3Dモデルを依頼してみたいけれど、
何を準備すればいい?
正面の立ち絵だけでも大丈夫?
三面図は必要?
横顔や後ろ姿まで用意した方がいい?
と悩む方も多いと思います。
今回は、3Dモデルを依頼する前に準備しておくと制作がスムーズになる資料と、2Dイラストを3D化するときに起こりやすい「イメージのズレ」について解説します。
まずは正面の立ち絵があれば相談できます
3Dモデル制作では、まずキャラクターの正面が分かる立ち絵があると非常に助かります。
髪型、衣装、色、装飾、全体の雰囲気など、正面から読み取れる情報はかなり多いためです。
そのため、必ずしも最初から完璧な三面図を用意する必要はありません。
ただし、3Dモデルは正面だけではなく、横や後ろからも見ることになります。
そこで問題になるのが、
「正面のイラストだけでは分からない部分をどうするか」
という点です。
横顔は特にイメージのズレが起こりやすいです
正面の顔を見ただけでは、
鼻がどのくらい前に出ているか
額から鼻にかけてのライン
口元の位置
顎の長さや丸さ
頬のふくらみ
後頭部の形
髪のボリューム
といった奥行きの情報までは分かりません。
そのため、正面の顔をできるだけ似せて制作しても、
「横から見ると思っていた印象と違う」
ということが起こる場合があります。
これは制作の失敗というより、2Dイラストからは読み取れない情報を3D上で補う必要があるためです。
横顔の参考画像があると制作しやすくなります
もし横顔について明確なイメージがある場合は、横顔の資料があるとかなり助かります。
必ずしもキャラクター本人の横顔イラストでなくても、
「鼻の形はこのキャラクターに近い」
「顎はもう少し丸くしたい」
「後頭部はこのくらいのボリューム」
といった参考画像でも十分役に立ちます。
横顔の資料がまったくない場合よりも、希望する方向性を共有しやすくなります。
三面図があっても完全に一致するとは限りません
三面図があれば、3Dモデル制作ではとても参考になります。
ただし、ここでひとつ注意したいことがあります。
イラストレーターが描いた三面図は、必ずしも工業製品の設計図のように、正面・側面・背面が完全に一致するよう描かれているとは限りません。
たとえば、
正面と横で髪の位置が少し違う
顔の輪郭が正面と側面で一致しない
衣装の長さが角度によって違う
装飾の位置が少しずれている
といったことは珍しくありません。
これはイラストとして見栄えよく描くことと、3Dとして完全に整合させることが別だからです。
そのため、三面図は「絶対にこの形にしなければならない設計図」というよりも、
キャラクターのイメージを共有するための参考資料
として考える方が良いと思います。
正面と横顔を両方完全に再現できないこともあります
2Dでは自然に見えていても、3Dにすると同時に成立しない形があります。
たとえば、
正面から見た顔を優先すると横顔が少し資料と違って見える。
逆に横顔を完全に合わせると、今度は正面の印象が変わってしまう。
といったことがあります。
こうした場合は、
正面の印象を優先する
横顔を優先する
両方の中間を探す
など、相談しながら調整していく必要があります。
特にVTuberモデルの場合は、正面や斜め前から見る時間が長いことも多いため、どの角度を重視するかをあらかじめ考えておくのもおすすめです。
どうしても再現できない部分もあります
2Dイラストでは成立していても、3Dではそのまま再現することが難しい表現もあります。
すべての角度から元のイラストと完全に一致させることは、現実的には難しい場合があります。
そのため、3Dモデル制作では、
元のイラストを完全にコピーすることよりも、キャラクターらしさを残しながら3Dとして自然に成立させること
が大切になります。
場合によっては、一部の形状を調整したり、再現が難しい部分について別の表現に変更したりする必要もあります。
後ろ姿の資料もあると安心です
正面の立ち絵だけでは、後ろ側の情報も分かりません。
特に、
後ろ髪の形
衣装の背面
リボンや装飾
フードや襟
靴やスカートの後ろ側
などは、制作者が推測して作ることになります。
「後ろはこんな感じにしてほしい」というイメージがある場合は、後ろ姿の資料や参考画像もあると、より希望に近づけやすくなります。
三面図がなくても参考画像で大丈夫です
ここまで読むと、
「三面図を用意しないと依頼できないの?」
と思うかもしれません。
もちろん、そんなことはありません。
正面の立ち絵に加えて、
横顔の参考画像
後ろ髪の参考画像
衣装の背面イメージ
靴や小物の参考画像
好きな3Dモデルの雰囲気
などがあるだけでも制作はかなりしやすくなります。
完璧な資料を揃えることよりも、
「ここだけはこうしてほしい」という部分を共有すること
の方が大切です。
用途についても伝えておくと制作しやすくなります
見た目の資料以外に、
VTuber配信で使いたい
動画投稿で使いたい
ショート動画で動かしたい
VRChatなどでも使いたい
Unityで使用したい
など、3Dモデルを何に使う予定なのかも伝えておくと安心です。
用途によって必要な設定や作り方が変わる場合があるためです。
まとめ
3Dモデルを依頼するときは、正面の立ち絵だけでも相談することはできます。
ただし、3D化するためには正面から見えない部分を決めていく必要があります。
特に横顔や後ろ姿について希望がある場合は、参考画像があるとイメージを共有しやすくなります。
また、三面図があったとしても、それが必ずしも完全な設計図になっているとは限りません。
資料同士にズレがある場合や、2Dでは成立していても3Dでは再現が難しい部分については、相談しながら優先順位を決めて調整していくことになります。
完璧な資料を用意する必要はありません。
「この部分だけは大切にしたい」
「横顔はこんな雰囲気にしたい」
といった希望があれば、ぜひ制作前に伝えてみてください。
そうすることで、よりイメージに近い3Dモデルを制作しやすくなります。