ここ数日PHPの脆弱性対応に追われています。
そんな中お客様や周りの人とよく話題にすることがあります。
AIで加速するゼロデイ攻撃に、私達個人は何ができるか。
今日できる更新・多要素認証・バックアップから、パッチ公開前の暫定対応までをチェックリストで解説します。
AIゼロデイ攻撃とは?個人・中小企業が今すぐできる脆弱性対策チェックリスト
「脆弱性対策」「AIでゼロデイ攻撃が増える」というニュースを見て、不安になっていませんか。
ゼロデイ攻撃そのものを、個人で完全に防ぐことはできません。
ただし、被害を大きく減らす対策は、今日から実行できるものがほとんどです。
ゼロデイ攻撃とは?
ゼロデイ攻撃とは、ソフトウェアの脆弱性に対する修正プログラム(パッチ)が公開される前、または公開直後に、その脆弱性を突いて行われるサイバー攻撃です。「対策までの猶予が0日」であることからこう呼ばれます。
AIでゼロデイ・脆弱性リスクはどう変わるのか
AIの普及で現実的に変わるのは、主に次の2点です。
1. 脆弱性の発見と攻撃コードの作成が速くなる:パッチ公開から悪用開始までの猶予が短くなります。
2. フィッシングなど攻撃の質と量が上がる:自然な日本語の偽メールが作りやすくなり、「文面が変だから偽物」という見分け方は通用しにくくなっています。
だからこそ、対策の基本方針は次の4つに絞られます。
① 速く塞ぐ | パッチ・更新を早く適用する |
② 入口を減らす | 古い機器の買い替え、不要なサービス・アプリをやめる、削除する |
③ 被害を限定する | 多要素認証 |
④ 復旧できる | バックアップ |
個人でもできる6つの脆弱性対策
1. インターネットにつながっている機器やアプリの自動更新をオンにする
iPhoneやAndroid、Windows10のPCや無線ルーター、無線のプリンター、アプリ、インターネット接続可能なTVなどの自動更新を有効にします。自宅でインターネット回線を使っている方は無線ルーターを設置していることが多いのでそのファームウェアも忘れずに更新しましょう。
方法がわからない場合はマニュアルやメーカーのサポートセンターなどに確認してみださい。
2. 使わないアプリ・拡張機能を削除する
アプリやブラウザなどの拡張機能はインストールしているだけで攻撃対象(攻撃面)になってしまいます。もし1年以上使っていないもの、心当たりがないものがあれば削除(アンインストール)しておき、セキュリティリスクを減らしましょう。
3. サポート終了の機器・OSを使い続けない
iPhoneやAndroid、Windows10のPCや無線ルーター、無線のプリンター、アプリ、インターネット接続可能なTVなど、サポート期限が過ぎたものは新しい脆弱性が見つかってもメーカーから修正パッチは提供されなくなります。
買い替えや最新バージョンへの乗り換えを検討してください。
4. 多要素認証とパスワード管理を見直す
・メール、銀行、SNS、Apple/Googleアカウントの多要素認証(パスキー)を設定する
・パスワードの使い回しをやめ、パスワードマネージャーを使う
5. 重要データをバックアップする
消えてほしくない重要なデータは定期的に常時PCに接続していない外付けHDDや、GoogleDriveなどのクラウドにもコピーしておきます。
6. メール・SMSのリンクは踏まない
文面や差出人のメールアドレスに違和感があるメールやSMS(ショートメッセージ)のリンクは絶対に開かず、それでも心当たりがあるアプリやサービスがの場合は公式アプリを開くかブラウザのブックマークからアクセス(普段からよくアクセスするホームページはブックマークしておく)してください。
おわりに
AIゼロデイ攻撃は防ぎきれなくても、準備の差で被害の大きさは大きく変わります。
まずは今日、一番上の「自動更新をオンにする」だけでも確認してみてください。