50代の副業で「何を売るか」が決まらない人が、最初に整理すべき3つのこと

50代の副業で「何を売るか」が決まらない人が、最初に整理すべき3つのこと

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マネー・副業
副業のセミナーや本を読むたびに、「まずは何を売るか決めましょう」と言われる。分かってはいるけれど、それがずっと決まらない。そんな状態が続いていませんか。

得意なことを聞かれても、パッと出てこない。興味のあることを並べてみても、それで人からお金をもらえるとは思えない。結局、答えが出ないまま、また別のセミナーや本に手を伸ばしてしまう。

僕自身、この「何を売るか」が決まらない期間が、恥ずかしながら10年以上続きました。アフィリエイト、せどり、転売と、次々に手を出しては離れる。今振り返ると、「何を売るか」を決める前に、決めるための材料を整理できていなかったのだと思います。

この記事では、「何を売るか」が決まらないときに、商品やジャンルを探す前に整理しておくべき3つのことを書きます。

この記事で扱う範囲


今日扱うのは、具体的な副業ジャンルの選び方ではありません。ジャンルを選ぶ前に、頭の中を整理するための3つの軸です。

多くの人は、「何を売るか」を、いきなりジャンルやアイデアのレベルで考えようとします。しかし、そこには前提となる3つの情報が必要です。自分に何ができるか、それを誰に届けるか、そしてどんな条件でなら続けられるか。この3つが整理できていないまま探しても、答えは出ません。

なぜ、ジャンルやアイデアから考えると行き詰まるのか。理由は、ジャンルの数が多すぎるからです。世の中には無数の副業ジャンルがあり、どれもそれらしい魅力を持って見えます。判断材料がないまま数だけ多い選択肢を眺めても、決められないのは当然のことです。3つの軸を先に固定すれば、選択肢は自然と絞られていきます。

順番に見ていきます。

整理すべきこと1:自分に何ができるか


1つ目は、自分がすでに持っている経験やスキルの整理です。

新しいことを学んで商品にしようとすると、経験ゼロの初心者としてのスタートになります。時間に余裕のある20代ならまだしも、50代でこれをやると、土台のないまま走り出すことになります。

僕の場合、長年の会社員経験の中に、GASやAIを使った業務効率化、情報整理、文章作成といった実務スキルがありました。ただ、これらを「商品になるもの」だと意識したことは、ほとんどありませんでした。日々の仕事の一部だと思っていたからです。

自分に何ができるかを整理するときは、「特別なこと」を探そうとしないでください。人から繰り返し頼まれてきたこと、面倒だと言われる作業で自分は苦にならないもの、当たり前にできるようになったこと。この視点で振り返ると、見落としていた土台が見えてきます。

ここでよくある失敗は、資格やスキル名で考えようとすることです。「〇〇の資格を持っている」「〇〇というツールが使える」という発想だと、持っていないものばかりが目について、結局「自分には何もない」という結論になりがちです。資格やツールの名前ではなく、実際にやってきた「行為」に注目してください。行為であれば、資格の有無に関係なく、誰にでも積み重ねがあります。

整理すべきこと2:誰に届けるか


2つ目は、その経験やスキルを、誰に向けて届けるかという整理です。

「何を売るか」で悩む人の多くは、商品そのものから考え始めます。しかし、同じスキルでも、誰に届けるかによって、商品の形はまったく変わります。

たとえば、情報を整理する力があったとします。忙しい経営者に届けるなら、意思決定を助ける資料作成という形になります。同じ会社員に届けるなら、日々の業務を楽にするノウハウという形になります。スキルは同じでも、届ける相手によって、求められる形は違うのです。

もう一つ例を挙げると、調整力があったとします。子育て中の親に届けるなら、家庭内の意見の違いを整理する視点になりますし、部下を持つ管理職に届けるなら、チーム内の対立を収める視点になります。同じ力でも、相手が変わればまったく違う商品として成立します。だからこそ、スキルを先に固定するより先に、相手の顔をはっきりさせることが重要になります。

誰に届けるかを考えるときは、遠い誰かではなく、「少し前の自分」を思い浮かべてみてください。数年前、あるいは今の自分が、何に困っていて、誰にどんな言葉をかけてほしかったか。そこには、自分と同じ悩みを抱える読者が具体的にイメージできるはずです。

誰に届けるかを考えるときに、もう一つ意識したいのは、「みんなに届けよう」としないことです。対象を広げすぎると、メッセージがぼやけて、結局誰にも刺さらなくなります。最初は狭くていいので、具体的な一人を思い浮かべることが、遠回りに見えて実は一番の近道です。

僕自身、定年を意識し始めた頃の自分に向けて情報を届けるつもりで発信を組み立てています。同じ立場だった過去の自分が欲しかった情報を、今の自分なら渡せると考えているからです。

整理すべきこと3:どんな条件でなら続けられるか


3つ目は、自分が無理なく続けられる条件の整理です。

「何を売るか」を考えるとき、多くの人はやりたいことや稼げそうなことを優先し、続けられる条件を後回しにします。ところが、副業は一度きりのイベントではなく、継続することで初めて意味を持ちます。続けられない条件で始めた副業は、たとえ最初はうまくいっても、長くは続きません。

体力を使う作業を続けられるか。人と直接やり取りする働き方が向いているか。平日の夜と休日、実際に使える時間はどちらか。初期費用にいくらまで出せるか。こうした条件は、やりたいことを考えるより先に、はっきりさせておく必要があります。

僕の場合、この整理を先にしていれば、在庫を抱えるせどりや転売は、最初から候補に入らなかったはずです。在庫を置く場所も、荷物を運ぶ体力の余裕も、もともとなかったからです。条件を先に整理していなかったせいで、続けられないと分かっている道に、何年も足を踏み入れていました。

3つを組み合わせると見えてくるもの


この3つは、それぞれ単独で考えるものではなく、重なり合う部分を探すためのものです。

自分に何ができるかだけを考えると、独りよがりな商品になりがちです。誰に届けるかだけを考えると、自分の強みと関係のない分野に手を出してしまいます。続けられる条件だけを考えると、安全ではあっても、誰の役にも立たない選択になりかねません。

3つが重なる場所、つまり「自分にできて」「誰かの役に立ち」「無理なく続けられる」ところこそが、「何を売るか」の答えに近い場所です。この重なりを探す作業は、一発で見つかるものではなく、書き出しては見直す作業の繰り返しになります。

ここで注意したいのは、3つを最初から完璧に一致させようとしないことです。完璧な重なりを求めすぎると、いつまでも「まだ足りない」と感じて動けなくなります。3つのうち、はっきりしている部分から先に書き出し、曖昧な部分は仮の答えのまま進めて構いません。仮の答えで一度動いてみると、見えていなかった重なりに気づくことも多くあります。

何を売るか整理シート
・自分に何ができるか:人から繰り返し頼まれてきたことは何か
・誰に届けるか:数年前の自分が困っていたこと、欲しかった言葉は何か
・続けられる条件:体力、時間、初期費用で譲れない条件は何か
・この3つが重なる部分はどこか

今日は、商品やジャンルを決める必要はありません。上の3つの質問に、思いつく範囲で答えを書き出してみてください。3つが重なる部分が見えてくれば、「何を売るか」への答えは、もうすぐそこまで来ています。

まとめ


「何を売るか」が決まらないとき、多くの人はジャンルやアイデアを探すことから始めてしまいます。しかし、探す前に整理すべきなのは、自分に何ができるか、誰に届けるか、どんな条件でなら続けられるかという3つです。

この3つが整理できていないまま探し続けると、僕がそうだったように、何年も同じ場所で足踏みすることになります。

3つの重なりを見つける作業は、一人で行うと、つい自分に甘い評価をしてしまったり、逆に厳しく評価しすぎたりと、バランスを崩しやすいところでもあります。そんなときのために、次のようなサービスも用意しています。

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