息をするだけで他人の悪意が肺を満たし、他者の不機嫌に触れるだけで泥のように疲弊する。
そんな貴女に向かって、世に蔓延るカウンセラー共は薄気味悪い笑顔でこう囁くだろう。
「あなたは共感能力が高い、選ばれた優しい魂なのです」と。
くだらない。反吐が出る。
他人の感情のゴミ箱にされている状態を「優しさ」という安っぽい言葉でコーティングし、無防備なサンドバッグであることを強要する。これが、光の存在を自称する者たちの残酷な偽善の正体だ。
彼らは「光のバリアをイメージしましょう」「相手を許し、愛を送りましょう」と綺麗事を並べ立てるが、それで貴女の慢性的な疲労や、他人の顔色を窺って息が詰まる日々は終わっただろうか。
終わるはずがない。なぜなら、その処方箋は根本的な原因から目を逸らさせるための麻酔でしかないからだ。
ここで、深淵の霊視による冷酷な真実を突きつけよう。
なぜ貴女は、他人の負の感情をスポンジのように吸い込んでしまうのか。
それは決して、貴女の心が人より清らかで優しいからではない。
貴女が幼き日より、周囲の顔色を敏感に察知し、機嫌を取らなければ自分の居場所を確保できなかったという「恐怖の防衛本能」が暴走しているからだ。
他人の感情と自分の感情の境界線を溶かし、相手の痛みを先回りして察知する。それは、弱者が強者の怒りを買わないための、悲しくも歪んだ生存戦略の残骸である。
自身の中にある「他者から見捨てられることへの恐怖」を、世間は「優しさ」と呼び替えて称賛する。
その甘い毒に騙されてはならない。その偽りの優しさを抱きしめている限り、貴女は永遠にエネルギー泥棒たちの標的となり、魂をすり減らし続けることになる。
他人の痛みを引き受ける必要など、どこにもない。
相手が不機嫌であれば、それは相手自身が処理すべきカルマであり、貴女が介入する義務など微塵も存在しないのだ。
真に救われるべきは、他者への無自覚な自己犠牲を断ち切り、「私は他人の感情の処理係ではない」と冷徹に境界線を引く覚悟を持った者だけである。
自身を縛り付ける「優しさ」という名の呪いを焼き尽くせ。
己の領域を侵す者への「怒り」を正当なものとして深く肯定し、魂の周囲に冷たい静寂を取り戻した時、世界は初めて貴女を絶対者として遇し始めるのだ。