「外注ではなく、一緒に働く人でありたい」〜事業に寄り添うSNSクリエイターへ / くまさえデザイン

SNSの重要性は理解していても、専任担当者を置くことが難しい事業者は少なくありません。特に個人店や小規模事業者では、本業と並行しながらSNS運用まで手を回すのは簡単ではないもの。投稿企画や画像・動画制作、分析、日々の運用に加え、ホームページやLINE、チラシなど関連する発信まで考えると、必要な業務は想像以上に幅広くなります。

そうした発信を支えているのが、SNS運用代行やショート動画制作を手がける、くまさえデザインさんです。通信制高校の広報担当としてTikTokアカウントを立ち上げ、SNS経由での集客を大きく伸ばした経験を持ち、現在はココナラスキルマーケットとココナラアシストを通じて、個人店や小規模事業者を中心に幅広い発信支援を行っています。

今回は、SNS運用に携わるようになった経緯や依頼者との向き合い方、そして「外注ではなく、一緒に働く人」という仕事で大切にしているスタンスについて伺いました。

目次

通信制高校での広報経験が、今の仕事の原点に

本日はよろしくお願いします。まずは、これまでのご経歴について教えてください。

大学卒業後、11年間ほど通信制高校で働いていました。生徒募集に関わる営業や広報を担当し、学校訪問やオープンキャンパスの運営などを行っていました。

その中でも大きな転機になったのが、SNSを活用した広報です。それまでホームページや資料中心だった集客を見直し、「直接生徒に届く広報が必要ではないか」という話になり、TikTokアカウントの立ち上げを担当しました。企画、シナリオ作成、撮影、編集まで一通り担当し、実際に通う生徒たちに学校の魅力を発信してもらう形で運用を進めました。

SNSの効果はどのように感じましたか

当時はまだTikTokで情報発信をしている学校が少なかったこともあり、反応は想像以上でした。SNS経由でオープンキャンパスへの予約が増え、新入生数も大きく伸びました。

印象的だったのは、「説明を聞きに来る」というより、「入学したいと思って来る」方が増えたことです。SNS上で学校の雰囲気や特徴を事前に理解してくださっていたので、個別相談も確認作業に近い状態になっていました。

その経験を通じて、「情報が届くだけではなく、人の心を動かせるのがSNSなんだ」と実感しました。

「自宅でもできる」と気づき、フリーランスのSNSクリエイター

その後、フリーランスになられたきっかけは何だったのでしょうか

もともと独立したい気持ちは全くありませんでした。会社が大好きで、本当に毎日楽しく働いていたんです。

ただ、息子が小学生になるタイミングで、家庭との両立について考えるようになりました。ちょうどコロナ禍で在宅ワークが増えた時期でもあり、その中で「この仕事は自宅でもできるかもしれない」と気づいたんです。

編集や投稿作業は、必ずしも毎日出社しなくても進められます。必要があればオンライン会議や電話で対応しながら、普段の業務は家でも十分できると感じられたことが大きかったですね。

ココナラスキルマーケット(以下「ココナラ」)を始めたのはいつ頃ですか?

フリーランスとして動き始めたのは2022年の秋頃です。最初は知り合いの学校のSNS投稿などを手がけていましたが、自分でも仕事を獲得したいと思い、2023年1月にココナラへ登録しました。

ありがたいことに、初月から1人のお客さまに6万5,000円ほどのご依頼をいただいたんです。内容はInstagramのカルーセル投稿用の画像制作でした。今振り返るとかなりボリュームの大きい案件だったのですが、当時は「まずは実績をつくることが大事」という気持ちで丁寧に取り組みました。

現在はどのようなご依頼が多いのでしょうか?

ココナラではショート動画制作のご依頼が多いですね。整体院やまつげサロン、パーソナルトレーナー、民宿、アプリのPR動画など、本当に幅広い業種の方からご相談をいただいています。

特に広告用動画として使いたいというケースが多いため、MetaなのかTikTokなのかなど、利用する媒体に合わせてシナリオや編集方法を調整しています。そのほかにも、美容外科のInstagram投稿やブログ・ホームページ向けの図解制作、ECサイトを中心としたアパレルや釣具、キャンプ用品などのSNS運用にも携わってきました。

即レス、少ない確認回数。依頼者の負担を減らす仕事の進め方

評価コメントを見ると、「丁寧な対応」や「的確なアドバイス」に触れているものが多い印象です。意識していることはありますか

依頼者の方は忙しい方が多いので、なるべく何度もやり取りしなくても完成したものを見られる状態にしたいと思っています。

そのため、最初のヒアリングで必要なことはできるだけ細かく確認しています。ナレーションは必要か、シナリオは必要か、素材は動画か静止画か。さらに、好みの動画や参考にしている広告、競合アカウントなども伺います。

最初にしっかりイメージを共有することで、その後のやり取りを減らせるので、基本的には2回目の確認までで完了することが多いですね。早ければ5日程度で納品できるケースもあります。

スピード感も大切にされているのですね

はい。ココナラを始めてからは「即レス」をより重視しています。返信の早さは、誠実さや向き合っている姿勢が一番伝わる部分だと思うんです。

また、納品して終わりではなく、その後きちんと活用していただくところまで考えています。広告用動画の場合は、設定方法や出稿時のポイントなどを簡単な資料でお伝えすることもあります。

動画を作って終わりではなく、「その後どう使うか」まで含めてサポートしたいと考えています。そうした積み重ねもあって、リピートでご相談いただくことも多いですね。

外注ではなく「一緒に働く人」として。SNSの周辺業務まで支える

ココナラアシストでは、SNS運用代行も担当されています。アシストに登録したきっかけは何だったのでしょうか

ココナラが本当に好きで、普段から新しいサービスや機能もよく見ていたんです。その中でココナラアシストを知って、「これは面白そうだな」と思って登録しました。

最初は仕組みを完全に理解していたわけではなかったのですが、ココナラの担当者との面談を通じて「自分がどのような形で価値を出せるのか」が整理できた感覚がありました。その後、ご縁をいただいて最初の案件につながりました。

企業のSNS運用に関わるうえで、大切にしていることはありますか

勝手に「同じ社内の人間」だと思って仕事することです(笑)。もちろん相手からすると外注かもしれませんが、自分の中では一社員のような気持ちで携わっています。

だからこそ、できるだけ相手の負担を増やしたくないと思っています。皆さんには本来の業務がありますし、SNSだけに時間を使えるわけではありません。少しの文言修正であれば、そのまま対応して「修正しておきました」と共有することもありますし、すぐに対応できない時でも、まずはリアクションだけ返すようにしています。

SNS運用以外のご相談もあるのでしょうか?

はい。Instagramの企画、投稿制作、運用、分析だけでなく、ホームページのブログやバナー制作、横型のPR動画をご提案することもあります。現在関わっている案件では、SNS運用に加えてイベント用チラシの制作や、LINE構築なども実施しました。

SNS運用は、SNS単体では完結しないと思っているんです。ホームページやLINEなど、いろいろな接点がつながって初めて発信の力が発揮されます。だからこそ、必要なものはできる限り柔軟に対応したいと思っています。

ありがとうございます。最後に、SNS運用や動画制作の依頼を検討されている方へメッセージをお願いします

SNS運用や動画制作は、やろうと思えば自分たちでもできることだと思います。ただ、本業と並行しながら続けていくとなると、想像以上に時間や手間がかかりますし、成果が見えるまでに時間が必要なことも少なくありません。その中で、運用そのものが負担になってしまうこともあると思います。

だからこそ、私は投稿を作ったり運用をサポートしたりするだけではなく、一緒に働くメンバーのような感覚で関わりたいと考えています。SNSだけでなく、その周辺も含めて発信全体を支えることで、依頼者の皆さまには本来やるべき仕事に集中していただけたらうれしいです。

SNSデザイナー / くまさえデザイン

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