仕事でミスして、公園で泣いていたら朝になっていた。
これはまだ20代前半の11月のある日。
終電がなくなるのが当たり前になっていた頃だった。
開発環境のDBの値を入力し間違えて、そのままジョブを動かしてしまった。
紐づいている処理はすべてエラーになった。
すぐに戻せるような作りじゃなくて、他チームも関わっていた。
復旧には、思っていたよりずっと時間がかかった。
気づけば、終電。
それでも、やることは残っていた。
報告書を書いて、その日中に終わらせないといけない作業もあった。
全部終わったときには、AM2時を回っていた。
いろんなチームから叱責を受けた。
それは当然だと思っていた。
でも、それよりもつらかったのは、
自分のせいで終電まで残らせてしまった人たちのことだった。
誰もいないフロアと、公園
フロアにはもう誰もいなかった。
でも、防犯カメラがある中で泣くのは、なんとなく嫌だった。
だから、会社の近くの公園に行った。
海沿いの公園で、夜はほとんど人がいない。
仕事がしんどくなったとき、よく来ていた場所だった。
ベンチに座って、氷結を開けた。
その日は、声を出して泣いた。
止めようとしても、全然止まらなかった。
涙と一緒に飲んだ氷結は、やけにしょっぱかった。
気づいたら、そのままベンチで寝ていた。
朝になっていた
スーツ越しに伝わるベンチの冷たさと共に、朝、目が覚めたとき、まぶたが重くてほとんど開かなかった。
泣きすぎて、目がパンパンに腫れていた。
冷えた朝の風で、目の腫れが落ち着いてくれないかなとも思った。
それでも、そのまま会社に向かった。
どんなに怒られても、頑張って次の日は出社してね。
先輩からの受け売りだった。それだけは、私もずっと決めていた。
正直、かなりきつかったと思う。
会社に着いた瞬間、お客様から
「なんだその目は」と驚かれた。
そりゃそうだと思った。
何人かにツッコまれながら、その日はなんとか仕事を終えた。
あの公園のこと
今振り返ると、あの公園は少し特別な場所だった。
つらくなったときに行って、
泣いて、飲んで、少しだけ落ち着いて。
また次の日、仕事に行くための場所だった。
あのときのことを思い出すと、よくやってたなと思う。
今の自分が、あのときの自分に声をかけるとしたら。
「大丈夫、そのミスは軽いミスの範疇だよ」って言うと思う。
本当にやらかすことになるのは数か月後の話。。。
今はもう、あの公園に行くことはなくなったけれど、あのしょっぱい氷結の味だけは、今でも時々思い出します。
続編も書く予定です。
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