俯瞰した目と生きた知見で、長期的な伴走者として全国の中小企業を支えたい/Webマーケター・三倉光生

新卒でいきなりWebマーケティング担当に任命され、数々の失敗を重ねながら経験を積み、「表面的な知識ではない、生きた知見」を得たWebマーケターの三倉光生さん。現在は念願だった沖縄に移住するとともに、ココナラを通じてさまざまな企業や個人事業主のWebマーケティングサポートを行なっています。
「俯瞰した目を持ち、本当に意味のあるサービスを提供する」ことを信条とし、全国の中小企業の伴走者として活躍する三倉さんにお話を伺いました。
新卒でいきなりたった一人のWebマーケティング担当に

本日はよろしくお願いします。まずはWebマーケティングの道に進んだきっかけについてお聞かせください。
きっかけは前職での経験です。新卒として入社直後、自社として初めてWebマーケティングに取り組むことになったのですが、小さなベンチャー企業で経験者もおらず、入社間もない私が担当として任命されたのです。私自身もそもそもマーケティングの基本的な概念もわからず、ペルソナという言葉すら知らないというような状況からのスタートでした。
当時は今のようなオンラインスクールはほとんどなかったため、独学で学ばざるを得ず、専門書を読みながら取り組んでいきました。最初は失敗の連続でしたが、改善を繰り返しながら経験を積み重ね、徐々に成果を上げていけるようになっていきました。
社内に経験者がいない上、新卒早々に担当されたのですね……。
はい、10名もいない会社の新卒第1号だったので(笑)。ただ、その経験から、表面上の知識だけではうまくいかないということを体感することができたので、結果としては非常に良い経験になったと感じています。
その後、蓄積されたWebマーケティングのノウハウを他社にも提供することになり、さまざまな経験を積むことができました。
「何とかなる」の思いで独立。憧れだった沖縄へ移住

その後、独立を決意したきっかけは何だったのでしょうか?
学生時代から抱いていた「沖縄に移住したい!」という想いです。もともと沖縄が好きで、特にダイビングが趣味だったので、いつか住みたいと考えていました。最初は「年を取ってからのんびり過ごそう」と考えていたのですが、沖縄でのアクティビティをもっと楽しみたいという思いが強くなり、早めの移住を考えるようになりました。
それが2018年だったのですが、当時は今のようにリモートワークという考え方が全く浸透しておらず、もし移住を実現するなら「独立するしかない」と決断しました。
独立後、仕事面での不安はなかったのですか?
最初に移住したのは、人口700人程度の離島「渡嘉敷島」でした。知り合いも全くいませんし、もちろん周りにWebマーケティングの会社も仕事もありません。
そのような環境で多少の不安はありましたが、持ち前のチャレンジ精神で「なんとかなるだろう」と考えていました。もし立ち上がりに時間がかかっても、島でできる仕事に挑戦しながら生活を支え、経験の幅を広げようと決めていました。
前職のクライアントを引き継ぐことはしないと決めていたので、独立後すぐにココナラを含むいくつかのプラットフォームに登録し、問い合わせが来た相談に対応したり、掲載されている募集案件に応募したりして仕事を増やしていくよう努力をしました。
独立当初は、どのようにして仕事を増やしていったのでしょうか?
顧客の獲得については少し不安でしたが、提供できる価値については自信がありました。とはいえ実績も評価もついていない状況なので、まず価格面で手を打ちました。一般的な市場価格の半額程度で出品し、トライアルのお客さんを増やしていきました。ただ前職で提供していた金額とほぼ同額だったので、不当に安いというようなことではありません。
どのようなお客さまが多いですか?
業種はさまざまですが、エリア問わず中小企業の社長からの相談が多くなっています。
意外かもしれませんが、始めた当時の方がWebに関するリテラシーの高い方が多かったように思います。今では割とさまざまな方からの問い合わせが来ますが、当初はそのような傾向があったので、やりとり自体も比較的スムーズに進むことが多かったですね。
オンライン取引だからこそ重要な「即レス・誠実さ・期限厳守」

現在はどのようなサービスを提供されているのですか?
リスティングやSNSなどの広告運用をメインにしており、それに付随するバナーやランディングページ(LP)制作なども請け負っています。
また最近ではWeb集客に関する相談サービスやインスタ運用、MEO(マップエンジン最適化)などのサービスに力を入れています。広告は配信自体に費用がかかってしまうので、広告運用だけですと予算を確保できない企業様のお手伝いができないケースが生じてしまいます。そういった方に対して何かサポートできることはないかを考え、サービスを拡張している状況です。
Webマーケティング代行というと企業だけでなく個人も含め競合となる相手も多いかと思いますが、三倉さんの仕事上でのポリシーや差別化のポイントがあれば教えてください。
「即レス・誠実さ・期限厳守」をポリシーにしています。当たり前のように見えますが、オンライン上での取引だからこそ、安心してお任せいただけるよう、強く意識して取り組んでいます。
また、事前にお客さま自身が抱えている懸念や不安を取り除くなど、先回りしてフォローするようにしています。Webマーケの世界は横文字や記号がとても多く、知識レベルによっては何を言っているのか全く理解してもらえず、イライラさせてしまうこともありえます。
ですので、極力お客さまの知識レベルに合わせて丁寧に説明することを心がけています。もちろんなるべく横文字を使わないようにも意識しています(笑)。
「その依頼は正しいのか?」プロの目線で見極め、本当に価値のあるサービスを提案

広告運用をプロにお願いすると「必ず結果を出してくれる」と思って依頼する方も多いかと思いますが
そうですね。冒頭から「プロに任せれば成果が出ますよね?」と聞かれる方も一定数いらっしゃいますが、もちろん絶対という保証はできません。
ただし、成果を上げる確率を高めることが私の仕事です。そのため「本当にその依頼が正しいのか?」をしっかりと見極めることを重視しています。広告運用をお願いされても、LPの情報が整っておらず成果が出ない可能性があるようなケースも多く見られます。プロとして全体を俯瞰し、きちんと見極め、長期的な目線で集客に向き合っていこうと考えています。
成果を出すために伴走することを心がけてらっしゃるのですね。
Webマーケの世界はAIの影響も出てきていると思いますが、いかがでしょうか?
入札単価やエリア、時間帯の設定など、広告配信に伴う作業の自動化はどんどん進んでいますし、テキストやクリエイティブ作成に生成AIを活用する事もできるようになるなど、数年前と比較し環境は大きく変わってきています。ですので、以前のようなシンプルな「広告運用代行」というサービスは難しくなってきています。
一方でAIを積極的に活用することで、クオリティを高めることもできます。例えば事前調査。3C(顧客・競合・自社)分析やペルソナ(理想のお客さん像)設定など、以前であればその作業に費用がかかっていたものが、今ではAIを活用することで簡単に実施することができます。また、キャッチコピーや文面の検討において壁打ち役にすることで、より良いクリエイティブ制作に役立てることができます。私自身も使えるところは積極的にAIを活用し、より高いクオリティのサービスを提供できればと考えています。
ありがとうございます。最後に三倉さんへの依頼を検討されている方にメッセージをお願いします。
世の中にWebが浸透してきたことで、Webマーケティングは企業規模やエリアを問わず全ての企業が向き合わなければいけないテーマになってきていると思います。一方で多くの中小企業では潤沢な予算を確保できないということがほとんどです。中には限られた予算を使って取り組んだもののうまくいかず、苦い経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
私の強みは「限られた予算でどう運用していくか」を考えられることです。うまくいく方法を見つけるための伴走を得意としていますので、ぜひお気軽に一度ご相談ください。
広告運用・webマーケター/三倉光生@Webマーケ&広告専門
