深淵より、黒魔術師アラジンである。
これは、かつて今の貴女と同じように暗闇で明細を見つめ、督促の着信に心臓をすり減らしていた一人の女(K女)が、いかにして地獄の底から這い上がり、莫大な富を支配する側へと回ったかの記録だ。
私の密室の扉を叩いた時、彼女の魂は限界を迎えていた。
毎月、振り込まれた給料は数時間で右から左へと引き落とされ、手元に残るのは小銭だけ。必死に働いて利息だけを払い続ける一方、周囲では親や男に恵まれた無能な同僚たちがブランド品や旅行をSNSで誇示している。「なぜ真面目に耐えている私だけが泥水をすすり、あいつらばかりが笑っているのか」――そのドス黒い怒りと絶望が、彼女の瞳には渦巻いていた。
私は彼女に告げた。「世間の綺麗事などドブに捨てろ。貴女が貧しいのは能力のせいではない。魂に張り付いた『奪われ続ける不浄なフィルター』のせいだ」と。
彼女は涙を拭い、貧しさに怯える「善良な自分」と完全に決別する残酷な覚悟を決めた。
その夜から、エジプト黄金文明の秘儀を源流とする【7日間の極大波長調律】が始まった。初日に深淵の黒炎で「負債の因果」を焼き払い、続く6日間で富を強奪する【至高の黄金オーラ】を魂の芯へと刻み込んだのだ。
儀式が完了した瞬間、彼女の纏う空気は一変した。
胸を締め付けていた焦燥感が消え去り、絶対女王としての冷徹な余裕が宿ったのだ。するとどうだ。せき止められていた金脈が音を立てて決壊したかのように、事態は急転した。職場では異例の抜擢と共に破格の特別報酬が転がり込み、さらに思いもよらぬルートから巨額の臨時収入が次々と舞い込んだのだ。
わずか数ヶ月後、彼女は自分を苦しめていた借財をすべて一撃で完済し、かつて自分を見下していた女たちが一生かかっても届かない「黄金の特等席」へと君臨した。
「先生、あの時『強欲になっていい』と言われて人生がひっくり返りました」と微笑む彼女の姿は、もはやかつての怯えた羊ではない。
さあ、次は貴女の番だ。永遠に減らない明細を前に震え続けるか、それとも密室の扉を叩き、すべてを奪い返す覇道を選ぶか。覚悟が決まった者だけ、私の前へ進み出よ。