私は、占星術師で4000年以上前から天文観測と占星術をしている。
そうして、こんな記憶を持っている。
遠い昔、4000年以上前の話。
私はニネベの天文観測者にして占星術師で、
王室に天候や気温降雨量などを予測して送っていた。
降雨量はその年の1月後半に2つの川にどのくらいの水がながれ、
どのような潅漑をするのか重要なデータだった。
占星術や天文観測は当時最高の学問で、地球が氷河時代が終わる
2万年前からすでに確立していた。
そのほか、計算やら、会計も既に存在していた。
ニネベの町は乾期と雨季があり雨季は短かったが雨がそこそこ降った。
南のバビロニアの方は雨が降ったことは聞かなかったが
乾期の時に二本の川を広げて深く掘り下げてそこから
潅漑技術で麦とブドウを作る技術を編み出した。
あの町は月の夜が美しい平和な街だった。
ところが平和なこの城壁都市にも乱入する軍団があったのだ。
私は古代アッカド語を話す人間で天文観測所でとらえられ、
いろいろ尋問された。何言ってるのかさっぱりわからなかったが
やがて通訳が来た。
そいつは人の心の扉を無理やり開けて、何やら軍団長に語った。
軍団長はうなづいて、何やら護衛の人間に伝えた。
私には飲み仲間がいた。
普通に呪術をやる先輩だった。
メソポタミアでは、普通に呪詛やら呪術やら魔法がサービスとして取引される
彼はいつも縦9本横9本の碁盤の目のような石板を持っていた。
私がとらえられる数日前に、ここは危険がせまっているから逃げようという。
あの先輩は自らの仲間や家族を引き連れて逃げる準備をしていた。
呪詛をつかさどる呪術師軍団は北へ北へ、カスピ海の方へ先に逃げた。
一緒に脱出しないかと言われたが、この観測をしてから逃げても遅くはないと私は言ったのだった。
その先輩は仲間のリーダーで「そうか・・・」と言って私に守護のお守りを
くれた。
私は天文観測をしながら計算をしているところで捕まり
職位や役職を聞かれて天文観測と占星術師だと心の中で念じたら
屈強な兵隊に監視されることになり、何年かして首都のバビロンに送られ
王様直属の占星術師の軍団に入れられた。
昼の11時から17時ごろに寝るのだが、その時に瞑想しながら幽体離脱で
魂を飛ばした。
「悪い。捕まった。合流できない。」
そのように伝えた。リーダー格の先輩は「幸運を祈る」とよこした
その一行は3年だか5年かけてカスピ海を右手に見てボルガ川の河畔で周囲を山に囲まれて中心部が平野で工作できる土地を見つけた。4000年以上前だったので人は驚くほど少なかったのだ。
そうして彼等はそこに住み着いた。
彼等は、メソポタミア風のファッショナブルな織物や特殊な作物を作って
周辺の集落と交易した。
彼等は、自称「風の民」と呼んでいた。
風のように来て、やばくなったら風のようにいなくなる民族集団だったから
やがて、20年くらいして所帯が大きくなって、管理しきれなくなった。
一つは西に向かいドニエブル川のそばに住んで潅漑を整備し大規模な麦の生産を始めた。
もう一つは南に向かい、ボルガ川が黒海に流れ込むところに定住を始め
発展した。
風の民はその後消息を絶った。
北西に向かってゲルマン民族と合流したものもいるし
ウラル山脈を修行の場として精霊と一体化を試みた者たちもいる
風の民のリーダーは呪術と呪詛を使って、百軍をひっくり返すような
術の持ち主で自らを「草原の狼」あるいは「大平原の狼」と後に自称した。
家族やその子供たちは不明である。
だが攻めてきた盗賊や軍隊をことごとく打ち破ったそうだ。
私は王様の家臣団の一人の占星術者として自然死をした