採択された補助金計画書の紹介(小規模事業者持続化補助金・事業再構築補助金・ものづくり補助金)

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ビジネス・マーケティング

1.はじめに

2022年、自社の事業にて、3補助金が採択されました。
・小規模事業者持続化補助金
・事業再構築補助金
・ものづくり補助金
補助金計画書に書くべき内容は、補助金によって、全く異なります。
同じような感覚で作成・申請すれば、簡単に不採択になってしまいます。
どういうことなのか、簡単にご紹介しようと思います。

2.『小規模事業者持続化補助金』における取組内容

『小規模事業者持続化補助金』では、取組内容については、『経営計画』とは別に、『補助事業計画書』として提出させられます。
弊社では毎回、『経営計画』を5枚、『補助事業計画』を3枚で書くようにしています。

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『2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容』については、上記のように、まず概要を記載しています。
込み入った内容の場合には、他社の取り組み例や、サンプルとなるような画像を添付しています。
加えて実施スケジュールも比較的細かく記載しています。

余談ですが、『予算40万円程度』の記載が広がっていて、気持ち悪いですね。
ここだけプロポーショナルフォントになってしまっているんでしょうか。
まぁ、自社の計画書ですし…。

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『4.補助事業の効果』については、慣れている人とそうではない人で、書き方に大きな差がつく部分です。
上記は、売上数値の根拠を細かく説明した後で、『どうしてその数値が実現できるのか』を説明している部分です。

他の補助金と違って、本補助金は字数に余裕があることが多いため、数値など、願望ではなく、各数値の根拠にまで踏み込んで、かなり丁寧に書くことができます。
そのため、他の補助金よりも、ちょっと細かいことまで書いているケースが多いです。

3.『事業再構築補助金』における取組内容

『事業再構築補助金』では、取組内容は、大きく3か所で書くことになります。
・1ページ目の要件確認(0.5~1ページ程度)
・事業再構築の具体的内容(1ページ程度)
・本事業で取得する主な資産(0.5ページ未満程度)
このように、具体的な取組内容の説明にかけられる枚数は、せいぜい2枚。
・SWOT分析
・将来の展望
・収益計画
この3つが重要なので、取組内容に関しては、よほど整理して記載しなければ、良い計画書になりません。

『1ページ目の要件確認』は、多くの人が、同じような内容で記載していると思いますので、ここでは『事業再構築の具体的内容』部分を紹介したいと思います。

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内容をきちんと読んで頂ければ、どういう内容の再構築だったかは、イメージ頂けるはずです。
その他の計画書の構成としては、以下のようになっています。
・旧事業の概況(0.7ページ程度)
・SWOT分析(1.5ページ)
・将来の展望(3.6ページ)
・本事業で取得する主な資産(0.4ページ)
・収益計画(2ページ)

4.『ものづくり補助金』における取組内容

『ものづくり補助金』における具体的な取組内容は、合計で3ページ以上書いています。
・補助事業の具体的取組内容(1.2ページ)
・今回の補助事業で機械装置等を取得しなければならない必要性(0.8ページ)
・具体的な達成手段(1ページ)
・スケジュール等(0.5ページ)
他の補助金と異なり、『何をするか』『どういう革新性があるか』を強く説得する必要があります。
そのため、『具体的取組内容』の重要性は非常に高いです。

『補助事業の具体的取組内容』や『具体的な達成手段』の部分は、弊社の技術の根幹部分になってしまうので、お見せできません。
そこで、『今回の補助事業で機械装置等を取得しなければならない必要性』の一部をご紹介しようと思います。

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今回申請したのは、『ウェブサイトを多言語化する』というのがテーマでした。
上記は、副次的な内容で、最も重要な『1.『コロナ禍』による想定外の苦境』の項目があります。
まぁ、実際には、後から読むと、「この必要性は弱いなぁ」というのが個人的な感想ではあります。

なお、ページ構成は、以下の通りです。
その1:補助事業の具体的取組内容
・具体的取組内容(1.2ページ)
・今までの私たちの取組みの経緯・内容(0.5ページ)
・今回の補助事業で機械装置等を取得しなければならない必要性(0.8ページ)
・具体的な達成手段(1ページ)
・差別化要因(1ページ)
・スケジュール等(0.5ページ)
その2:将来の展望
・市場の概要(1ページ)
・価格的・性能的な優位性(0.8ページ)
・事業化の見込み(1ページ)
・事業化のビジョン(1.2ページ)
その3:会社全体の事業計画の算出根拠
・売上目標・積算根拠等(1ページ)

5.さいごに

ちなみにですが、どの計画書も、作成には8時間もかけていません。

特に、ものづくり補助金は、残り2週間ぐらいで非常に忙しくなってしまって、申請締切日当日、0時回ってから作り始め、他にやることもあって、締切終了30秒前に申請完了したぐらい、ギリギリの申請でした。
このシステム開発自体は急いでいなかったため、「次回でもいい」という気持ちもありましたが、まぁ通ってよかったです。

これぐらいの資料を、A4で10枚、1枚1時間未満で作成できるぐらいの力はありますので、何かありましたら、ぜひ気軽にご相談くださいませ。
もちろん、お客様の資料は、よほどギリギリのタイミングのご相談でもない限り、とても丁寧に慎重に作っております。
ご安心くださいませ。

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