急性期病院で勤務しているPTです.
病院で勤務しているリハスタッフならば
筋トレや有酸素運動を基本に
基本動作練習や
在宅復帰に向けたADL練習を行うことが
多いですよね?
さらに,近年は
高齢者の激増により
『サルコペニア』
『フレイル』
という言葉をよく耳にします.
実際に
LANCETという一流医学雑誌に
以下のような内容が掲載されています.
引用:VOLUME393, ISSUE 10191, P2636-2646, JUNE 29, 2019
入院自体がサルコペニアの原因になりうる
とういうことです.
さらに,入院時にサルコペニアではない人が
退院時にどのくらいサルコペニアになってしまうかを
調査した研究では
14.7%の人が
新たにサルコペニアを発生してしまう.
また,50%以上の人が
入院時と比較して10%の筋肉量低下を認めた
と報告されています.
引用:Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle 2017; 8: 907–914
筋肉量や筋力パフォーマンスの低下であるサルコペニア を
予防,改善するためには
筋トレは欠かせません.
しかし,普段のリハビリテーション場面で
いつ,どのタイミングで筋トレを
行うことが科学的に望ましいのか?
①有酸素運動の前?
②有酸素運動と有酸素運動の間?
③有酸素運動の後?
④いつやっても同じ?
皆さんは
どのタイミングで
筋トレを実施してますか?
また,そのタイミングに
根拠はありますか?
理学療法士は
筋トレを実施してもらうのだけが
仕事ではなく
退院や機能改善に向けて
プログラムを考えていかなくてはなりません.
筋トレが
他の機能訓練やADL練習
また,有酸素運動へ及ぼす影響を
考慮した時に
リハ場面における
どのタイミングが良いのかを
科学的根拠に基づき考えてみます.