社員8名で電動キックボードを日本全国へ!多くのスタートアップが抱える「人材不足」の課題を外部スキル活用で乗り越える 

サンフランシスコで公道走行可能な電動キックボードに出会い、その時の体験から「電動キックボードの楽しさや感動を日本でも広めたい!」と帰国後すぐに起業したSWALLOW合同会社(SWALLOW社)の金洋国さん。現在では自転車タイプ、キックボードタイプなどさまざまな種類を開発・製造し、全国にサービスの範囲を広げています。 

躍進を遂げているSWALLOW社ですが、実は現在社員はわずか8名。少人数ながら、なぜ全国展開が可能になったのか?そこには「社内にない知見は外部人材を積極的に活用する」という戦略がありました。今回は外部人材の活用を積極的に推進する金さんに、その効果的な活用方法について伺いました。 

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サンフランシスコ出張で受けた衝撃をきっかけに、電動キックボード事業を起業 

本日はよろしくお願いします。まず御社の事業内容について教えてください

「電動モビリティーのある暮らしをゆたかにする」をミッションに、公道走行可能な電動キックボードを2019年より製造・販売しています。事業を立ち上げたきっかけは、前職時代にサンフランシスコを訪れた時の体験でした。2018年当時、すでにキックボードのシェアリングサービスが非常に流行していて、街中を歩くたびによく目にしていました。 

私はその時に初めて乗ったのですが、ものすごく楽しい体験だったので、これを日本でもぜひ広めたいと考え、帰国後すぐに起業することにしました。 

最近、電動キックボードを街中で見る機会も増えてきましたが、日本では今どの程度浸透しているのでしょうか? 

電動キックボードというと都心のみで普及していると思われがちですが、実は国内の人口分布に沿った売れ行きを見せています。現在はものすごいスピードで普及しており、都心・地方・世代を問わず日本中でたくさんのお客さまにご利用いただいています。 

用途もさまざまで、街中の移動はもちろん、市街地から離れた工事現場で働く人にとってはコンビニやトイレへのアクセスがしやすくなりますし、広い敷地を持つホテルや工場などでは敷地内の移動手段として使用いただくケースもあります。 

今や日本各地で使用されているのですね。
事業拡大中とのことですが、現在御社は何名体制で対応しているのでしょうか? 

現在は正社員が8名、そのほかに外部で事業をサポートしていただいている方が2、3名います。 

ココナラ利用のきっかけは、突発的に発生するデザイン業務だった 

思ったよりも少人数で対応されているんですね。
その中で、ココナラを使うきっかけは何だったのでしょうか?

きっかけはデザイナーを探していたことです。認知拡大のためにイベントや展示会に参加しているのですが、その時に使用するパネルやチラシなどを制作する必要性が突発的に発生していました。社内にはメカニックやエンジニアリングに長けた社員はいますが、デザインやグラフィックという分野の知見を持った人はいませんでした。 

ただ、正社員を採用するほど継続して業務があるというわけではないので、どうしたらよいか考え、色々と調べていた際にココナラを知り、2021年から使い始めるようになりました。 

ザインはココナラでも非常に人気のあるカテゴリで、現在でも4万件以上のサービスが出品されています。
イメージに合ったデザインにするため、発注する際に工夫していることはありますか? 

デザイナーとのやりとりは全てココナラの中で完結します。私がイメージしたラフデザインを鉛筆で書き、訴求したいポイントを添えてテキストチャットでやり取りし、細かなニュアンスの意識合わせをしながら進めるようにしています。それらを上手に汲み取っていただき、必要以上に繰り返しやり取りをすることなく理想通りの完成品に仕上げてくれていますので、とても助かっています。 

「必要な時に、必要なスキルを」。多くのスタートアップが抱える人材不足という課題を補ってくれるのがスキルを持った外部人材 

制作物のデザイン以外でも、ココナラをご利用されていますか?

はい、デザインについてはタイミングやテーマに応じて複数の方に依頼していますし、そのほかでは社労士(社会保険労務士)に労務関連を相談したり、ECサイトの広告運用代行をココナラで依頼しています。これらの作業はデザイン同様正社員が対応できる領域ではありませんし、実際に正社員を雇用して対応すると割高になってしまうため、単発で外部のスキルを活用できるのは非常にありがたいですね。 

今後は、補助金申請の代行サービスなどを使ってみたいですね。新しい補助金制度が毎月のように出ている中、当社が活用できるものがあるはずなのですが、それを調べてピックアップし、かつ審査が通るような申請書を書くのは難しいと感じています。それ以外も自社内だけでは解決できないものの、事業促進にとって重要な分野については、それぞれのプロフェッショナルに相談していきたいです。 

ココナラを利用された感想を、教えてください。

ココナラは、現在はもちろん今後人口が減少していく日本という環境において本当に必要なサービスだと思っています。スキルに特化したプロフェッショナルが、フリーランスとして自由に活躍していける時代になってほしいですね。  

特に、私たちのようなスタートアップは自社で正社員を数多く抱えることはできないので、外部人材に気軽に業務を依頼したり、専門家の知見を得たりすることができる環境は本当に助かります。ココナラはそれを実現する素晴らしいサービスだと思っているので、今後さらに普及していってほしいです。 

最後に、会社の今後についてお伺いさせてください。 

日本では、電動キックボードをはじめとする電動モビリティの認知度があまり高くないのですが、本当に可能性が大きい乗り物だと思っています。今後も当社が旗振り役となり、便利で新しい乗り物を広げていければと考えています。 

私たちの取り組みがさらに広がっていきますが、それに伴い自社では知見がない、取り組んだことがない新しい課題が発生してくることが想定されます。それこそがスタートアップのおもしろさでもありますし、難しさでもあります。これまでを振り返っても「こういう場面でアドバイスをしてくれる人がいたらよかったな」と感じる時がとても多かったので、今後さらにココナラを利用する機会も増えてくると思います(笑)。

SWALLOW合同会社 
設立   :2019年4月12日
従業員数 :8名
事業内容 :電動キックボードおよび関連グッズの販売・レンタル
公式サイト: https://swallow-scooter.com/

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