男性が本気で愛した女性にだけ見せる“ある変化”❷

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第三章 本気になった男性に出てくる「父性」
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男性が女性を、

「この先も一緒に生きていく相手」

として見るようになると、ただ優しくするだけではない関わり方が少しずつ出てきます。

その一つが「父性」になります。


父性というと、

「男性が女性を上から指導すること」
「自分の考えに従わせること」

のように聞こえることもあります。

でも、ここで言う父性はそういうものではありません。

もっと近い言葉にすると、

「大切な人が良くない方向へ進んでいるとき、黙って見過ごさないこと」

になります。


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たとえば、あなた様が仕事で無理をしているとします。

本人としては、

「今が頑張りどきだから」
「このくらいは平気」

と思っている──。

周囲からも、

「頑張っているね」
「すごいね」

と言われている。

でも、そんな中で彼だけが、

「もう少し休んだ方がいい」
「その働き方は続けない方がいい」
「身体を壊してからでは遅いよ」

と言ってくる。


女性側からすると、

「どうして応援してくれないの?」

と思うことがあります。

でも男性側では、応援していないのではありません。

目の前のあなた様を気分良くさせることより、その先のあなた様が困らないことを優先しているんですね。

これが、父性の一つの表れになります。


今、何を言えば喜ばれるか。
今、どんな言葉をかければ機嫌が良くなるか。

そこだけを考えるのではなく、

「この人にとって、本当に必要なことは何か」

を見るようになる。

その結果として、女性が今ほしい言葉とは違うことを言うことがあります。


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たとえば、

「大丈夫だよ」

と言ってほしいときに、

「いや、それは大丈夫ではないと思う」

と言う。

「私、悪くないよね」

と言ってほしいときに、

「そこは君にも直すところがあると思う」

と言う。

「思うようにしていいんだよ」

と言ってほしいときに、

「俺はそれには賛成できない」

と言う。


これは、男性の言っていることが常に正しいという意味ではありません。

男性にも間違いはたくさんあります。それぞれの価値観が違うこともあります。

でも、ここで見てほしいのは、
相手に好かれることだけを考えていたら、わざわざ選ばない言葉を選んでいる──という部分なんですね。


誰だって、嫌われるよりは好かれたいものです。

空気が悪くなるより、楽しく過ごしたい。

反発されるより、

「そうだね」
「分かるよ」
「好きにしたらいいよ」

と合わせていた方が楽です。


それでも、

「ここは言っておいた方がいい」

と思ったときに、あえて言う。

ここに、本気の男性が見せる父性的な愛情が現れるのです。


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父性というのは、何でも助けてあげることでもありません。

むしろ、

「そこは自分でやった方がいいよ」
「一度、自分で考えてみたら」

と、あえて手を出さない形で出ることもあります。


困っているなら、すぐに全部代わってあげる──これは、その場だけを見れば、それが一番優しく見えます。

でも、何でも代わりにやってしまえば、本人が自分で考えたり、自分で乗り越えたりする機会はなくなると父性では考えるのです。


だから、

「今ここで楽にしてあげること」

よりも、

「この先、この人が同じことで困らないこと」

を優先する──それも父性になるんですね。

父性の中心にあるのは、

「相手を自分の思い通りにすること」

ではなく、

「この人がこの先困らないようにすること」

なんですね。


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そして、父性が出てくると、男性は少しずつ「嫌われ役」を引き受けるようになります。

本当は言わない方が楽。黙っていた方が関係は平和──でも、

「これは誰かが言わないといけない」

と思ったときに、自分がその役を引き受けます。

だから女性側からすると、

「前より厳しくなった」
「口うるさくなった」
「以前より否定されることが増えた」

と感じることがあります。


でも男性側では、以前より深く関わろうとしているからこそ、言葉が増えていることがあるのです。

ここが、ご交際初期との違いになります。


ご交際初期は、嫌われないことが大切だった。

でも、本気で一緒に生きていこうと思ったときは、「嫌われないこと」より、

「彼女と長くやっていくために必要なことを伝えること」

の方を優先するように変化するのです。


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ただし、ここには大切な線引きがあります。

父性と支配は別物です。

「友達と会うな」
「その服を着るな」
「仕事を辞めろ」
「俺の言う通りにしろ」

と、相手の自由を奪うことまで父性と呼ぶことはできません。


父性の中心にあるのは、

「自分に従わせたい」

という気持ちではなく、

「この人がこの先困らないようにしたい」

という責任感になります。


相手を自分の下に置くのではなく、相手の先を考える。服従させるのではなく、自分で立てるようにする──ここには大きな違いがあります。


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そして、本気の男性が父性を見せ始めたとき、もう一つ大きな変化が出てきます。

それが、

「言いづらいことを、あえて言葉にする」

ということになります。


男性は、何でも細かく言葉にして確認し合うとは限りません。

むしろ男性同士では、

「そのくらい言わなくても分かるだろう」

という感覚で成り立っている場面も多くあります。

そんな男性が、

わざわざ言葉を選び、
わざわざ口に出し、
わざわざあなた様に伝えた。

そこには、ただの小言や気まぐれとは違う重みがあります。


次の章では、男性にとって「わざわざ言葉にする」ということが、なぜそれほど大きな意味を持つのか──そこを見ていきます。




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第四章 男性が「あえて言葉にする」ということ
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男性同士のやり取りを見ていると、女性からすると少し不思議に感じることがあるかもしれません。

何でも細かく説明し合っているわけではない。気持ちを一つひとつ確認しているわけでもない。

それでも、

「そこは言わなくても分かるだろう」
「前に話したから、もう伝わっている」
「あいつなら察しているはず」

という感覚で関係が成り立っていることがあります。


もちろん、すべての男性が同じではありません。

ただ、男性同士のコミュニケーションには、

「一度伝えたことは、何度も確認しなくても共有されている」

という感覚が強くあるんですね。


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たとえば、仕事で一度きちんと説明したことを、翌日も、その次の日も、

「昨日言ったこと、まだ覚えている?」
「いまも同じだからね」

と確認する男性は、そこまで多くありません。


一度伝えた。
相手も聞いた。
それなら、もう共有されたものとして扱う。


これは仕事に限らず友人同士でも同じです。

「それは嫌だからやめてくれ」

と一度伝えたなら、次からは言わなくても分かっているものとして接します。

つまり男性側には、

「言葉にした時点で、その内容は相手の中に残っている」

という絶対的な前提があるんですね。

ここが、恋愛でもとても大きな意味を持つのです。


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そもそも、男性は何でも口にするとは限りません。

少しくらい気になることがあっても、

「まあ、言わなくてもいいか」

で済ませる。

相手の考え方に違和感があっても、

「本人がそう思うなら、それでいい」

で終わらせる。


だからこそ、そんな男性が、

わざわざ時間を取って、
わざわざ空気が悪くなる可能性も受け入れて、
わざわざ言いづらいことを口にした。

ここには、それなりの重みがあるのです。

男性側では、

「何となく思ったから言った」

というより、

「これは、相手には伝えておいた方がいい」

という重い判断が入っています。


普段なら黙って済ませることを、黙らなかった──そこに、その女性との関係をどう見ているのかが表れます。


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今だけ楽しくご交際している相手なら、すべてを共有する必要はありません。

少し価値観が違っていても、

「そういう人なんだな」

で終わらせることができます。

自分が何を大切にしているのか。
何をされると嫌なのか。
どんな関係でいたいのか。
どこだけは譲れないのか。

そこまで細かく伝えなくても、ご交際そのものはできます。


でも、

「彼女とは長く一緒にいたい」
「彼女とは、いずれ人生を共有していくつもりだ」

と考え始めると話が変わります。

この先も一緒にいるなら、理解しておいてほしいことが出てきます。

だから男性は、

「俺は、こういうことは嫌なんだ」
「ここだけは大切にしてほしい」
「こういう関係でいたい」
「それをされると、俺はかなりきつい」

と、自分の内側を少しずつ言葉にするようになります。

これは、ただの注意や注文とは少し違います。

男性側からすると、

「これから一緒にやっていくなら、自分という人間のこの部分は知っておいてほしい」

という意味も含まれているんですね。


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私は、これは少し「取扱説明書を渡すこと」に似ていると思っています。

「俺はここを大切にしている」
「ここを雑に扱われるとつらい」
「こういうことは苦手」
「こういう関係なら長く続けられる」

という、自分の大切な部分を相手に渡している。

しかも男性は、それを何十回も説明するつもりで話しているわけではありません。

一度きちんと伝えれば、相手の中に残るものとして渡しています。


だからこそ、男性が真剣な顔で何かを伝えてきたときは、

「この話に賛成できるか」

だけで受け取らないことが大切になります。


その前に、

「この人は、なぜこれをわざわざ私に言ったのだろう」

というところを見る。

そこに、ただの小言とは違う意味があります。

ここは男性の心理を理解するうえでは、本当に本当に大事なポイントになります。


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なお、男性は言った内容だけではなく、

「自分の言葉がどう扱われたか」

もよく見ています。


真剣に聞いてもらえたのか。
途中で茶化されたのか。
「はいはい」と流されたのか。
すぐに否定されたのか。

それとも、

「そう感じていたんだね」

と一度受け取ってもらえたのか。


ここで男性は、

「彼女には、本音を話しても大丈夫か」

を少しずつ判断していきます。

大事なのは、彼の意見にすぐ賛成することではありません。

同じ考えになることでもありません。

意見が違っていても、

「あなた様がそこを大切にしていることは分かった」

と受け取ることはできます。

男性にとっては、この「受け取ってもらえた」という感覚がとても大きく、重要なんですね。


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反対に、勇気を出して話したことを軽く流された。
何度も伝えたくないと思っていることを、また説明しなければならなくなった。

そんなことが続くと男性の中では、

「この人には、自分の大切なことを話しても残らない」

という感覚が生まれます。


そして、ここから少しずつ言葉が減っていきます。

だから、男性が何かを「あえて言った」ときは、その一回を軽く扱わないことが大切になります。

言わなくても済んだことを、わざわざ言った。黙っていてもよかったことを、伝えた──。

そこには、

「あなたには分かっていてほしいのです」

という気持ちが含まれているんですね。


そして男性の場合、一度真剣に伝えたことは、その場で話が終わったからといって消えるものではありません。

自分から撤回しない限り、

「前に伝えたことは、今も続いている」

という感覚を持っています。


次の章では、

男性の「一度言った」は、なぜその後もずっと続いているのか。

そして、同じことを繰り返されたときに、なぜ男性が「前に言ったはずなのに」と深く失望するのか。

そこを見ていきます✍️🏻


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