小学校生活5

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このころになると、イジメもエスカレートしてきた。
「〇〇菌」「近づくな」「触るな」「くさい」など…。
この言葉は、私が近づく度に言われた。
先生も注意どころか笑っていた。
朝、教室に行くと「あれ、机がない…」
みんなクスクス笑っていた
探しているとチャイムが鳴り
私は茫然としたまま…
先生が教室に入ってきても、私を見ないフリをしていた
そこにはまるで私が「いない」ようだった。
ふと
ふと、外をみた瞬間
「あった…」
私の机はベランダに放り投げられていた。
教科書も中身も全部グチャグチャだった。
使えるものは自分が持っているものだけ。
その時間はただ黙って教室の隅で立っていた。
授業が終わり、私は黙って自分の机を元に戻した。
もちろん、手伝ってくれる人なんていない。
ゴチャゴチャした机や教科書を泣くこともできず
ただ無言で直した
先生は当然のように目にも留めない
もとの場所に戻そうとしていると、どこからか
「教室にいるな!空気が汚れる!」
…私はどこへ行けばいいんだろう
私は「元の位置」ではなく教室の廊下の隅に置いた…
また誰かが
「汚くて通れないだろ!」
私は教室から机を出した。
そしたら何も言われなくなったから、もう、ここでいいや…
と思う事にした
そうするしかなかった
そう思うしかなかった
次に授業が始まった
先生はいきなり私に大声で怒鳴りつけた
「なんでそこに机があるんだよ!周りを見ろ!俺の立場も考えろよ!」
静かな教室の隅に机を置いた
決して「元の場所」ではない。
それでも先生は何も言わなかった。
そうか、周りの先生の目が怖かっただけか…そう理解した。
教室に入ると」、みんなが嫌そうな目で私を見てきた
だから私はうつむいたままでいた。
昔は「保健室登校」というシステムがなかったから逃げるところは何処にもなかった。
そんな毎日が、45人の生徒と先生対私で続いていった。
だんだんクラスだけではなく、学年、学校全体に広がっていくのに時間は掛からなかった。

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