この伝え方でよいのでしょうか? 伝え方の時代の違いに困惑。【再投稿7/20】

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コラム
だいぶ歳をとると、昔の不便でよかったこと(当たり前のこと)と、
今の便利でよくないこと(違和感のある当たり前のこと)を比較します。

先日、相談をいただいた話です。

その会社には、YチームとZチームがあります。
それぞれクライアントは違うのですが、同じフロア内、
すぐ隣の島で業務をしています。

Yチームの年配管理者(以降、Aさん)が、
Zチームの若い管理者(以降、Bさん)へ口頭で相談を投げかけました。
すると、Bさんは、そのZチームの上長(以降、Cさん)へ
チャットで相談します。

CさんからBさんへチャットが返ってきたんでしょうね。
BさんからAさんへ口頭で回答をします。
しかし、Aさんは、「じゃこの場合は、どうするの?」と、付け加えて、
Bさんへ再度相談します。
Bさんは、席に戻り、Cさんへチャットを入れます。

CさんからBさんへチャットが返ってきたんでしょうね。
BさんからAさんへ口頭で回答をします。
しかし、Aさんは、「えっ?でもこの場合は?」と、
再度相談を付け加えます。

なんと、このやり取りが、時間差もなく数回行われたそうです。
しかも、3人の距離は、それぞれ数歩で声を掛けられる距離です。

Aさんは、「なんでこんなことで、直接会話をしないでやり取りするのか」と、頭を抱えてしまいました。指摘しようと思ったが諦めたと。

いろいろ、考えなければならない、深い点はあります。
・クライアントが違うので使った時間を、チャットへ残す必要が
  あったからなのか?
・Cさんが多忙で、声を掛けるより気を使ってチャットを選んだのか?

よくよく聞いてみると、口頭で気軽にやり取りできる環境だそうです。
BさんとCさんは、直接コミュニケーションを取ることがあまり
上手ではないとか。

問題点は、
・Bさんは、内容を完全に理解せずに、切り取った質問だけの答えを
  Cさんへ求めた点。
・Cさんが、Bさんの質問に対し、数回のやり取りに疑問を抱かなかった点。

Cさんは、Bさんが理解してないことを察知し、直接Aさんへ返答してBさんへ共有すればよかった。
Aさんへは、こういうことですよね。と答えると、「当たり前のことだけど、
現代人は、たったこれだけのことが口頭で出来ない。」と、
落胆していました。

チャットやメールがない時代では、口頭で、相手の目を見て
会話をしていました。(それしか方法がないので)

トーンや態度で、良し悪しの違うことに気づき、何をしてほしいのか?
相手の要求事項が理解できます。

チャットやメールでは、”心のうち”の表現が非常に難しい。
(今回の問題と、着眼点が少しズレますが…)

今回は、席が近いということで、ちょっとしたアドバイスにより
問題は解決できましたが、チャットやメールの利点は、
遠くにいても顔が見えなくても、やり取りができるということです。

ただ、これは単に投げかけに対し、返答があるだけで、
本当に伝わっているかは難しい問題です。

結果、直接会話をしてみると、お互い違っている軌道修正ができて納得。
なんてことが多くあります。

怖いことは、お互いが違う方向で理解してしまう。
これが重要案件であれば、尚更です。

少しでも疑問に思えば、声を掛ける(電話を掛ける)ことで、
すべて解決するのでは。

しかし…
これは、今までの現代の考え方であって、見方を変えると…。
もしかすると、AIの発達によって、やり取りにAIが介入し、
軌道修正できるのなら、この違和感の問題が解決できるかも知れません。

そうなると、素晴らしい未来が想像できます。
現状の非難は簡単にできますが、未来の期待を胸に抱いて
過ごしたいものです。

いやいや、他人事ではありませんね。

関わる人々の知恵を絞って、未来を少しでも良いものに変えましょう。

だって、人生の後輩たちが、困らないようにしたいから。

あとがき
どこで伝わりあえるのか、永遠の課題でもあると思います。
しかし、あきらめず、お互い通じることを願えば、必ず解決するものです。
一歩一歩でいいのです。前進できれば。
時には、後退しても、心に少しばかり”余裕”という置き場所を、
取っておいてくださいね。

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