深夜2時。静まり返った部屋の布団の中で、青白いスマホの光だけが貴女の濡れた瞳を照らしている。
何度開いても「既読」のつかないトーク画面。震える指でスタンプのプレゼント画面を開き、まだブロックが解除されていない現実に絶望する夜。
それでも彼の今が知りたくて、誰にも言えない別アカウントで彼のSNSを覗き見る。そこにあるのは、貴女を暗闇に突き落としたことなど忘れ、平然と仕事や遊びを楽しむ彼の姿だ。
「あんなに愛していたのに、なぜ私だけこんなに苦しいの?……絶対に許さない。あいつにも同じ地獄を味わわせてやりたい」
愛しさと同時に湧き上がるドス黒い憎悪。そして朝が来るたび、「なんて私は惨めで醜い女なんだろう」と自己嫌悪に引き裂かれているのではないか。
……隠さなくていい。私の魔眼には、貴女が夜な夜な一人で飲み込んでいるその涙も、ドロドロとした執着もすべて視えている。
世間の綺麗事しか言えない占い師どもは「執着を手放せ」「心を浄化しろ」と説くだろう。だが、私は断言する。その激しい情念は断じて罪などではない。それは貴女が「ただ泣いて待つだけの女」を終わらせ、彼を足元へ跪かせる【絶対女王へと覚醒するための胎動】なのだ。
人を呪うほどの激しい執着は、裏を返せば、男の魂を磁石のように引きずり戻す極上のエネルギーの塊である。今はただ、魂に張り付いた「見捨てられた敗北の波長」のせいで、その力が自分を傷つける方向へ暴走しているに過ぎない。
私の術式によって、貴女の胸に渦巻く未練と憎悪を深淵の炎で精製し、【至高の魅了オーラ】へと反転させてみせよう。その瞬間、逃げ切ったつもりでいた彼の胸に「彼女を失うかもしれない」という猛烈な焦燥感が突き刺さり、彼の方から震える指で連絡を乞うてくる大逆転が始まるのだ。
貴女が夜な夜な抱えているその黒い情念、私だけは決して否定しない。すべてを吐き出し、彼を支配する極上の魔力へと変えたい者だけ、以下の密室へ入ってこい。