AIに聞く時代が来ている
最近、何かを調べるときにGoogleではなくChatGPTやGeminiに聞く人が増えています。
「東京でおすすめの税理士は?」
「港区で評判のいいリフォーム会社は?」
こうした質問を、検索エンジンではなくAIに投げる人が急速に増えている。あなたの見込み客も、もうそうしているかもしれません。
では、AIはあなたの会社のことを正しく紹介してくれるでしょうか?
試しに、実際にChatGPTに聞いてみました。
実験:「東京でおすすめの税理士事務所を教えて」
ChatGPTにこう聞いたところ、以下のような事務所が紹介されました。
・クラウド会計やDX支援に強い法人
・創業支援・資金調達に実績のある法人
・財務・経営支援まで踏み込んだ伴走型の法人
いずれも、ある程度の規模があり、Web上に情報がしっかり整理されている税理士法人ばかりでした。
出てこなかったのは?
・地域密着で口コミで評判のいい個人税理士
・実力はあるけど、Webでの発信をしていない事務所
・紹介だけで仕事が埋まっている事務所
つまり、「おすすめ」=本当に良い事務所ではない。「おすすめ」=AIが説明できる事務所なのです。
さらに深掘り:特定の事務所名で聞いてみた
次に、ある税理士事務所の名前を直接聞いてみました。
結果は興味深いものでした。
AIが回答できたこと:
・事務所の所在地や設立年
・クラウド会計に強いという特徴
・対応業種(IT、美容、飲食など)
・資金調達・補助金支援の実績
Web上に情報が充実している事務所だったため、AIはかなり詳しく回答できました。
しかし、問題も見つかりました。
同名の事務所が複数存在するため、AIの回答に別の事務所の情報が混ざっていたのです。所在地、規模、得意分野が違うにも関わらず、AIは一つの事務所として回答してしまっていました。
これは怖い話です。あなたの事務所の情報に、まったく関係のない別の事務所の情報が混ざって紹介される可能性があるということです。
なぜこんなことが起きるのか?
AIは、Web上にある情報をもとに回答を生成します。
つまり
情報が多い会社 → AIが正確に説明できる → 「おすすめ」として紹介される
情報が少ない会社 → AIが説明できない → 存在しないのと同じ
同名の会社がある → 情報が混ざる → 間違った紹介をされる
Google検索なら、ユーザーは検索結果を見て自分で判断できます。でもAIは「一つの答え」を返すので、その答えが間違っていたら、ユーザーはそのまま信じてしまいます。
SEOだけでは、もう足りない
多くの企業がSEO(検索エンジン最適化)に取り組んでいます。Googleの検索結果で上位に表示されるための施策です。
しかし、ユーザーの情報収集がAIに移りつつある今、SEOだけでは不十分です。
ここで必要になるのがAIEO(AI Engine Optimization)という考え方です。
AIEOとは、ChatGPT、Gemini、Claude、PerplexityなどのAIが、あなたの会社を正しく理解し、ユーザーに正確に紹介してくれるように最適化することです。
AI検索で「選ばれる会社」になるために
では、具体的に何をすればいいのか。すぐにできることを3つ紹介します。
1. サイトの情報量を増やす
AIは、情報が充実しているサイトを信頼します。会社概要が数行しかないサイトと、代表の経歴・事業のビジョン・サービスの詳細が書かれたサイトでは、AIの理解度がまったく違います。
特にAboutページの充実は効果が大きいです。代表のストーリー、会社を作った理由、大切にしている価値観——こうした情報はAIが「この会社はどんな会社か」を理解するための重要な材料になります。
2. AIが直接読めるファイルを用意する
llms.txtというファイルをご存知でしょうか。これはAI向けのサイト要約ファイルで、サイトのルートに置くだけでAIがあなたの会社をより正確に理解できるようになります。
また、構造化データ(JSON-LD)を設置することで、会社名・所在地・事業内容・FAQなどの情報をAIが機械的に読み取れるようになります。
3. FAQコンテンツを充実させる
AIは質問に答える存在です。つまり、あなたのサイトに「よくある質問と回答」が充実していれば、AIはそれをそのまま引用しやすくなります。
「御社のサービスの特徴は?」「どんな業種に対応していますか?」「料金体系は?」——こうした質問と回答を用意しておくことが、AI検索対策の基本です。
まとめ
今回の実験でわかったことは、シンプルです。
AIに認識されていない会社は、AI検索の世界では存在していないのと同じ。
逆に、情報を正しく整理するだけで、AIはあなたの会社を「おすすめ」として紹介してくれるようになります。
SEOの次はAIEO。AI検索時代の対策、始めてみませんか?
この記事を読んで「うちは大丈夫かな?」と思った方は、ぜひ一度ChatGPTにご自身の会社名を聞いてみてください。その結果が、AI検索時代の第一歩になります。
AIがあなたの会社をどう認識しているか、プロの視点で診断するサービスも提供しています。お気軽にご相談ください。