『現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程』(Wikipedia)
です。
人の思考や意識は、気を抜くとすぐに過去や未来など、自分が直接どうにかすることが出来ない時空に飛んでいきます。
何か問題が起きた時に、「あのとき~~しておけば」(過去)や、「この後~~になったらどうしよう」(未来)ということばかりを考えてしまいがちです。
しかし、過去や未来は、今すぐ直接手を加えて思った通りに形を変えることは出来ません。
今自分に出来ることは
「今この瞬間」の自分だけです。
マインドフルネスは、瞑想や坐禅などとセットになることが多いですが、要するに「今、この瞬間」に意識的に集中するプロセスです。
今この瞬間の自分の状態だけに集中することで、過去や未来(への不安)から自分を切り離し、役に立たない後悔や不安を遠ざけ、
心を安定させます。安定することで、具体的・実際的な対策を考える準備が整います。
『自らの欠点、失敗、または人生におけるさまざまな苦しみに直面した時に、自分自身への思いやりを実践すること』(Wikipedia)
と定義されています。
日本人には
「慈悲」と言い換えたほうが分かりやすいでしょう。
自分自身への慈しみです。
ネガティブな思考に囚われている時は、
ほぼ100%自分を責めています。
他者に憤りを感じていたとしても、それによって苦しんでいるのは自分です。怒りを感情に苦しめられているのです。
それはそれとして置いておいて、
まずは自分を労わる、思いやる、慰める、慈しみましょう、という考えです。
自分に厳しく、というのは自立した大人としてとても尊い姿勢ですが、厳しくしてばかりでいいのでしょうか。
厳しくすべき場面では必要かもしれませんが、逆に厳しくしてはいけない、安らいで力を抜いてのんびり休息する時間が、大人にこそ必要です。
疲れて傷ついている自分へ慈悲を向けることで、心を癒してエネルギーを取り戻し、同じく具体的な対策を立てるための下地が出来上がります。