(再) 『経営改善のレシピ 11 経費削減策(2)』

(再) 『経営改善のレシピ 11 経費削減策(2)』

記事
ビジネス・マーケティング
前回は、「経費削減策」の総論について、お話ししました。
今回は、各論です。
まずは、「経費削減」をどのように進めるか、です。

経費削減でも、やはりPDCAサイクルが重要です。
P 「Plan」  現状の課題(コスト)の把握と、削減プランの作成
        ・ 削減目標(項目ごとの金額、期限)と優先順位の設定
        ・ 具体的な行動プランへの落とし込み
D 「Do」   プランの実施 
C 「Check」 効果の分析、検証
        ・ 項目ごとに、削減の実績、計画との差異を把握
        ・ 期間を決めて、定期的に行う
        ・ 「計画」と「実績」の対比 ⇒ 『見える化』
A 「Action」 結果をもとに、改善策の再策定(Plan)
        ⇒ Do ⇒ Check ⇒ Action
         と、サイクルを回して行きます。

まずは、「どの業務にどの程度のコストがかかっているのか」を把握し、
「そのコストは適正であるか」、「止められないか」、「減らせないか」、
「変えられないか」という視点で、検討してみましょう。
インターネットには、いろいろなコンサルタントの先生が
『経費削減策』を上げています。集約してみると、
大きく3つに分類されそうです。

(1) 比較的取り組みやすい項目 (日々かかるコストの削減)
 ① 消耗品関係
  ・例 コピー、印刷費 → 両面印刷、白黒印刷、不要紙の裏面利用
               ペーパーレス化、メンテナンス契約の見直し
     不要な雑誌・新聞の定期購読解約
 ② 水道・光熱・通信費関係
  ・例 節電、節水 → エアコンの設定温度、未使用スペースの消灯
     インターネット → プロバイダの変更
 ③ 福利厚生費関係
  ・例 保険料 → 補償内容の検討、コスパ比較
★ これらは、簡単に取り組めますが、金額換算では、それほど大きな
 経費削減とはならないケースが多いです。
 手間やコストをしっかりと意識して取り組みましょう。

(2) 広告宣伝費・販売促進費・交際費
 〇 「2割の要素が、全体の8割を生み出している」という
  パレートの法則なる「経験則」が、あるんだそうです。
      例えると、『8割の売上は、2割の顧客で占めている』ことになります。
  販促等は、経営資源をこの2割に集中すると効果が上がるということに。
  ここは、経費の「削減」ではなく、
  「配分の見直し」という観点で取り組みましょう。
★ 無計画な一律カットは、必要な経費も削減することになり、
  逆に、売上低下を招くという悪循環に陥るリスクが発生します。
  「宣伝広告費」や「販促費」は、しっかりと
  効果測定をすることが、経費削減の大前提です。
  売上に貢献しない、無意味な交際費は、当然カットです。

(3) 大きな効果が見込める費用項目 ( = 金額の大きな費用項目)
  ① 人件費 (販売管理費のうち、大きな割合を占める)
   〇 適正人員でのオペレーション
    → パート・アルバイトのシフト管理 
   〇 業務の効率化、最適化、マニュアル化(業務の「見える化」)
    ⇒ どの業務に「効率化」できる余地があるかを知ることが大切
    → 教育コストの削減、残業代・人員減、
      正社員がより重要な業務(付加価値の高い仕事)に時間を使える
  ★ (中長期的には、従業員にもメリットはありますが)
    コスト削減に伴う「士気低下」には注意が必要です。
    前にも書きましたが、経営責任の履行として、  
    「役員報酬の削減」を先行して行うべきです。
   ② 家賃
    〇 賃料の引き下げ
     → 値下げ交渉
       分散している事務所や倉庫を集約
       レイアウトの見直しによる借用スペースの縮小、
       余剰部分の解約
       より安い物件への移転
       そもそも、その事務所・倉庫は必要?
     ⇒ 不良在庫や、長期不動在庫を処分することにより、
       余剰スペースを生めます。
       また、管理費の削減にもつながります。
  ★ 注意が必要なのは、引っ越し等には費用がかかるということです。
    「引っ越し貧乏」という言葉があるように、計画的に実行しないと
    かえって費用がかかってしまうリスクがあります。

以上のほかにも、『閑散期(曜日)に休業日を設ける』ことにより、
ランニングコストを削減する事業所の記事も、目にするようになりました。

おわりに
コロナ禍で資金繰りがひっ迫していれば、「給付金」や「特別融資」で
資金繰りを回して行くことは、企業維持にとって有益です。
ただ、輸血だけでは病気の治療にはならないように、
補填資金の投入だけでは、根本的な『解決』にはならないと考え、
「経営改善のレシピ」を、投稿させていただきました。
家族や従業員のためにも、企業一丸となって「知恵」を出し、
『経営改善』に取り組んでいただきたいと思います。
提供させていただいた情報が、
改善を「考える」お役に立てば、幸いです。

                      以上、富太郎でした。

☆ 過去に「コラム」に投稿した内容の再掲示です。

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