頭の片隅にあった懸念を手放せた──古民家再生宿がココナラアシストで見つけた、「頼れる総務」の存在

島根県で二つの歴史的建造物をリノベーションした宿泊施設「若槻 津和野」「若槻 吉田奥出雲」を運営する合同会社若槻。金融業界出身の田中孝佳代表が、地方創生への思いから六年以上の歳月をかけて立ち上げた事業です。
施設のオープンとともにチームが拡大する中で表面化してきたのが、労務やバックオフィス対応が代表に集中してしまうという課題でした。専門知識が浅い領域にも都度対応せざるを得ず、経営に割く時間が圧迫されていたといいます。
そこで導入したのが、ココナラアシストによる人材の活用でした。導入から数カ月で、現場のメンバーには「総務」という機能が新しく生まれたように映るほどの変化があったといい、代表自身も「バックオフィスのことを考えなくていい状態を作れたことが大きい」と語ります。今回はその経緯と成果を、田中氏に詳しく伺いました。
島根の「埋もれた魅力」を宿に。金融出身の代表が古民家再生に懸けた理由

本日はよろしくお願いします。まず、貴社の概要について教えてください。
島根県の二つの町で歴史的建造物をリノベーションした宿泊施設を運営しています。雲南市吉田町の「若槻 吉田奥出雲」は、たたら製鉄で栄えた町の中心に建つ庄屋屋敷を、津和野町の「若槻 津和野」は約三百年の歴史を持つ造り酒屋の、明治初期に建てられた母屋と蔵を改装した施設です。いずれも三部屋のみの小さな宿ですが、「若槻 津和野」は母屋が国の登録有形文化財に登録されているなど、地域の歴史的価値を保存しながら運営している点が特徴です。
レストランも併設していて、食を含めた滞在体験を大事にしています。宿泊者は今のところほとんどが日本人で、エシカルや建築に感度の高い方に選んでいただくことが多くなっています。
田中さんはもともと金融業界のご出身とのことですが、なぜ「古民家宿泊」という事業を始められたのでしょうか?
官民ファンドで地方創生に関わる中で、島根県には日本の歴史的な背景が色濃く残り、社会的な価値が眠っている一方、観光としては全国でも下位に位置する地域だと知りました。マーケットがない裏返しとして、大きなポテンシャルを感じたんです。

私自身は東北出身、育ちは横浜で島根に縁があったわけではありませんが、ヤマタノオロチ伝説や出雲王国など、いわば「日本人としてのルーツ」とも言える文化が眠る土地を、事業を通じて次の世代に残していきたいという思いが原点でした。これまでの金融での経験を生かして後世に残しつつ事業化できないかと考え、構想から実際の運営開始まで、六、七年ほどの歳月をかけました。
拡大とともに限界を迎えた「一人経営」の壁
ココナラアシストを導入する前は、どのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?
立ち上げ当初は物件開発が中心で、一人でも十分に事業を回せる体制でした。ただ、チームに人が増えていく中で、社員とのコミュニケーションや労務対応が徐々に負担になっていったんです。知識が浅い分野については都度調べながら個別に対応せざるを得ず、経営や親会社のクライアントワークに割く時間が圧迫されていました。
2025年10月に「若槻 津和野」がオープンして繁忙期を迎えると、社員からも労務面で細やかな対応を求める声が上がるようになりました。地域で働くスタッフの働きやすさを大切にするためには、その気持ちを汲み取って対応できるような存在が必要だと感じました。
負荷が大きくなっていく中で、特にどのような部分の負担が大きかったのでしょうか?
社員一人ひとりの個別対応や細かい確認事項がすべて自分に集まってくる状態が続いていました。そのたびに経営やクライアントワークの手を止めざるを得ず、私自身の心身への負荷もかなり大きかったです。イレギュラーな対応も含めて、柔軟に任せられる相手が必要だと考えました。
「能力」と「面談の感触」で選んだ、ココナラアシストという答え
フルタイムの正社員採用ではなく業務委託を選ばれた理由と、サービス選定の基準を教えてください。
もともと一人で担ってきており、おおよその業務量を把握していたので、フルコミットの人材だとワークロードが見合わず、体制としてアンバランスになると考えていました。また、正社員でなければという不安は一切ありませんでした。立場に関係なく、プロ意識の高い方のほうがありがたい存在です。
選定にあたっては会計事務所や税理士事務所、労務関連のサービスなど、思いつく限りの選択肢を10社ほど比較しました。労務まわりの経験を前提としながら、税務・経理やバックオフィス全般、行政への提出書類や資料作成の経験まで、幅広くカバーできる人材を求めていました。
数あるサービスの中で、ココナラアシストに決めた理由と、その後の活用状況を教えてください。
最終的な決め手は、実際の候補者と面談した際の感触でした。求めていた要望をかなり満たしてくれる方をマッチングしてもらえたことに加えて、キャラクターの相性も良かったんです。ただ、どんなにキャラクターが意気投合しても能力が合わなければプロ同士のやりとりはうまくいかないとも思っていて、能力と経験、人柄の両方が揃っていたことが安心感につながりました。
最初の打ち合わせから一カ月足らずで稼働を開始してもらい、今では0.5〜0.7人月ほどの稼働で、業務範囲もすり合わせながら少しずつ広げてもらっています。
「働き方の形態ではない」代表がたどり着いた、信頼という物差し

実際に導入されてみて、どのような変化がありましたか?
想像以上の成果を感じています。特に印象的だったのは、指示を待つのではなく能動的に動いてくれる姿勢です。ココナラアシストの導入以前に、別の経路で業務委託をお願いした際には、期待値の掛け違いや対応の抜け漏れがあって、結局自分がフォローに回らざるを得ないこともありました。
ですが、現在稼働していただいている方は最低限の引き継ぎだけで、自ら課題を見つけてゼロイチに近い形でバックオフィスの体制を築いてくれたんです。自分としては業務委託の方が一人加わったという認識だったのですが、現場のメンバーにとっては「総務」という機能が新しく生まれたように映っているようで、その安心感がスタッフの表情や会話からも伝わってきます。
ご自身の負担やサービスへの満足度という面ではいかがでしょうか?
経営をしていると、常に頭の中で考えなければいけないことが山ほどあります。今回の一番の変化は、業務量が減ったことよりも、バックオフィスのことを「考えなくてもいい」状態が作れたことです。
常に気にかけていた懸念事項を考えなくて済むようになったぶん、経営に集中する余裕が生まれました。満足度で言うと、迷わず100点をつけたいです。
ありがとうございます。最後に、今後の展望や利用を検討している方へのメッセージをお願いします。
親会社であるソーシャルデザインパートナーズ株式会社でも、業務委託の活用を検討しています。特定の機能が足りない部分を柔軟に補ってもらえるのは、規模の大きい組織にとっても心強いポイントだと感じています。
最後に伝えたいのは、正社員か業務委託かという働き方の違いの話ではないということです。信頼できる人であれば、どんな雇用形態であってもきちんと応えてくれます。大切なのは働き方の形にこだわることではなく、信頼できる相手かどうかを見極めることではないでしょうか。
ココナラアシストは登録しているプロフェッショナルの母数が多いだけでなく、面談を通じてこちらの要望を丁寧に汲み取り、ぴったり合う方をマッチングしてくれた点が印象的でした。実際、求めていた経験や条件をかなり満たす方を紹介いただけたので、認識のズレも少なかったと感じています。経理や労務に限らず、自社に合ったプロ人材となかなか出会えずにいる企業の皆さまは、一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。
合同会社若槻
設立 :2022年11月
事業内容 :歴史的建造物の事業承継による飲食・宿泊事業
公式サイト: https://waka-tsuki.jp/
ご利用サービス ココナラアシスト

