「できない部下」の強みを見つける裏ワザ

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ビジネス・マーケティング
”現役人事のコーチング”をやっています。アサマルです。
このブログでは、マネジャーやチームリーダーの方向けに
部下との関係構築や組織活性化のヒントになる情報をお届けしています。

あなたのチームに「できない部下」は、いるでしょうか?

・作業ミスがとても多い。
・伝えた内容を誤って理解している。
・自分で行った作業内容をうまく説明できない。
・主旨と完全にズレた方向に突き進んでしまう。

などなど。
マネジャーの方は、なかなか思うようにパフォーマンスが
上がらない部下について、どう育成していいか
悩んでいらっしゃることがあります。

日々の気になることが積み重なっていくと、
この人は能力的に限界があるのかもしれない、
とあきらめかけてしまうケースもあるかもしれません。

そんな時に、「できない部下」の強みを見つける発想の転換について
今日はお話ししたいと思います。


「できない」エピソードをどれくらい覚えていますか?


本当は活躍できるようになってもらいたい。
組織のパフォーマンスに貢献してもらいたい。
自分で成長を実感して、仕事にもやりがいを感じてもらいたい。

「できない部下」に変わってほしいと思っているのではないでしょうか。

では、あなたはそんな部下について、
業務に関する出来事で、どんなエピソードを覚えていますか?

あの時、あんなミスがあった。
こんな時、全然うまく説明できていなかった。
「できない」エピソードは色々思い浮かぶかもしれません。

では「できていた」エピソードはどうでしょうか?

そういわれてみると、あまり思い浮かばない・・・という場合は、
実は、マネジャー自身が「できない部下」のレッテルを貼って、
そこに当てはまるような場面ばかりに目が向いている可能性があります。



人は見たいものを見て聞きたい事を聞いている


人は、誰かにレッテルを貼ってしまうと、
無意識のうちに、それを裏付ける行動ばかり探してしまいます
こういった傾向を「確証バイアス」と言います。確証バイアスとは、

認知バイアスの一種で、自分にとって都合のいい情報ばかりを無意識的に集めてしまい、反証する情報を無視したり集めようとしなかったりする傾向

「日本の人事部」サイトから抜粋
のことを言います。


「やっぱり」と思える情報を知らずに集めていませんか?


例えば、血液型別の性格診断は、確証バイアスにつながりやすい
典型的な事例の一つです。

血液型がA型だと知って、例えば几帳面・真面目に見える場面を見ると、
やっぱり」と思う。

血液型がB型だと知っていると、マイペースに思える発言を
ピンポイントでピックアップして、「やっぱり」と思う。

同じように、この部下は「できない部下」だと思うと、
余計にミスが目に付くし、失敗すると「やっぱり」と思う。

こうしてマネジャーの中で「できない部下」としての印象が強まります
ますます「できていない」という評価に確信を持つように
なってしまいます。


あえてレッテルを外して部下を見る


あなたのチームの部下を一言表すとどんな部下でしょうか?
それはあなたの中でレッテルになっていないでしょうか?

部下の違う面、色んな面を知ることで、活躍の可能性が
見いだせるようになります。
そのためにも、意識的にいつも見ている別の側面に
目を向ける必要があります。

特定の部下にレッテルを貼っていることを自覚したら、
あえて、それとは真逆の言動をしているところを探してみてください

「できない部下」のできる一面に気づくきっかけになるかもしれません。
ぜひ一度試してみてください。
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