ライフキャリアデザインの伝え方 ~就業者向けセミナーの企画~

記事
コラム
只今、来月以降スタートするキャリア関連セミナーの絶賛準備中でして、楽しく仕事をしています。主には3つ。

・新入社員向け
・30代社員向け
・40代社員向け

これを、内容をある程度ユニットに分解しつつ組み立てていますが、世代に合わせた調整を少しずつしてゆくのが面白いですね。

何にしても、キャリアに関する事柄に触れるのが初めてという方々を相手にするので、かなり慎重にやろうとしています。以下のポイントを押さえておこうと思っています。

 ・「キャリア」という言葉の意味合いを理解してもらう
・人生100年時代について知り、理解してもらう
・働くことに対する価値観の変化について知り、理解してもらう
・主張を裏付ける統計やキャリアの理論家の理論を引用、援用し、出典を明確にする
・各年代の発達段階に応じてライフキャリアデザインを考えられるようにする
・キャリアを自分事として捉え、主体的に前向きに向き合う気持ちになってもらう
・会社の制度(人事考課制度や資産形成制度など)との接続をおこなう

 企画立案の真っ最中ですが、結構たくさんあるなあ、という印象です。

本当は対話的なグループワークを組みたいところですが、持ち時間に限りがあるので難しいかもしれません。あまり欲張らないようにしないと・・・。

 *

今このように全体の組み立てをしつつ、キャリアの理論家の理論を復習しています。ワーク・キャリア(狭義のキャリア)とライフ・キャリア(広義のキャリア)を行ったり来たりで様々な理論家の理論を確認している中で、E.H.シャイン先生の「キャリア・アンカー」と「キャリア・サバイバル」にまつわる話はとても興味深く、どのように伝えようか、ワクワクしています。

 その筋の資料(金井先生の著)を読んでいると、それぞれの理論が生み出された経緯が興味深く、何でも、「サバイバル」という言葉にはシャイン先生はあまり納得していなかったとか・・・。しかし、ちょうど良い言葉が見つからなかったようで、そのまま使っておりますが、金井先生による整理では「キャリア・アンカー」が内なる声から自分自身の基盤を探すことであるならば、「キャリア・サバイバル」は外なる声から自分の周囲の事情を探ることである、とまとめられています。

 私はこの金井先生のまとめが気に入っていまして、特にVUCAやBANIに表現されるような、混とんとした現代においては、自分自身のあり様(キャリア・アンカー)と外部環境への適応(キャリア・サバイバル)の両方の視点をしっかりとおさえておくことが一層重要だと思います。これを企画立案中のセミナーではしっかりと伝えたい所存です。

 他にも、いろいろ役に立つ理論がありますので、実践者としてはよいとこ取りでセミナーにご参加いただくみなさんに分かりやすく、納得感のある形でお届けしたいところです。それを世代別に考えてゆくことは、私にとっても非常に勉強になっていますし、様々な理論には「出しどころ」があるなあ、と思います。くれぐれも手にしたチェーンソーでそこら中を切りまくるような(理論の)使い方にならないように気を付けます。


また、今回のセミナーは、従業員のみなさんの大事な大事な資産形成の話との接続が大きなテーマとしてありますので、そこもしっかりやる必要があります。キャリアの面もお金の面も両方大事。両方の成長を狙います。この点もやりがいがありまして、私自身キャリアコンサルタントとして、FPとして、セミナー参加のみなさんがライフキャリアデザインに前向きに取り組めるように話題提供してゆこうと思います。

 現時点ではそれぞれが点で始まる世代別のセミナーですので、しばらくはお初の参加の方々に向けて、ということになりますが、ゆくゆくはこのセミナーが時系列の線でつながって、社員のみなさんにとってなくてはならないライフキャリアデザインの知見と実践を継続的に提供するコンテンツとなることを夢見ています。 


今回は、ライフキャリアデザインの伝え方、についてお話しました。私は会社勤めとの複業でライフキャリアデザインカウンセラーとして個人や世帯の職業生活設計や資産設計のお手伝いを志しております。保持資格としては国家資格キャリアコンサルタントとAFP(日本FP協会会員)をコアスキルとして、これまでの会社生活や人生経験で学んできたことを活かして会社内や地域社会に向けた価値創造につなげてまいります。ご関心を持っていただいた方、ご相談事がある方は、どうぞお声がけください。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




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