新規事業の市場調査から広告宣伝まで、全国の専門家を活用しながら進めた新たなチャレンジ 

1952年に創業、これまで70年以上京都府を中心に近隣の企業を対象とした金属リサイクルを本業とする株式会社伊藤商店。「限りある資源を今後に繋いでいく」ことを使命に、近年では社会課題や自社で保有する知見やネットワークに着目し、新たな事業を次々と立ち上げています。

一方で新たな分野にチャレンジするということは、新たな知見やスキル、ネットワークが必要になるということ。伊藤商店ではココナラを通じて積極的に全国の専門家の協力を仰ぎ、一つ一つ課題を解決していきました。今回は新規事業の一つである「JOBJIN(ジョブジン)」の担当者であり、ココナラの利用を推進した伊藤拓馬さんにお話を伺いました。 

目次

「空き家問題」という社会課題の解決を目指した、新サービスの立ち上げ 

2024年竣工 舞鶴工場

本日はよろしくお願いします。まずは伊藤商店の事業内容について教えてください。

京都市内で金属リサイクルを本業としている会社です。金属スクラップ業とは、建物の解体後に不要になった金属製品や機械類の入れ替えで不要になった機械類などから出る金属をすべて買い取り、再利用・リサイクルするための資源とする事業です。

今年で創業73周年を迎え、これまでは京都府内の企業が主なクライアントでしたが、2024年に「JOBJIN(ジョブジン)」という新たなサービスを開始しました。これは建物の解体を考えている一般の施主様に優良な解体業者を斡旋するサービスです。 

JOBJIN

なぜ新たなサービスを開始したのでしょうか?

現在、国内における空き家問題は深刻で、2023年には900万戸※と過去最多の空き家数を記録しています。行政による対策を促す法整備も進んでいますが、解体には大きなコストがかかること、また現場では多重下請け構造により、実際に解体を担う事業者が十分な費用を受け取れず、工事管理体制がずさんとなり事故につながってしまうケースも多くみられます。 

当社は創業以来多くの優良な解体業者とのネットワークを形成してきました。このネットワークを生かし、解体を希望される施主様に優良な業者を紹介することで、これらの課題を解決することを目指すことを掲げ、JOBJINを開始しました。

※総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」 

社会課題の解決がきっかけなのですね。
一方で従来企業を相手にビジネスを行っている貴社が、一般の施主様をターゲットとした事業を展開されるにはハードルがあったのではないでしょうか?

はい。これまで一般の生活者を対象にしたビジネスをしていなかったため、「どのようにこのサービスを知ってもらうか?」ということが一番大きな課題となりました。社内でも色々と議論したのですが、JOBJINの責任者である専務からのアイデアで、まずはサービスに関するLP(ランディングページ)を作ってみよう、という結論に達しました。 

当初苦戦していたWebマーケティングも、専門家の力を借りて改善 

そこでココナラを利用されたのでしょうか?

いいえ。最初は旧知の会社に依頼して制作したのですが、コストやスピード面で課題を感じたのです。

また、当初は期待していた反応には届かず、社内でも「本当に知ってもらうことができるのか?」と疑問の声が上がってくることもありました。 

それでも続けよう、という流れになったのはなぜでしょうか?

一言で言うと「専務の行動力」ですね。新しいことをやるのだから、失敗は当たり前。どんどんチャレンジして正解を見つけていくスタンスを、貫いていこうという方針を打ち出してくれました。

ただ、専門的な知識がない中で進めることは、期待する成果につながりにくいこともわかりました。そこで、ココナラを通じて専門家にWebマーケティングの知識や手法などを相談することにしたのです。 

相談内容を踏まえ、改善の糸口を見つけていったのですね

はい。相談を通じ、ターゲットや内容にバリエーションを持たせた複数のLPを立ち上げ、その内容を充実させるとともに広告などを活用し、その結果を比較しながら改善していく、というサイクルを回していくことにしました。

複数のLP作成、内容を充実させるための動画やイラスト、漫画制作などのサービスも全てココナラを利用しました。また、LPへの流入を促すための広告運用のサポートも依頼しています。 

実際に成果は見えてきていますか? 

はい。まだまだ軌道に乗っているとは言い切れませんが、施策の改善が功を奏し、現在ではコンバージョンの数値も上がってきています。 

また、JOBJINを通じて業務の依頼を受けた解体業者の担当者からも「ありがとう」という感謝の言葉を受けるなど、実際の効果を会社全体で感じるようになり、今ではWebマーケティングは当社にとって必要不可欠なもの、という認識が浸透しています。

特に効果を感じたサービスについても教えてください。

サービスを紹介するために制作した漫画がとても良かったですね。一般のお客さまにとって解体は人生で何度も体験するものではなく、説明するにも難しい内容で、テキストだけでの説明に限界を感じていました。しかし、漫画にすることでよりわかりやすく伝わるLPになりました。 

この漫画は非常に評判が良かったので、現在はチラシに掲載するなど、活用の範囲を広げています。 

ココナラで依頼をしたPR漫画 現在はチラシに掲載

できないこと、わからないことは「とりあえずココナラに相談」 

JOBJINのマーケティング施策以外にココナラを利用されているケースはありますか? 

数年前から、「海外へのリユース品の販売」という新規事業を立ち上げる構想が上がりました。これまでは建物を解体して発生した金属を国内でリサイクル活用するビジネスを展開していたのですが、アジアを中心に金属のニーズは高く、販路を広げることを目指したのです。

元々、廃金属の海外貿易ルートはありましたが、リユース品の海外出荷貿易ルートについては知見もネットワークもありませんでした。どこから手をつけたら良いのかを考えた時、「さすがにないよな……」と思いながらもココナラで調べてみたところ、各国の市場を熟知する専門家が数多くヒットしたのです。タイやベトナム、ミャンマー、フィリピン、アフリカなどそれぞれの専門家の相談サービスを利用し、事業計画策定のサポートをしていただきました。 

ココナラを使ってみての感想を教えてください。

一番印象に残ったのは、「なんでも相談できる」ということですね。元々私自身はココナラを知らず、専務から紹介された時は「LPを作ってくれるサービス」くらいの印象しかありませんでした。しかし実際には、LPだけでなくさまざまな制作を依頼し、さらには難しいと思っていた海外市場の相談までできたことで、そうした印象へと変わっていきました。今では、誰かに頼みたい、相談したいと感じたことについて、とりあえずココナラで検索する習慣が身についています。

また、実際のやり取りを体験して、出品者の方々のレスポンスが早いのも驚いています。オンラインで顔の見えないサービスなので、即座にしっかりと対応してもらえると安心感につながります。

ありがとうございます。
それでは最後に、ココナラの利用を検討されている方にメッセージをお願いします。

我々のように新規事業を立ち上げるときなどは、「どこの誰に相談していいか分からない」というような課題が数多く立ちはだかると思うのですが、ココナラには「こんなことも頼めるのか!」という驚きのあるサービスがたくさんあります。

周囲の知人だけでなく全国各地の専門家を頼ることができるので、少しでも「自分たちでは難しい」「誰かに頼りたい」と感じたら、ココナラを利用してみてはいかがでしょうか?価格も手頃なため、色々と依頼しながら、自分たちにピッタリとマッチするサービスを見つけ出すことができると思います。

株式会社伊藤商店
創業   :1952年
事業内容 :建物解体・各種工事全般のスクラップの引取り、金属加工の切削クズ・不要
機械等の引取、金属スクラップの再生処理、金属全般スクラップの買取
公式サイト: https://www.iron-ito.co.jp/ 

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