「迷い」や「違和感」と歩き出す ―― 初夢と黒猫の落としもの
あけましておめでとうございます。占い師みっちゃんよ。 新しい年が始まりましたが、みなさんはどんなお正月を過ごされているかしら。
私はね、今年の元旦、少し不思議な体験をしたの。 それは、眠りの中で見た「夢」と、目が覚めたあとの「現実」が、まるで一本の糸で繋がっているような……そんな静かな、でも心に残る出来事だったのよね。
今日は、そのお話を少しだけさせてちょうだい。
夢の中に現れた、カラフルな迷路とワクワク感
元旦の朝、私が見たのは「逃げる夢」でした。 おしゃれで可愛らしいお部屋がたくさんある、迷路のような複雑な建物の中を、私は誰かに追われて進んでいたのよ。
「逃げる夢」って聞くと、普通は怖そうに思うでしょう? でもね、その時の私はちっとも怖くなかった。むしろ、とってもワクワクしていたのよ。
逃げながら通り過ぎるお部屋の一つひとつが、住んでいる人のこだわりや「色」が感じられて、本当に素敵でね。「次はどんなお部屋かしら?」なんて、まるで素敵なインテリア雑誌をめくるような、楽しい探索をしている気分だったの。
ただ、途中で出会った一人の若い女性が言った言葉だけが、少しだけ不思議に響いたわ。 一緒に逃げながら、彼女は私にこう言うの。 「私には、子どもが二人いるの」って。
でもね、その人の部屋には子どもの気配なんてどこにもなくて、なんだか言いようのない小さな「違和感」が胸にチリりと刺さるの。 誰かに捕まる前にパッと目が覚めたんだけど、起きたあとも「楽しかった高揚感」と、あの「正体のわからない違和感」が、不思議に混ざり合って残っていたわ。
現実に現れた、名もなき黒猫
夢の余韻を引きずったまま、朝の8時頃に玄関先へ目をやるとね、そこに黒っぽい影が見えたの。 ウチで飼っている猫も黒白猫で、ほぼ黒なのよ。だから、ガラス越しに「あ、うちの猫かしら?」と思ったけれど、よく見たら、今まで一度も見たことがない野良の猫ちゃんだったのよ。
こんな寒い時期に、どこから来たのかしら。 名前も知らない、どこに住んでいるかもわからない、真っ黒な訪問者。 ウチの猫がいやがるかもしれないと思って、いつもは他の猫ちゃんに餌はあげないんだけど、元旦はとても寒かったから、可哀想になってその子にご飯をあげたわ。
野良猫って言っているけど、体はしっかり栄養をとれているみたいだったし(むしろ、ぽっちゃりめ)、他のお家の飼い猫ちゃんかもしれないわね。
これまで、そんなこと起こったことがなかったから、不思議な感じがしたのよね。
タロットで占ってみたら月が出た
で、夢の中の「楽しくて、でも少し不思議な違和感」と、現実の目の前に現れた「正体不明の黒猫」。 この二つが重なったとき、なにか意味があるような気がして、タロットカードで占ってみたの。
私が引いたカードは、《月(The Moon)》のカード。
このカードにはね、暗い夜道、正体のよくわからない犬や狼が月に吠えている姿が描かれているのよ。 キーワードは「曖昧さ」「無意識」、そして「はっきりしない感覚」。
月の光っていうのは、太陽のようにすべてを白日の下にさらけ出す強さはないの。 どこかぼんやりとしていて、影を長く伸ばし、見る人によって形を変えてしまう。
でもね、このカードは「はっきりさせなさい」と言っているわけじゃないのよ。 むしろ、「今はまだ、はっきりしなくていいのよ」と、優しく道を示してくれているように感じるの。
「わからない」を大切にする勇気
夢の中、逃げながら楽しんでいた私と、ふと覚えた違和感。そして玄関先に現れた黒猫。 今の私にとっては、まだ言葉にならない「何か」の象徴なのかもしれないわね。
「逃げる」という行為が、実は「新しい世界を見に行く」ことだったように。 一見、不安に見えるものの中にも、ワクワクするような発見が隠れている可能性がある……カードはそんな風に教えてくれているのかもしれないわ。
カードが私に伝えてくれたのは、違和感を無視せず、かといって過剰に怖がらず。 「正体はわからないけれど、なんだか面白いな」と、その曖昧さを楽しんでしまう。 そんな風に、答えを出さないまま状況を見守る時期があってもいいってことなのかもね。
あなたの「月」に寄り添って
もし、あなたも今、何かはっきりしない不安や、正体のわからないモヤモヤを抱えているのだとしたら。 それは決して悪いことではないのよ。
「〜と読むこともできます」 「〜の可能性があります」
占い師として言えるのは、その程度のことかもしれない。 でも、その「余白」の中にこそ、あなたにとっての大切な真実が隠れていることもあるの。
急いで答えを出さなくて大丈夫。 今はただ、自分の中にある違和感や、ふと目に留まった出来事を、面白がりながら眺めてみて。
その曖昧な月の光が、いつかあなたの進むべき道を、優しく、穏やかに照らしてくれるはずだから。
今年も、あなたがあなたらしく、心地よい歩調で進んでいけますように。 みっちゃんも、みっちゃんらしくいられるように、頑張るわね!