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ココナラブログ
【カウンセラーとして、息子として】
記事
学び
カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
2021/02/13 18:14
カウンセラーが、クライエントの「実現
傾向(人が、自分の持っている潜在的な
能力や自分らしさを発揮していく傾向)」
を解放するために必要とされているのが、
「3つの治療的パーソナリティ」である。
①自己一致(自己概念と有機体的経験の
一致):自己概念は、自分をどう捉えて
いるのか、どうあるべきかという自分の
イメージ、評価であり、有機体的経験は、
有機体(生き物)として実際に経験して
いる自分自身で、簡単に言えば、自分の
思う通りの自分でいることが「自己一致」
②無条件の受容(クライエントの経験を
一切評価せず温かく無条件に受け入れて
いる態度③共感的理解(クライエントの
考え方や気持ちを同じように感じながら、
その話を理解し伝え返す:世界を正確に
共有し、言語化・象徴化する)がそれだ。
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「自分自身の考えや気持ちを一旦心の器
の外に出す」姿勢が「無条件の受容」に
必要とされるということは先日も述べた。
心理カウンセラーが、立場上難しいのは、
友人や家族のように「ああすればいいよ」
「こうするべきだよ」と個人的な見解で
断定的なことを言えない、ということだ。
では、相手が友人や家族であれば個人的
見解を心置きなく言えるのか?と言えば、
必ずしもそうではないのではなかろうか。
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私の母は、現在81歳。以前は、頻繁に
私の自宅と実家を互いに行き来もしては
いたが、コロナ禍に加えて、最近、母の
足腰が急激に弱ってきて、マンションの
階段の昇り降りもままにならない状態で
あるため、今は行き来は控え、よほどの
場合は私が出向くということにしている。
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過日、「スーパーでの買い物を手伝って
ほしい」と母から電話があった。食料の
買い溜めをしたいのだが、大量の食料を
一人で持ち運ぶのは足腰の状態もあって
体力的に厳しいから付き添いを頼みたい。
要するに、荷物持ちに駆り出されたのだ。
父も手伝いを申し出たらしいが、自転車
で何往復すればいい、だの、あれこれと
煩いことを言うのでお断りなんだそうだ。
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買い物の手伝い自体は一向に構わないが、
いざ一緒にスーパーに行って困ったのは、
私から見れば「困った」母の行動の数々。
魚売り場では、捌いてもらう魚を「ああ
切って、こう切って」と指でツンツンし、
店員に「困るんですけど…」と言われて、
私が慌てて「これ全部下さい」と言って
その場を取り繕い、パックの大豆を買う
時には、店員が品出しをしていて品物を
取れなかったので、私は品出しが終わる
まで待とうとしたのに、邪魔だと言わん
ばかりに「すみません~」と声をかけた
ので、「いいから、待ってやれよ!」と
声を荒げてしまうし、皮付きピーナツを
買おうとするのはいいが、ちょうどレジ
待ちの人達が長蛇の列を成している時で、
「今、ここにいるとレジに並んでいると
間違えられるから後にしよう」と忠告を
したのに気にも留めずに買い物を続けて、
結果、予想通り、何人もの人に「並んで
ますか?」と聞かれる羽目になったのだ。
勿論、「いいえ」と対応したのはこの私。
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私の個人的見解から言えば、母の上記の
行動は人として有り得ない。だからこそ、
買い物の最中、母には何度も文句を言い、
イラ立ちも決して隠そうとはしなかった。
だが、買い出しに息子の手助けを必要と
するほど足腰が弱り、現に、スーパーに
来るのにも、ゆっくりした足取りでしか
歩けず、待ち合わせの時間に20分以上
遅れてやっと到着し、買い物もカートや
杖につかまって、私の補助も受けながら
している状態(日によって調子の変動が
あり、この日は最悪であったそうだ)の
母には、もっと「無条件受容」の姿勢を、
心理カウンセラーである前に息子として
持つべきだったと反省しきりな私である。
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カウンセラーとして、家族として、友人
として、それぞれの立場としての自分を
どう使い分けるか、これは難しい問題だ。
今回の一件で、特に、息子としての親に
対する無条件受容の難しさを思い知った。
母からは、「これからも時々頼むわ」と
言われているので、自分自身の気持ちを
抑えて母のすることを評価せずに温かく
無条件に受け入れる姿勢を整えなければ。
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因みに、今日もまた外科クリニックへの
通院に付き添うため(治療について説明
する必要があるので息子さんと来院して、
という医師からの指示があったらしい)、
自分自身の通院の予定をキャンセルして
朝から実家に駆け付け、母の手を引いて
出かけた。明日はメンタルヘルス指導員
資格試験があり、本来なら、自身の通院
にも出たくないくらいだが、長年世話に
なり、今でも何かと心配や面倒をかけて
いる母を粗末にしては子としての道義に
もとるし、真人間ではなくなってしまう。
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駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
心理カウンセラー メンタルヘルス指導員 / 50代後半 / 男性
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