助手「そう言えばさ。」
ワイ「なんですか?」
助手「アナタって昔サイボーグって言われてなかった?」
ワイ「不死身ってことですね。」
助手「そうじゃなくて、感情が無いって意味だったハズ。」
ワイ「そうでしたっけ?」
助手「相手に心を開かない。目が笑ってない。」
ワイ「そんな時代もありましたね。」
助手「やっぱり当たってるじゃん。」
ワイ「感情を押し殺すことはよくあることです。」
助手「そうなんだ。」
ワイ「周りに自分を合わせると言うこともあれば、相手にとって心地よい状況にしようという配慮と言う場合もありますね。」
助手「それだと自分がしんどくならない?」
ワイ「しんどい人にとってはしんどいでしょうし、そうで無い人には大したことではない。」
助手「何が違うのかな?」
ワイ「無理にしているのか、それとも計算でやっているのかの違いじゃ無いですか?」
助手「アナタは後者ってワケね。」
ワイ「そうです。なので別にしんどいと感じたことはないですね。」
助手「けれど無理にしてる人にとってはツライよね?」
ワイ「そうでしょうね。そんな人にはサイボーグになることをお勧めします。」
助手「いや無理でしょ。」
ワイ「おそらくそう感じる人って、自分の発言が相手にどう思われるか気になるんでしょう。」
助手「自分が合わせないと、って思っちゃうのね。」
ワイ「それも必要な感覚ですが度が過ぎると自分を追い込むことになりますね。」
助手「うん。」
ワイ「あとは、自分の考えや思いが間違っていると思い込んでいたり、周りから否定されるのを恐れてしまう…というのもあり得ます。」
助手「なんか分かる気がする。やっぱり否定とかされたくないし。」
ワイ「自分に自信が無いからそう感じてしまうんだと思います。しかし、経験から導き出された考えや思いは間違っているとは言い切れません。」
助手「そう?」
ワイ「その人の考えをアウトプットしたことで、それを聞いている周囲の人が新しい発想を思いつくキッカケになるかもしれませんからね。」
助手「自分が正しい答えを出さなくても、答えのキッカケに繋がる場合があるってことね。」
ワイ「そうです。だから本来は何も臆することはないんですよ。」
助手「だけどなかなか変えられないかも。」
ワイ「すぐに変えようとしなくてもいいですよ。少しずつチャレンジしてみればいいんです。やってみれば今まで恐れていたことが大したことじゃなかったって思える場合もありますからね。」
助手「なるほどね。」
ワイ「サイボーグになるためには改造が必要ですから。」
助手「誰もサイボーグは目指してないよ。」