01st
おはようございます。
「レインマン」という、 1990 年頃に公開された映画を
観たことはございますか?
この映画の中に、兄弟の会話があります。
とある理由から、ふたりは長距離を移動することになります。
片方が飛行機での移動を頼みました。
しかし、頼まれた男性はその航空会社を否定。
「その航空線は 2 年前に事故を起こしていて……」
続いて別の航空会社の提案も否定。
「3 年前、そこの航空戦は……」
記憶力がいいという点には同意します。
どれくらい飛行機が安全か『知っている』側からしたら
愚かに見えるかもしれません。
事故はニュースで取りあげられます。
フライトが 100 回無事故を繰りかえしたとしても
ニュースでは取りあげられません。
事故のフライトは、無事故よりもずっと少ないのに。
それが判らないのでしょう。
02nd
話を変えましょう。
ある精神疾患に興味を持っていた時期があります。
精神科医が、その精神疾患について講演をしました。
「ある子どもに対して『その疾患がある』と診断をしたとしましょう。
子どもの母親は、みんな同じ質問をします」
少し間を空けてから続けます。
「『うちの子は犯罪者になるでしょうか?』」
その疾患の患者はそれなりにいます。
けれども、自ら疾患を明かそうとする人はほぼいません。
ひとりもいないように見えるかもしれません。
犯罪をした患者だけ、その疾患だった事実を併せて
報道されてしまうのです。
03rd
また話題を変えましょう。
何年も、日本に滞在する外国人が増えています。
マナーを守り、犯罪もしない人がほとんど。
きちんと働いている人も多いでしょう。
残念ですが、犯罪をする外国人がいるのも事実。
後者は目立つかもしれません。
それを理由に、外国人全体を犯罪者であるかのように扱うのは違うはず。
犯罪の大きな原因は貧困です。
たしかに、外国人がいなくなれば、外国人による犯罪はなくなります。
経済が悪化し、日本人が貧しくなる可能性は大いにあります。
そうすると、貧しい日本人による犯罪は増えるでしょう。
一方、高齢者を介護してくれる労働力は減ります。
高齢者に悪影響が出るでしょう。
本当に幸せな社会と呼べるのでしょうか?
04th
最後にもうひとつ。
最近、近くの国の船が領海に入ってくることが報道されています。
たしかに、その行為そのものは批判すべきでしょう。
しかし、その国を敵とみなすのは正しいのでしょうか?
日本にとって、その国は最大の貿易相手。
銀行員がお得意さまを、犯罪者扱いするようなもの。
たしかに、最低限の防犯は必要です。
しかし、怒らせてお客さんが来なくてなっては元も子もありません。
百歩譲って、経済的メリットを失うとしても、国防に注力すべき
危機的な状況だとしましょう。
それが事実なら、軍事力の前に考えることがあるはず。
残念ながら、そこまで考えて国防強化を主張している人は
ごく少数な気がします。
05th
記事冒頭でご紹介した「レインマン」の映画での会話を
思い出してください。
ニュースの報道は真実。
けれども、報道されない日常も想像できないといけません。
ひとつ付けくわえましょう。
実際には、レインマンに似た人は増えていないのかもしれません。
たんに見つけやすくなっただけということもありえます。
そこまでは判りません。
「敵を見誤るなよ」
女性ベーシストの言葉。
レインマンを笑いますか?
最後までご笑読みいただきありがとうございます。