TikTok Shopで売上を作っている事業主と、そうでない事業主。この差は、センスでも予算でもありません。私が多くのShop運用に携わる中で見えてきたのは、売上を作っている事業主には共通する「3つの習慣」がある、ということです。
そして逆に言えば、この3つができていないだけで、どんなに良い商品でも売上は立ちません。
この記事では、3つの習慣の中身と、なぜ9割の事業主ができていないのか、そして今が参入のチャンスである理由まで、実務の視点で掘り下げます。
はじめに:売上を作る事業主と、そうでない事業主の差
TikTok Shopは、日本で提供が始まってまだ日が浅く、いままさに拡大期にあります。情報がまだ出揃っていないため、「何をすればいいか分からない」「やってみたけれど成果が出ない」という声が多く届きます。
ただ、売上を作っている事業主を観察すると、共通する習慣がはっきりと見えてきます。それは次の3つです。
① 動画を「作品」ではなく「販売ツール」と捉える ② 投稿で終わらず、データを見て改善する ③ アカウントのテーマを1つに絞る
順番に見ていきます。
習慣① 動画を「作品」ではなく「販売ツール」と捉える
一番多い誤解がこれです。
「良い動画を作らなければ」と考えて、撮影機材や編集に時間とお金をかけすぎてしまう。しかし、TikTok Shopの動画は作品ではありません。売るためのツールです。
見る人が「使っている自分」を想像できて、商品ページへ進めるかどうか。そこだけが問われます。編集が多少粗くても、伝わる動画は売れます。逆に、美しい動画でも伝わらなければ売れません。
売れる動画は、次の3つの掛け算で決まります。
企画 × 台本 × 編集
・企画:誰に・何を・どう伝えるか(最重要) ・台本:最初の3秒で興味を持たせるか ・編集:最後まで見せるための仕上げ
多くの事業主は、一番最後の「編集」だけを頑張ります。しかし企画が弱いまま編集だけ磨いても、消費者の心には届きません。
売れる動画の基本構成
フック → 共感 → 実演 → CTA
・フック:最初の3秒で興味をつかむ ・共感:「自分のことだ」と思わせる悩みを出す ・実演:商品の使い方・良さを見せる ・CTA:行動を促す(保存・購入・プロフィール確認)
この4要素を必ず入れれば、動画は「作品」から「販売ツール」に変わります。
頭出し3秒を強くする5パターン
常識破壊:「実は◯◯じゃない」「それ、間違いです」
問いかけ:「◯◯してないですか?」
数字:「◯割の人が間違える」
結果から:「これで1週間で◯◯が変わりました」
否定:「◯◯しなくていいです」
迷ったら5番目がおすすめです。視聴者の「え?」を引きやすく、離脱を防げます。
習慣② 投稿で終わらず、データを見て改善する
2つ目は「投稿したら終わり」にしないことです。
投稿した後、次の4つの指標を確認し、次の動画に反映します。
指標
何が分かるか
再生完走率
最後まで見られているか
保存率/シェア率
見返したい・伝えたいと思われているか
商品ページ遷移率
動画から商品に移動しているか
購入率
商品ページから購入に至っているか
「再生数が多いのに売れない」場合は、商品ページ遷移率・購入率が原因です。「再生数が伸びない」場合は、企画やフック(最初の3秒)の問題です。
見る数字を間違えると、改善点も見つかりません。
週次PDCAの型
毎日または週3本、動画を投稿する
週末に、今週の動画の4指標を確認する
良かった動画の特徴(企画・テンポ・内容)を来週の企画に反映する
この3ステップを1ヶ月続けるだけで、動画の質は確実に上がります。
「動画を何本か納品して終わり」という発注の仕方では、この改善が起きません。だから売れないのです。動画は「納品物」ではなく「改善し続ける資産」です。
習慣③ アカウントのテーマを1つに絞る
3つ目は、発信テーマを1つに絞ることです。
TikTokは「誰に届けるか」をアルゴリズムが判断します。テーマがブレると、集まるユーザーもブレて、反応が取れなくなります。「あれもこれも」と欲張るほど、届かなくなるのです。
コンセプトメイクの4要素
アカウント設計では、次の4つを決めます。
・誰が:あなたは誰か(専門性・実績)
・誰に:どんな悩みを持つ人か
・どんな手段で:動画・LIVEなど
・どんな結果を:その人がどう変わるか
これが決まると、企画のブレがなくなり、届くべき人に届くようになります。
なぜ9割の事業主ができていないのか
この3つは、どれも特別なことではありません。しかし、9割の事業主はできていません。
理由はシンプルで、動画制作・Shop運用・データ改善が分断されているからです。制作会社は動画を作って納品し、運用は別の会社、改善は誰も見ていない。この分業の形では、①〜③が噛み合いません。
さらに困ったことに、動画制作のプロやコンサルタントの中にも、①ができていない人が少なくありません。「綺麗な動画」を作ることはできても、「売れる動画」を設計できていない。だから発注した側も、売上にたどり着けないのです。
つまり、この3つを「ひとつの窓口」で設計できるかどうかが、売上の分かれ目になります。
今が参入のチャンスである理由
TikTok Shopは、日本での提供開始から1年が経ち、いま本格的な拡大期に入っています。
登録セラー企業数は、提供開始当初の約3倍となる5万店以上に拡大
TikTok Shopクリエイターは約20万人に拡大
商品を購入した利用者数は、半年間で20倍以上に増加
流通総額の約70%が、動画やLIVE配信などのコンテンツ起点の購入
そして購買層は世代を超えて広がっており、18〜34歳と35歳以上がそれぞれ全体の約半数を占めています。「TikTokは若者向け」というイメージは、もう過去のものです。
情報が出揃っていない今こそ、早く動いた人が有利です。市場が成熟してから参入すると、コストも競争も一気に厳しくなります。
まとめ
売上を作る事業主の共通点は3つだけ
①動画は「作品」ではなく「販売ツール」(企画×台本×編集、フック→共感→実演→CTA)
②投稿で終わらず4指標で改善する(週次PDCA)
③テーマを1つに絞る(コンセプトメイクの4要素)
9割ができないのは、制作・運用・改善が分断されているから
市場は本格拡大期。今が参入のチャンス
私は大手CM制作会社でCMディレクターを務めた後、独立し、TikTok動画制作×TikTok Shop運用を一気通貫で手がけています。戦略設計からShop構築、動画制作、広告運用、改善までをひとつの窓口で担当するため、この3つの習慣をまとめて設計できます。
「うちの商材でできるか」だけのご相談でも構いません。お問い合わせフォーム、またはサービスページからお気軽にご相談ください。