ポスターデザインに動画制作、情報収集作業…。幅広い範囲で効率的に外部スキルを活用した大学事例

岐阜医療科学大学 (写真左)今井さん(写真右)上野さん

18歳人口の減少で各大学とも学生募集のための情報発信が積極化しています。一方で以前のようにポスターやDMだけでなく、WebやSNSなど幅広く対応することも必要になってきており、学校側のリソース確保やコスト増加が課題になっています。 

そのような中、ココナラを通してさまざまな制作物を完成させ、情報発信における変化に対応しているのは創立50年を越えた岐阜医療科学大学。今回は実際にさまざまなシーンでココナラを活用されている今井さんと上野さんにお話をお伺いしました。

目次

情報発信機会が飛躍的に増加する中、ココナラを活用してリーズナブルにさまざまなツールを制作

岐阜医療科学大学 関キャンパス 

本日はよろしくお願いします。まずは大学の概要について教えてください

上野:愛知県に本部を置く医療総合大学で、2023年に創立50周年を迎えました。岐阜県内に関、可児という2つのキャンパスがあり、現在は薬学部(薬学科)、看護学部(看護学科)、保健科学部(臨床検査学科、放射線技術学科)があります。 

学生は地元の岐阜県、愛知県出身者が多いですが、一部の学科、例えば診療放射線技師を目指すための大学は全国的にも珍しいため、北陸など他地域からも学生が集まってきています。

貴学では広報課でココナラをご利用いただいていますが、どのような課題やニーズがあったのでしょうか?

今井:最も大きな課題は学生募集です。18歳人口の減少で大学を取り巻く環境は非常に厳しいことに加え、本学のような医療系大学にとっては対象となる学生はさらに絞られます。そのような環境の中で本学を志してもらう学生を少しでも増やすため、積極的に情報を発信していく必要がありました。 

ただ、以前とは異なりWebやSNSなど情報発信ツールが非常に増えてきていますし、本学としても5年前に薬学部が新設されたことや新しいカリキュラム、奨学金の導入など、伝えるべき内容・機会も増えています。これまでは地元の印刷会社や制作会社にチラシやポスター、動画制作などをお願いしてきましたが、この環境変化に対応しようとするとかなりコストがかかってしまうため、課題を感じていました。そのような中でココナラの存在を知ったのです。

ココナラを知ったきっかけは何だったのでしょうか? 

今井:きっかけはテレビCMです。CMを通じて色々な制作物を依頼できるということを知り、調べてみたところ本学でも使えそうなサービスがかなり多くあったこと、また非常にリーズナブルだと感じたため、一度使ってみようと考えました。

ランク、評価、サービス内容……。公開されている豊富な情報を元に、自分たちにマッチしたサービスを選定 

岐阜医療科学大学 今井さん

制作物の出品サービスは数も非常に多いですが、どのように選ばれていますか?

今井:すでに数多くのサービスが内容やオプション、お届け日数や修正回数などの詳細情報とともに紹介されているので、割とスムーズに比較することができました。基本的には出品者のランクと実績、そして予算感に合いそうな方を数人選び、実際にお願いする人を決めました。また、動画制作の際はサンプルもしっかり見るようにしました。 

上野:私も同じような形ですね。制作物は定期的に発生するのですが、一度やり取りした方とはコミュニケーションもスムーズになるので、リピートすることも多いです。一方で制作物の量が増える夏のオープンキャンパス時などは、これまでに依頼していた方とテイストの近い方を探しながら候補者を広げるようにしています。 

今井:上野さんが選定する方、とてもニーズに合っていて良いなといつも感じます(笑)。

ココナラを通じての出品者の方とのやり取りはいかがですか?

上野:過去に自身でチラシのデザインをしていた経験もあったので、やり取りは比較的スムーズでした。最初のうちは「ココナラは入力項目が多いな」と感じていましたが、デザイン経験があったことで「確かに自分が作るときにこの情報はほしい」というポイントが押さえられている印象を持ちました。 

今井:動画については自分自身も経験がないので、最初はけっこう大変でしたね……。文章で伝えるだけでも進められたかもしれませんが、細かな意図が伝わりにくいかなと考え、自分でパワーポイントを使って構成を作り、アニメーションなども加えながら資料化してやり取りしました。少し手間にはなってしまいましたが、結果としてクオリティはとても満足しています。

ココナラを通じて制作したもので、目に見える成果が上がった事例などはありますか?

上野:オープンキャンパスで制作した入場マップは来場者からの評判が非常に良かったですね。あとは薬学部で新しい奨学金制度を立ち上げた時の話なのですが、準備は進めていたものの告知を検討するタイミングが遅れてしまったことがあったんです。あわててココナラを通じて動画やチラシを制作してもらったのですが、入学後に「動画を見て出願することに決めました!」と言ってくれる学生もいます。現在に至るまで本制度を活用する受験生は年々増えてきているので、制作物の効果だけではないと思うものの、一つの大きな成果だったと考えています。 

今井:定期的に進学系の媒体を通じてDMなどを配信しているのですが、媒体社の方にデザインを依頼すると、決まったフォーマットで制作しなければいけないんです。そこでココナラを活用してオリジナルデザインのDMを制作し、媒体を通じて届けるようにしたところ、「独自性があって良い」と評価を受けることが多くなりました。

ココナラで発注した「ニュースレター(左)」と「イベントカレンダー(右)」

情報収集やアンケート集計、ライティングなど、大学の業務で外部の専門スキルを活用できる範囲は広い

ちなみに、制作以外でココナラを利用されたことはありますか?

今井:当初は制作関連でしか使っていなかったのですが、ココナラを使っている知人から「こんな使い方もあるよ」と教えてもらったんです。 

そこで次に依頼したのがWeb上にある情報収集でした。本学の学部情報を整理してもらったり、本学にある医療職以外の要職の情報を調べてもらったりといった内容です。もちろん自分でもできる作業ですが、外部の方にお任せできるところはした方が効率を上げることができます。 

実際に使ってみて感じたのは、そのコストパフォーマンスの良さです。わざわざ雇用しなくても、一日分の事務作業を数千円単位でお願いできるので、今後もその時々に応じて積極的に使ってみたいなと感じました。 

上野:学内や高校生を対象としたアンケートなどを定期的に行っているのですが、集計作業が追いつかない時があるので、依頼してみたいですね。また、今後オウンドメディアを立ち上げていく予定があり、内容が医療系ということもあるので、専門の知識を持ったライターさんなどに記事制作をお願いすることも考えていきたいです。

岐阜医療科学大学 上野さん

ココナラをご利用された感想について教えてください

上野:ココナラの活用もだいぶ慣れてきて利用頻度も高まっています。自分が今まで手を動かしてきた部分を外部の方にお任せできるようになったので、浮いた時間で企画を考えるなど別の動きができるようになってきたのが大きいですね。 

今井:本学は関東・関西といった大都市圏ではないので、周囲に依頼できる人も限られてしまいます。そういった中、ココナラを通じて全国の人に頼めるのはとてもありがたいなと感じました。

ありがとうございます。最後にメッセージをお願いします

今井:本学に限らず、大学の事務職員に求められる仕事の量はものすごく増えてきていると思います。また量だけでなく、一人に求められる仕事の範囲も広がってきているので、全くやったことがないような仕事、自分だけでは解決できないような課題も出てくるのではないでしょうか。そういったとき、ココナラのようなサービスを使って「とりあえず相談してみる」ところから始めてみてもいいかもしれませんね。

岐阜医療科学大学
創立   :1973年 
公式サイト: https://www.u-gifu-ms.ac.jp/ 

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