「占い」と聞くと、みなさんはどんなことを思い浮かべますか?
「私の人生、これからどうなる?」
「今の仕事はうまくいくのかな?」
「いつ頃、運命の人に出会えるんだろう?」
そんなふうに、“未来の出来事を知るためのもの”というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、占いを通して未来の可能性を探ることも、ひとつの楽しみ方だと思います。
でも、私が星読みで大切にしているのは、未来を当てることではありません。
私が星読みを通してお手伝いしたいのは、「自分自身を知ること」 です。
今回は、なぜ私が未来を当てることよりも、自分自身を知ることを大切にしているのか、その理由についてお話ししたいと思います。
ホロスコープは、自分を知るための手がかり
私が星読みに使っているのは、西洋占星術の「ホロスコープ」です。
ホロスコープとは、ある瞬間の天体の配置を図に表したもの。
生まれた日時や場所をもとに作成する出生ホロスコープ(ネイタルチャート)には、その人が生まれた瞬間の太陽や月、惑星などの位置が示されています。
西洋占星術では、この天体の配置をもとに、その人の性質や価値観、才能、物事への向き合い方などを読み解いていきます。
例えば、
・どんなことに喜びを感じやすいのか
・どんな場面で自分の力を発揮しやすいのか
・人との関係において、どんなことを大切にする傾向があるのか
そうしたことを、天体や星座、ハウスなどの象徴を組み合わせながら解釈していきます。
ただし、ホロスコープから読み取れるとされる性質や傾向は、科学的に証明されたものではありません。
また、ホロスコープに示されていると解釈されることが、その人のすべてを表しているわけでもありません。
人は、生まれてからさまざまな経験を重ね、周囲の人や環境から影響を受けながら、自分自身を形づくっていきます。
だからこそ、私はホロスコープを「あなたはこういう人です」と決めつけるためのものではないと思っています。
むしろ、“自分自身について考えるための、ひとつの視点”として活用したいと考えています。
私が星読みに出会ったとき
私自身、かつて自分の方向性や選択に迷っていた時期がありました。
「自分には、どんなことが向いているんだろう?」
「本当は、何がしたいんだろう?」
「どうして私は、こんなふうに感じるんだろう?」
そんなことを考えても、なかなか答えが見つからない。
自分のことなのに、自分のことがよく分からない。
そんな経験がありました。
その頃に出会ったのが、ホロスコープです。
ホロスコープを通して自分自身を見つめ直してみると、それまで自分の中でうまく説明できなかったことに、少しずつ言葉を与えられるようになりました。
・自分では短所だと思っていた部分にも、別の見方があること
・当たり前だと思っていた自分の性質にも、意味を見いだせること
・自分の中にある、一見矛盾しているような気持ちも、必ずしもどちらかが間違っているわけではないこと
そんなふうに、自分自身に対する見方が少しずつ変わっていきました。
もちろん、ホロスコープを読んだからといって、すべての悩みが解決したわけではありません。
迷いがなくなったわけでも、これから進むべき道がひとつに決まったわけでもありません。
それでも、自分のことを以前よりも理解できたように感じられたことで、心がとても楽になったのを覚えています。
私にとって星読みは、未来の答えを教えてくれるものというよりも、自分自身を理解するための言葉を与えてくれるものだったのです。
未来を知ることと、自分を知ること
私たちは、未来のことが分からないと、不安になることがあります。
「この仕事を続けていて大丈夫かな?」
「新しいことを始めても、うまくいかなかったらどうしよう?」
「今の選択は、間違っていないだろうか?」
そんなとき、誰かに「大丈夫、きっとうまくいきますよ」と言ってもらえたら、安心できるかもしれません。
でも、その言葉がどんなに心強くても、未来に何が起こるのかを確実に知ることはできません。
たとえ占いで「この仕事が向いています」と言われたとしても、その仕事を選べば必ず幸せになれるわけではありません。
「今年は良い年になります」と言われたとしても、何も困ったことが起こらないとは限りません。
未来には、さまざまな可能性があります。
そして、その未来は、自分の選択や行動だけでなく、周囲の人や環境、予期しない出来事など、さまざまなものの影響を受けて変わっていきます。
だからこそ私は、未来についてひとつの答えを示すことよりも、これからの選択を考えるために、自分自身を理解することの方が大切だと思っています。
例えば、「今の仕事を辞めて、転職した方がいいでしょうか?」と悩んでいる人がいたとします。
そのとき、「転職した方がいいですよ」と言われれば、一時的には安心できるかもしれません。
でも、本当に大切なのは、
なぜ今の仕事を辞めたいと感じているのか?
どんな環境なら自分らしく働けるのか?
仕事に何を求めているのか?
といったことではないかと思うのです。
そうしたことを整理することで、「転職する」という選択だけでなく、
・今の職場で働き方を変える
・別の仕事を学んでみる
・しばらく様子を見る
など、さまざまな可能性が見えてくるかもしれません。
そして、どの道を選ぶとしても、自分が何を大切にしたいのかを理解していれば、その選択に自分なりの理由を持つことができます。
未来を誰かに決めてもらうのではなく、自分自身で選んでいく。
私は、そのためのヒントとして、星読みを役立てていきたいのです。
ホロスコープに「正解」を求めなくてもいい
星読みをしていると、ホロスコープの解釈を読んで「自分には当てはまらないな」と感じることもあると思います。
でも、私はそれでいいと思っています。
ホロスコープの解釈と、自分自身の実感が違うのであれば、その違いを無視する必要はありません。
「ホロスコープにはこう書いてあるのだから、本当の自分はこういう人間なんだ」と考える必要もないのです。
むしろ、「自分はそうではないと思うのは、なぜだろう?」と考えてみることで、自分が大切にしているものに気づくこともあるかもしれません。
例えば、ホロスコープの解釈では「人との交流を通して力を発揮しやすい」とされていても、本人は「人と関わると疲れてしまう」と感じているかもしれません。
その場合、「本当は人と関わるのが得意なはずだ」と決めつけるのではなく、
・どんな人間関係なら心地よく感じるのか
・どんな場面で疲れやすいのか
といったことを考えるきっかけにすればいいと思います。
大勢の人と関わることは苦手でも、一対一でじっくり話すことは好きなのかもしれません。
人と関わること自体が嫌なのではなく、周囲に気を配りすぎて疲れてしまうのかもしれません。
もちろん、まったく当てはまらない解釈もあるでしょう。
そんなときは、無理に自分を当てはめる必要はありません。
ホロスコープは、自分を縛るためのものではないのです。
星読みで大切にしたいこと
私は、星読みを通して、その人の強みや才能、適性、価値観などを分かりやすく言語化していきたいと考えています。
ただ、どんな解釈ができたとしても、それをどう受け取るのかは、その人自身が決めることです。
ホロスコープに示されているとされる可能性を、必ず活かさなければならないわけではありません。
向いているとされる仕事を、選ばなければならないわけでもありません。
自分の性質について、すべて納得できなくても構いません。
星読みを通して何かに気づくこともあれば、今までの自分の考えが変わらないこともあると思います。
それでも、自分について考える時間を持つことには、意味があるはずだと思うのです。
普段はあまり意識していなかった自分の気持ちに目を向けたり、これまでの経験を振り返ったり。
自分の中にある強みや可能性を、あらためて考えてみたり。
そんな時間を過ごすための、ひとつのきっかけになれたら嬉しいです。
あなたの人生を選ぶのは、あなた自身
私は、星読みで未来を当てることを大切にしていません。
それは、未来に興味がないからでも、未来を占うことに意味がないと思っているからでもありません。
私自身が星読みに出会い、自分を知ることで心が楽になった経験があるからこそ、その価値を大切にしたいのです。
これから先、何が起こるのか。
自分の選択が、どんな結果につながるのか。
それは、誰にも確実には分かりません。
でも、
・自分が何を大切にしているのか
・どんなことに喜びを感じるのか
・どんな強みや可能性を持っているのか
そうしたことを知っていくことで、これからの選択に対する向き合い方は変わっていくかもしれません。
星読みは、人生の正解を教えてくれるものではありません。
私は、自分自身を理解し、自分で人生を選んでいくためのヒントを見つけるものとして、星読みを活用していきたいと思っています。
もし今、自分の方向性に迷っていたり、自分の強みが分からなくなっていたりするのなら。
ホロスコープという、いつもとは少し違う視点から、自分自身を見つめてみませんか?
そこに、これからの一歩を考えるためのヒントが見つかるかもしれません。
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