合格はほぼ確定とささやかれていた大きな仕事のオーディションに

合格はほぼ確定とささやかれていた大きな仕事のオーディションに

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ビジネス・マーケティング
合格はほぼ確定とささやかれていた大きな仕事のオーディションに
理不尽な理由で不合格が出たことに傷つき
おまけちゃんは裏切られた気持ちだった

俳優女優モデルミュージシャンの
才能を育てて社会に提供するという表向きの企業理念という
美しい大義名分も存在するわけだが

才能がありすぎる新人が現れると
大手芸能プロダクションや広告代理店は
業界内主導権を取られる恐怖に震え上がり
新人の才能調整をおこなうというしきたりを今でも持っている派閥がある

食パンマン様が才能があるのに伸び悩んでいた理由も
そのような業界内の理不尽なしがらみによる…

(;´ⅿ`)🦋🦇外国まで届いちゃった…

おまけちゃんは芸能界をやめようと
やけになり

ひとりで出歩いてはいけないというマネージャーの忠告を破って

街に出掛けてこの先どうしようかと
孤独な憤りをかみしめながら流れゆく雑踏の中を彷徨っていた

帽子にサングラス男性物のフライトジャンパーを着て
目立たなくして出掛けたつもりだったが

押し込めた輝きのすべてを隠せるわけではなく
すぐに他の会社のスカウトマンに見つかってしまった…

事務所に連れていかれ
有名ブランドのカップに紅茶が注がれもてなされたが
軽く口をつけただけで静かにうつむいていた

何を話しかけても返事をしないので
困り果てたスカウトマンは代表を呼んできて
面談の交代を依頼した

信頼できる人間が出てきたことに安堵したおまけちゃんは
やっと声が出せるようになり
小さな声で聞き取りずらかったが

しかし朝露のようにキラキラとひかりながらこぼれるその声に
他社の広告代理店の代表Aは心を奪われ
その可憐さに魅了されむしろ売り物にはしたくない
願いをかなえてあげたいという気持ちでいっぱいになった…

何でもしてあげよう…

と思わずつぶやいたが
うつむきながらすっと伸びた背筋で

自分でできることは自分でしたいのです…

とつぶやいた美少女に
かけがえのない尊さを感じ
このこが今業界を騒がせている新人女優だったかと
強く確信した…

業界は不合格を克服して努力のシナリオから
彼女のデビューを飾ろうとしていたが

それはある意味では彼女の才能を侮辱し
多くのハイエナを養う戦略でもあった…

Aはこの可憐な美少女の不遇に
何処からともなく憎悪が湧き上がってきた
取引先を何社裏切ったって
この美少女を助けたい

そう思ったので
時間を稼がなければと思い芸能界の仕事ではなく
最高級VIPをもてなす接待で使用する
都心部の最高級クラブに預けた…

心配のあまり衣装合わせにまでつきあってしまったが
セキュリティもホスピタリティも最高級のそのクラブのスタッフに
なだめられて何とか帰宅の途についた…

恥ずかしいことなのかもしれないが
その美少女をエスコートしたその1日は
今までの人生で一度も味わったことのないような夢見心地であり
冷静につとめなければ何を話したかも正確には思い出せないほどの
繊細な感覚に満ち溢れていた…

美少女はその最高級クラブで
ひと月と立たないうちにナンバーワンへと駆け上がり
後の夫となる大企業の御曹司と出会うのであった…


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