Q 産土様は自分の生まれた病院に一番近い神社とは違うのでしょうか? 生まれた病院はすぐ近くに神社があるのですが、違う場合もあるのでしょうか?
A 結論としては、生まれた病院の近くの神社が産土神社とは限りません。
同じ場合もあれば、異なる場合もあります。
産土神社を特定する上で最も重要なのは、「母親のお腹に生命が宿ったとき、および出産の前後に、両親(特に母親)が生活の拠点としていた自宅の住所」です。
■なぜ病院の近くに限らないのかという理由は以下の通りです。
• 宿る場所が基準: 人の魂は、母親のお腹の中に宿ったとき(胎生6~7ヶ月頃)に、その土地の神様(産土神様)とのご縁が結ばれます。
• 生活の場が基準: 生命を育み、日常を過ごしていた「自宅」のある土地の神様こそが守護してくださるため、出産の数日間だけお世話になった産婦人科や総合病院、里帰り先の住所は基準になりません。
•単に住所から機械的に割り出す「氏神(うじがみ)」の区域とは異なり、個人の「一霊四魂(魂の型)」と神様との霊的なご縁を重視します。そのため、同じ家で生まれ育った兄弟姉妹であっても、一人ひとり担当となる産土神社が異なるケースがあるのが特徴です。
■産土神社は生まれた病院だけでなく、「自宅から一番近い神社」とも限りません。
なぜ「一番近い神社(最寄りの神社)」にならないケースがあるのか、古神道の考え方に基づく理由は以下の通りです。
・明治以降の「人工的な区域(氏子制度)」とは異なるため
現在、私たちが認識している「地域の神社(氏神様)」の区割りは、明治時代以降の行政区画の変更や氏子制度によって人工的に整備されたものが大半です。
しかし、古神道ではそうした現代の境界線とは関係ありません。神様が管轄する霊的な守護範囲(神域)は、人間の引いた住所の区切りや物理的な近さよりも、はるかに広く奥深いものだからです。
・「人の魂」と神様とのご縁(神縁)だから
産土神社とは、単に「土地と家」の結びつきではなく、「生まれてくる本人の魂」と「その土地の大自然の神様(産土の大神)」との霊的な相性・ご縁(神縁)で決まります。
そのため、どれだけ自宅の隣にある神社であっても、魂の系譜やご縁がなければ産土神社にはならず、少し離れた一の宮や総社、あるいは山の中腹にあるような格式の高い古社が選ばれることが多々あります。
したがって、「 生まれた病院の近く」「 里帰り先の近く」「自宅から一番近い神社」は鑑定時の基準としません。
しかしながら、「たまたま現在の地域の神社(氏神様)が、鑑定の結果自分の産土神社だった」というケースは十分にあります。
「一番近い神社とは限らない」というのは、「絶対に一番近い神社ではない」という意味ではなく、「機械的に一番近いからといって、そこが100%あなたの産土神社だとは断定できない(例外や奥深い神縁がたくさんある)」という意味だからです。
たまたま氏神様が産土神社になる理由は以下の通りです。
■ 氏神様が産土神社になる2つのパターン
• 生まれた時の自宅の氏神様だったケース
出生時に暮らしていた自宅の氏神様が、本人の魂と完璧にマッチしていた場合です。この場合、その神社があなたにとっての産土神社(一生の担当神様)になります。
• 今住んでいる場所の氏神様が、たまたま出生地の近くだったケース
実家の近くに今も住んでいる場合、地域の氏神様を鑑定したら、それがそのまま自分の産土神社だったというケースも多くあります。
■ 結論として、「一番近い神社のはずがない」と思い込む必要はありません。
大切なのは先入観を持たずに、「もしかしたら、いつも守ってくれているこの氏神様が、私の大元(おおもと)の神様(産土神様)かもしれないし、あるいは別の場所に特別なご縁があるのかもしれない」というワクワクした気持ちでいることです。