意思を問いかけ、耳を傾けてくれる世界。人と同じであることを求められない心地よさに触れたとき、胸の奥がじんわりと熱くなり、世界が一気に広がったような大きな衝撃を受けました。
こうした体験を経たからこそ、私は心から思うのです。
今、あなたが「誰にも自分のことをわかってもらえない」「自分はどこかおかしいのかもしれない」と感じて傷ついているとしたら、それはあなたの性格や人間性に問題があるからでは決してありません。
もしかすると、ただ「今いる環境」やそこに流れる空気感が、あなたの持っている素晴らしい心や価値観と、少しだけズレてしまっているだけなのかもしれないのです。
ずっと同じ環境に居続けているときは、「自分自身のほうが間違っているのかもしれない」と思い込んでしまうかもしれません。けれど、少し勇気を出して身を置く場所を変えてみるだけで、「あ、私のこの個性のまま、伸び伸びと息をしていい世界があったんだ」と心がすーっと軽くなる瞬間が必ずあります。
いまあなたが感じている生きづらさや居場所のなさは、あなたが間違っている証拠ではありません。ただ単に、「本来のあなたがその個性をいっぱいに広げて咲くべき場所」に、まだ巡り合えていないだけなのだと思いますよ。
世界は、あなたが思っているよりもずっと広くて優しい
今の時代、科学技術の発展や国際化が進み、私たちの世界は驚くほど広がりました。住んでいる地域や固定観念にとらわれず、日本全国はもちろん、地球の裏側にいる人とも心をつなげることができる時代です。
もちろん、人との関わりの中には、あなたを傷つけてしまうような人や、少し距離を置いたほうがいい人が存在することも事実です。自分を守るために、出会う相手を見極める「心のフィルター」を持つことはとても大切ですよ。
けれど、どうか忘れないでくださいね。この世界にいるすべての人が、あなたを否定したり悪意を持ったりしているわけではありません。
あなたが「自分らしくいられる人と心からつながりたい」と願い、小さな一歩を踏み出し続ければ、必ずあなたと同じような熱量や価値観を持った人と出会うことができます。あなたが自分の色を隠さずに放つ波長は、巡り巡って、それを愛してくれる誰かに届くのです。
あなたのペースで、めげずに自分から歩んでいこう
もし自分の気持ちや個性がうまく伝わらなくても、一度で諦めて心を閉ざしてしまうのは勿体ないことです。相手もただ、あなたの魅力をまだ知らないだけなのかもしれません。
少し言葉を変えて丁寧に伝えながら、自分から行動を起こしてみてくださいね。諦めずに手を伸ばしていけば、いつか「この人となら自分らしくいられる」と思える温かな相手に必ず巡り会えます。
無理に周りに合わせたり、焦って自分を変える必要はありませんよ。まずは「私を受け入れてくれる世界がどこかにあるはず」と、少しだけ心を外に向けてみること。
あなたがそのままの自分で安心して笑い合える出会いに恵まれることを、いつでも応援しています。ゆっくり、あなたのペースで進んでいきましょう。