なぜ状況を考慮せず、こちらの行動だけで判断してくるのか?

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皆さま
いかがお過ごしでしょうか。

たった一度ミーティングに遅刻しただけなのにあいつはやる気が無い。上司が部下に雑用を頼むときに何でそんなひどいことが出来るのか?と思ったことないでしょうか

いったん冷静になって相手の状況を考えてみると気持ちが変わるかもしれません。ミーティングに遅刻したのはたまたま社長に声を掛けられ話し込んでしまった、どうしても切ることが出来ない電話対応をしていたということがあるかもしれません。自分が上司になればきっと同じように部下に雑用を振ることになると思います。

つまり状況が同じなら自分も同じ行動をすることは多いはずです。
なのに多くの人はその状況なんて考えてくれません。取った最後の行動だけを見てその人全体を判断してしまいます。これも認知的倹約家である人間のなせる業です。これを対応バイアスと言います。

飼っていたいたペットや親せきが死んだなどすぐ思い浮かびやすい状況については共感してくれますが、ミーティングの遅刻などになるとたちまち最後の行動だけで判断してきます。正に誤解が生じる瞬間です。

そういう意味で個人的に怖いなと感じたのは上司の人は可哀そうなのかもしれないということです。上司である以上嫌な仕事も必ずさせなければなりません。それは誰が上司になっても同じはずです。状況が同じなら同じ行動を取るはずです。ただ、対応バイアスのことを知っている人なんてほとんどいません。つまり自動的に多くの人が上司は嫌な仕事を自分にさせる存在=嫌な奴となってしまいます。

うーん・・・一度相手の状況を考えてあげるとこの胸の奥のいら立ちやもやもやも多少は和らぐのかもしれません。逆に部下に仕事を触れない人は自分で抱え込んでメンタル的につぶれてしまうかもしれません。部下に振って協力するしかないのに・・・。

状況によっては部下の気持ちを共感しない力、鈍感力を身につけることも大事なのかもしれません。相手の気持ちがわかっちゃうと頼み辛いですよね。
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