こんにちは!前嶋拳人です。
静まり返った夜の川辺を歩いていたとき黒く濁った水面にぽっかりと浮かぶ白い月影が波に揺られながら微かに形を変えているのを見つけた。
私たちは普段自分の進むべき目的地や目の前のやるべきことばかりに気を取られてしまいがちだが世界はもっと静かで優美な自然の営みに満ちている。
夜空の月が水面というキャンバスに描き出すその儚い姿はわずか数秒前までそこに存在すらしていなかった光の芸術を私にそっと教えてくれた。
あの日見つけた水面の月影は遠い空にある本物の光が形を変えて地上に投影されるという自然の神秘を誰に強要されることもなく体現している。
その姿は私たちが日々の生活の中で見過ごしてしまう細やかな自然の営みや時間の流れをそっと思い出させてくれるような気がしてならない。
私たちが何気なく歩いている日常の空間もよく観察してみると毎日のように新しい表情や小さな奇跡が隠されていることに気づく。
忙しい毎日に追われていると目の前を流れていく景色はただの通過点のように感じられてしまうけれど時には足を止めることが大切だ。
川面を渡る冷たい夜風が頬を撫でる感覚や水の上で揺らめく白い光の美しさなど日常の中にある些細な現象に意識を向けるだけで心は豊かになる。
世の中は驚くほどたくさんの色や形やリズムで溢れていて私たちはそのほんの一部しか感じ取れていないのかもしれない。
それでもふとした瞬間に訪れる小さな気づきが私たちの凝り固まった思考をほぐし新しい視点を与えてくれることがある。
今日の帰り道はいつもより少しだけゆっくり歩いて身の回りの小さな世界に目を向けてみると新しい発見に出会えるかもしれない。