大手SIerから独立して、最も変わったのは「コードの温度」だと思う。
前職では、基幹系システムの開発を担当していた。
堅牢性、保守性、安定性が何より重要で、僕が書くコードは常に冷静で、
計算され尽くしていた。それは間違いなく価値のある仕事だった。
でも、どこか物足りなさもあった。
独立してスタートアップの支援を始めてから、その理由がわかった。
「誰かの熱い想いに直接触れること」が、僕には必要だったんだ。
スタートアップの経営者やプロダクトマネージャーと話すと、
彼らの目が輝いている。「この機能で、ユーザーの課題を解決したい」
「このサービスで、業界を変えたい」。
そのエネルギーが、直接こちらに伝わってくる。
そして不思議なことに、僕が書くコードも変わった。
以前は「正しく動くこと」が最優先だったが、
今は「ユーザーに届けること」を最優先に考えるようになった。
完璧を待つより、まず動くものを作ってフィードバックをもらい、
素早く改善する。
もちろん、堅牢性や保守性は今も大切にしている。
でもそれは、ゴールではなく、ユーザーに価値を届け続けるための手段だ。
スタートアップの現場には、正解がない。
だからこそ技術だけでなく、想像力と情熱が必要になる。
クライアントの熱量に触れながら、僕のコードも熱を帯びる。
これが、今の僕にとって最高の働き方だ。