「迫力がある」ことの比喩で「オーラがあるね~」などと使用されたり、
霊的・超能力的に扱われることも多く実在性が抽象的に思われますが、
経験上、これは実在すると認識しています。
火事場の馬鹿力にも通ずると思っていますが、
命に関わるほど追い詰められたとき、普通は迫力が出ます。
単純に、生きようとするからです。
告白するとき、辞表を提出するとき、
様々な場面で覚悟を見せる時にも出ます。
…しかし、それは一時のことで、ずっと続くわけではありません。
(続いたとしたら、身体の方が付いていかず虚弱になるでしょう)
演者としての私が感じた、最もオーラの重なり合う場面は…
ズバリ「現場」です。
オーラは纏(まと)っていると思われがちですが、場(空間)にも宿ります。
ゲストで行った外画のアテレコで良く感じたのが、
「波に乗れればセリフがとても言いやすい」ということでした。
この「波」ってなんだろうと分析すると、
オーラの集積(層の様に丁寧に敷いている)だということが分かりました。
セリフは命です。おおげさではなく。鍛錬の賜物を出しています。
その紡がれ方を掴めれば、自分もエネルギーを貰いながら出しながら、
中に入っていくことが出来ます。
そして、そんな魅力的なセリフを、まさに今、吐いている瞬間、
追い詰められたときと同じようなオーラを確かに発していました。
ある収録の後のキャスト飲みで、平田広明さんが
「〇〇くん、オーラ来ないんだよなぁ」と結構ハッキリ言っていました。
(〇〇さんも先輩ですが、この回、1:1でガチ絡みのシーンがありました)
目で見るものではなく「感じるもの」であることに間違いありません。
つまり、「視覚ではない知覚」で捉えるエネルギーだということです。
そういう場面に居れば、多分、誰でも感じ取れるものだと思います。
ただ、これを意図的に発せられるかどうかは別の話。技術です。