兄弟姉妹へのもやもやが残る日に

兄弟姉妹へのもやもやが残る日に

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「兄弟姉妹に対して割り切れない気持ちがあるのですが、こんなふうに思う自分はおかしいのでしょうか」というご相談を、季節を問わずいただきます。文面はいつも少し言い訳がちで、書きながら申し訳なさを感じておられるのが伝わってきます。まずお伝えしたいのは、その感情が湧くこと自体は、少しもおかしくないということです。

家族という関係は、選んで始まったものではありません。友人であれば距離を調整できますし、職場であれば役割という枠があります。けれども兄弟姉妹は、同じ家の空気を吸い、同じ大人の期待や不機嫌を、それぞれ違う角度から浴びて育っています。同じ出来事を見ていたはずなのに、記憶している内容がまるで違う、ということが起こるのはそのためです。片方にとっては何気ない一日でも、もう片方にとっては、ずっと胸に残る一日だったかもしれません。

波動としてこのご相談を拝見していると、多くの場合、怒りよりも先に「確かめられなかった気持ち」が層になって残っているように感じられます。あのとき本当はどう思っていたのか。どうして自分だけが、あの役割を担うことになったのか。言葉にする機会のないまま年月が過ぎ、大人になった今、法事や帰省や連絡のやりとりといった何気ない場面で、ふいに浮かび上がってくるのだと思います。もやもやという言い方をされる方が多いのは、それが怒りとも悲しみとも名づけきれない、複数の感情の混ざったものだからでしょう。

ですから、無理に一つの感情に決めてしまわなくてよいのです。「許した」と言い切る必要も、「もう嫌いだ」と結論づける必要もありません。むしろ、どちらかに決めようとするときほど、心は苦しくなります。今の時点では、割り切れないまま持っている、という状態のままで構わないと思います。

そのうえで、もし少しだけ手をつけるとしたら、相手をどう扱うかではなく、自分がどの距離にいると呼吸がしやすいかを見てみることをおすすめします。連絡の頻度、会う時間の長さ、話題の範囲。そういった具体的なところを、自分の心地よさを基準に少しずつ調整していかれるとよいと思います。距離を置くことは、関係を切ることとは違います。近すぎると見えないものが、少し離れると見えてくることもあります。

それから、家の中での役割は、いつまでも固定されているわけではありません。誰かが変われば、関係の形も少しずつ変わっていきます。今の関係が今後どうなるかを、私が言い当てることはできませんし、そう申し上げるつもりもありません。ただ、変わらないと決めつける必要もない、とは思います。

もやもやを抱えているということは、その関係をまだ諦めていない証でもあります。どうでもよい相手であれば、心は何も返してこないからです。その気持ちを責めずに、そっと持っていていただければと思います。

言葉にしにくいところを一緒にほどいていきたいときは、プロフィールページからお気軽に覗いてみてください。
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