EAのバックテストレポートの見方|先に見る5か所

EAのバックテストレポートの見方|先に見る5か所

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マネー・副業
納品されたEAと一緒に、PDFが一枚届く。上に右肩上がりの曲線があって、その下に数字が並んでいる。総取引数、勝率、プロフィットファクター、最大ドローダウン。開いてはみたものの、どこを見て何を確かめればいいのかが分からない。

曲線が上を向いていれば安心するし、途中で大きくへこんでいれば不安になる。ただ、その曲線はどういう条件で測ったかによって形が変わる。条件を見ないまま形だけを眺めても、判断の材料にはならない。

今回は、成績の良し悪しを判定する話ではなく、レポートの読み方の話をする。どういう前提で測った結果なのかを確かめる手順だ。数字を疑うためではない。ここが分かると、作り手に何を聞けばいいかも決まってくる。

グラフは結果であって、前提ではない

レポートを開いたら、まずグラフから目を離してほしい。読むのは端に小さく書いてある部分だ。どの銘柄を、どの時間足で、いつからいつまで、どの価格データで流したか。曲線の形は、この前提の上に乗っている結果でしかない。

同じEAでも、期間を変えれば曲線の形は変わる。使う価格データを変えても変わる。スプレッドの置き方でも変わる。前提が違えばそれは別の実験なので、二つのレポートを並べて比べるときも、先に確かめるのは前提が揃っているかどうかになる。

いつの、どの相場で測ったのか

検証期間で見るのは長さだけではない。その期間にどんな相場が入っているかのほうが効く。一方向に伸びた年だけを切り取れば、トレンドを追う作りは当然きれいな形になるし、逆に往復の多い年だけを切れば同じ作りが沈む。

レンジが続いた時期、値が飛んだ時期、動きが薄い時期。入っていない局面について、レポートは何も語らない。そこは「良かった」でも「悪かった」でもなく、分からないという扱いになる。手元のレポートに何年が入っていて、その年に何があったかは、一度並べてみる価値がある。

期間は、開始と終了の日付で受け取るのがよいです。「直近1年」という書き方だと、いつ流したかによって中身が変わってしまいます。日付で残っていれば、半年後にまったく同じ範囲でもう一度流して、前の結果と並べられます。

取引回数が少ないと、結果は数回で動く

総取引回数は先に見ておきたい。回数が二桁の前半しかないレポートは、数回の当たり外れで曲線の形が変わる。1回の大きな損益が全体の大半を作っていることもあって、その場合、曲線の傾きはほとんど意味を持たない。

見方としては、総損益を取引回数で割ってみる。1回あたりの平均がどのくらいか。そのうえで、最大の勝ち幅と最大の負け幅が、その平均の何倍あるかを見る。片方が突出しているなら、その1回が抜けただけで形が崩れるということだ。

損益グラフより先に読む5行

回数を増やしたいなら、期間を延ばすか、時間足を下げるか、対象の銘柄を増やすことになる。どれを選ぶかで検証の性格も変わります。ただし時間足を下げるほど、次に出てくる価格データの粒度が効いてきます。

同じEAでも、価格データで結果が変わる

MT5のストラテジーテスターには、価格データの与え方が何通りかある。1分足の四本値から中を補って作る方法、ティックを生成する方法、業者が配信した実際のティックを使う方法。下に行くほど本番に近くなり、そのぶん時間もかかる。

レポートには、どれを使ったかとモデリング品質の表示が出る。四本値から作った検証では、その1分の中でどう動いたかは推測でしかない。指値や損切りに1分の中で触れたかどうかも、その推測に左右される。細かい値幅を取りにいく作りほど、この差が結果を動かす。

スプレッドも同じだ。固定の値を置いて流すのと、変動する値を使うのとでは違う。実際の口座では時間帯や指標の前後で広がる。狭い値を置いたまま検証すると、そこで通っていた取引が本番では通らない、ということが起きます。レポートに何ポイントで置いたかが書いてあるなら、自分の口座の実際の値と見比べてみてください。

ドローダウンと連敗は、金額ではなく割合で見る

最大ドローダウンが金額で書かれていても、それだけでは重さが分からない。レポートの初期資金がいくらだったかで意味が変わるからだ。初期資金100万円のレポートに出ている30万円と、初期資金1000万円のレポートに出ている30万円は、まったく別の話になる。

なので、金額はいったん割合に直す。最大ドローダウンを初期資金で割る。そのうえで、自分が入れようとしている金額に同じ割合を当ててみる。耐えられる幅かどうかは、自分の資金に置き換えないと決まらない。

割合に直してから見る

最大連敗数も、回数だけでは重さが分からない。1回の損切りが資金の何パーセントにあたるかと掛け合わせて、初めて「その連敗が来たときに口座がどうなるか」が見える。しかもレポートの数字は、検証した範囲の中での最大でしかない。それより深い連敗は起こりうるものとして見ておきたい。

検証条件そのものを、文字で受け取る

ここまでの項目は、どれもレポートに書いてある。問題は、レポートだけでは後から同じ検証をやり直せないことだ。パラメータをどの値に置いたか、価格データをどこから取ってきたか、テスターの設定をどうしたか。これが揃っていないと、半年後に同じ結果を出せない。
「あのときのレポート」が再現できないなら、それは記録ではなく、一度きりの結果でしかない。
受け取っておきたいのは四つ。検証に使った設定ファイル、期間の開始日と終了日、価格データの種類と入手元、テスターの設定(時間足・モデル・スプレッド・初期資金)。テキスト一枚で構いません。納品物の一部としてお願いすれば、たいていは出していただけます。

そして、あとからパラメータを変えたときは、変えた日付と変えた値を書き足していく。前の記録は消さずに残す。誰がいつ何を変えたかが残っていないと、結果が変わった原因を後から確かめる手段がなくなる。これは業務のシステムでも同じで、値を上書きしてしまうと、過去の数字がなぜそうなったのかを誰も説明できなくなります。

当方は元金融系のシステムエンジニアで、MT5のEA開発と改修をココナラでお受けしています。手元のレポートをどう読めばよいか分からない段階でも、検証の条件を揃えるところからご相談に乗れます。お渡しするのはソフトウェアであって、投資助言や運用の代行ではありません。ご相談はココナラのメッセージからどうぞ。なお、お渡しするのはソフトウェアであって、投資助言や運用の代行ではありません。
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