AIで仕事を始めたい。でも、まず何を誰に作ればいいか決めきれない——そんな人のための入門です。ここで身につけるのは「講座や打合せの短い音声(10分以内・話者は最大2人・はっきりした日本語)を、あとから読み返せる文書に整える」こと。小さな範囲に絞るので、最初の一歩が見えます。
この教材で作るものと、しないこと
- 仕上げるもの:文字起こしの文書。意味を持たない言いよどみ(例:「えー」など)は外す加工(ケバ取り)を行います。要約版や記事への書き換えは含みません。
- 残し方の方針:質問への「はい/いいえ」、否定、数字、固有名詞、条件は、原音の意味が伝わるよう重点的に記録し、抜けがないか確認します。
- しないこと:聞こえない部分をAIの推測で埋めません。聞き取り不明の箇所は時刻付きで残します。誤認識と思われる語は断定せず、候補と理由を別の一覧に分けます。
対象と対象外(最初に線を引く)
- 対象:日本語の短い講座・打合せの音声。長さは10分以内、話者は2人まで、明瞭に聞き取れるもの。
- 対象外:強い雑音や重なった発話が多い録音、専門知識がないと正誤の判断がむずかしい内容。これは初回の受付範囲から外れます。
渡すセット(読み返しやすい形)
- WordファイルとUTF-8のテキストファイルの2種類
- 用語表(固有名詞や略語の表記をそろえるための一覧)
- 時刻付きの確認一覧(聞こえた部分、確認したい語、依頼者の回答、反映先を記録)
この形にそろえることで、講師や担当者は録音を頭から最後まで聞き直さなくても、内容の確認がしやすくなります。
使う道具と前提
- Word for Microsoft 365(Windows 11のデスクトップ版。Microsoft 365 Business Standard〈Teamsなし〉のライセンスが割り当てられた職場アカウントで利用)。同じ名前のアプリでも機能が異なる場合があります。通信環境とヘッドホンも必要です。
- OneDriveを利用します。音声をアップするとMicrosoft側で処理され、音声はOneDriveに保存されます。実案件ではこの扱いについて同意を得てから着手します。
- ChatGPTは任意の補助として使います。要約や言い換えはせず、意味のない言いよどみを除く案や、誤認識と思われる語の候補と理由の整理に使います。利用できない場合は手作業でも進められます。実案件の文字を入力する場合も、別途依頼者の許可を得ます。
今日から試せる「30秒の予備確認メモ」
使用環境の開始確認には、付属の「開始確認30秒.mp3」を使います。それとは別に、音声の特徴をつかむ練習として、冒頭30秒を聞いて次の4行をメモしてみましょう。
1) 話者数:1人/2人/不明
2) 聞き取りやすさ:明瞭/一部わかりにくい/雑音強め
3) 重要語:数字・固有名詞・否定・条件(聞こえた語を短く書く)
4) 重なり発話:ほぼ無い/時々あり/多い
この4行は予備確認用です。
冒頭30秒だけでは、全長、全体の話者数、途中の音質までは判断できません。
実案件では冒頭・中間・末尾を含めて音質を確認し、全編を試聴して受付条件と見積もりを確かめます。範囲に合わなければ、対象外と伝えるか、資料や条件を相談します。
直し方の基本(実務の土台)
- 想像で埋めない:不明な箇所は「[聞き取り不明 04:10]」など時刻付きで残し、確認一覧にも記録します。誤認識と思われる語の候補と理由は、本文と分けて整理します。
- 重要情報の確認:質問への「はい/いいえ」、否定、数字、固有名詞、条件は、原音と照らして抜け・取り違えがないか点検します。
- 読みやすさの整え:意味はそのままに、不要な言いよどみを外します。その言葉自体を説明している「えー」などは残します。
納品前の確認例(渡す前にやること)
- 全文を直し終えた後、頭から終わりまで音声を流しつつ画面で追い読み。数字・固有名詞・否定・条件を指でなぞりながら照合します。
- 保存してから、Word文書はWord、テキストはメモ帳などでそれぞれ開き直し、文字化けや段落抜けがないかを見ます。
- どのくらいの期間ファイルを保持するかは、受注前に取り決めます。
開始前の環境チェック(受注はその後)
実案件の前に、付属の「開始確認30秒.mp3」を使い、自分の環境で次の7点をひと回しします。
- 正しい契約とアカウントで利用していることの確認
- 音声アップロードを扱う文字起こし機能が表示されることの確認
- 音声ファイルを読み込めることの確認
- 自動文字起こし結果を訂正できることの確認
- 訂正結果を文書へ追加できることの確認
- Word文書として保存し、閉じて開き直して文字が残っていることの確認
- OneDrive上の音声の保存先であるTranscribed Filesフォルダの確認
時間の測り方と価格帯の扱い
- 作業時間は「認識待ち」「聞き直し」「用語確認」「保存」「最終照合」に分けて記録します。付属の練習は明瞭な合成音声なので、実録音へ同じ時間を当てはめる根拠にはしません。
- この教材の価格帯は500円〜1,000円です。教材内に出てくるサービス料金の計算例は学習用の仮定で、相場や実績を示すものではありません。
教材に含まれる練習素材
- 「開始確認30秒.mp3」「練習音声10分.mp3」「未見練習_不明音入り.mp3」「通し練習_2話者_約10分.mp3」などの音声と、全文のケバ取りの答え(Wordとテキスト)。付属音声は、架空の原稿を日本語の合成音声で読み上げたものです。誤り例は練習用に作られたもので、Wordが実際に出した認識結果ではありません。購入の実演画面や、契約済みである記録は含まれません。
まずは付属の「開始確認30秒.mp3」を使い、自分の環境で文字起こしから訂正・保存まで試してみてください。開始確認ができたら、練習音声で“読み返せる文書”の作り方と検査の型を学びます。実際の認識結果や作業時間は、音質・発話量・使用環境で変わります。納品前の原音照合と保存後の確認は必要です。
次の行動
- ココナラ内の商品ページで、対象・納品物・注意事項を読んでから購入へお進みください(内部リンクから移動できます)。
- 購入後は開始確認を終え、付属の練習音声で時間を計測し、自分用の手順メモ(受付条件の確認→文字起こし→修正→照合→保存→再開封チェック)を1枚にまとめるところから始めましょう。